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双極性障害の私が司法試験に合格する話(191)試験に受かれば治る。
今回の鬱は軽そう。前回の鬱はたったの4日で抜けられたからその燃カスみたいなのに再燃してる感じかもしれないと思ってる。前は2週間寝込んでいたんだもん。そう考えると良くなってる。
朝9時30分に予約していた病院に、朝、起き上がることができずに行けなかった。でも薬が切れちゃうので行かなければいけない。病院に電話すると、「夕方4時30分なら予約とれるよー」とラフ過ぎる受付の方に言われる。そんなにラフに言われたら、私もラフに答えるしかない。「じゃ、その時間に行きまーす。」
受付の方が、ラフな人じゃなかったらもしかしたら、私は、断ってたかもしれない。今日は、鬱で動けないんだから。それなのに人の影響を受けやすい私は、釣られて、ラフに答えてしまった。
自転車に乗って病院へ。いつもと変わらない診察を終え、薬をもらって帰る。
いつもなんでもない道が遠く感じる。どれだけ自転車を漕いでも進まない。身体が重い。信号で止まるたびに、このまま横になって寝てしまいたいと思う。そうはいかない。いつも何とも思わない道のりがこんなにもしんどい道のりに感じるんだから、やっぱり今は鬱だなと思う。
勉強したくて、枕元に民法のテキストを持ってきたけれど、それで力尽きてしまう。テキストを開くまでの気力がない。やっぱり今はダメだ。
鬱が明けたら、毎日のルーティンに乗って、しっかりと勉強できる私がいるのだから、今は、安心して寝てしまおう。
前は、鬱が抜けても勉強がしんどくて、なかなか進まなかった。でも今は、勉強とも仲良くなり、体調の良い時は勉強できるという信頼感を自分に持ってる。
だから安心して、今、布団の中で死んだように寝ることができる。
ある意味、司法試験の勉強は、私の体調を治す薬でもあるかもしれない。何となく最近思うのは、司法試験に合格したら、私はこの双極性障害とおさらばできるんじゃないかと思っている。なんとなく。なんとなく。
だからこそ、自分のために、司法試験は合格しないとと思う。