双極性障害の私が司法試験に合格する話(369)約束ができない。

「約束ができない」ということをつい忘れてしまう。
 
私は一度約束をしたなら、這ってでも行け。10代の頃、所属してた芸能事務所でそうやって教わった。約束を果たすために、どんな手を使ってでも、なにを犠牲にしてでも、絶対に守る、そうやってやってきた。だけど、絶対というのは難しくて。どうしても無理になってしまうこともある。だから、その時は本当に落ち込むし、反省しすぎて苦しくなるし。約束をなんとしてでも果たすために、逆に迷惑をかけてしまうことだってあった。20代になって、忙しくなり、した約束を守れないことが何度もあった。友達との食事の約束でも、テレビの生放送の仕事でも、約束したからには、私にとっては、それは、同じ約束だ。前日が遅くて朝が起きれなくて、入りの時間に間に合わなかったり、約束をすっぽかしてしまったり。そのたびにひどく自分を責めた。そうやって自分を責める癖が、メンタルを病む一つの要因でもある気がするけれど。義理堅い人はとても好きだ。だから、自分にも微かにあるその義理堅さというか教育された部分は好きだ。
 
ここのところ、約束がキャンセルされたり、それによって自分が別の約束をキャンセルせざるを得なくなったり、した約束を守るためにいろいろなことを犠牲にしてしまったことが続いた。
 
落ち着いて考えた。
 
今の私が守るべき約束は、自分との約束ではないか?
 
他人との約束を守る守れないということに必死になりすぎて、自分との約束を忘れてしまっている。

だから、自分との約束を果たすまでは、他人とは約束をしないことにする。極端かもしれない。でも中途半端がすごく嫌だ。やるならやる、やらないならやらない。不器用な0か100かの人間なので、そうするしかない。
 
自分との約束「司法試験合格」その約束を果たすために、他のことを犠牲にする。それでいい。
 
双極性障害で、ウツに突入し、寝込んでしまって、他人との約束が果たせないことが何度も続いた。その度に自分を責めた。でも、社会に生きている以上、約束をしないなんて難しい。約束しなくても生きていける社会があるのか?わからない。

他人との約束をこれからどうするかは、まだ答えが出ないけど。ひとまず、今は、私のやるべきことは司法試験合格なので。他人との約束は今はしないことにする。自分との約束をまず守ろう。合格後、どうするか、考えよう。
 

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