双極性障害の私が司法試験に合格する話(343)坊主のススメ。
前に一度、「坊主にしてください」と美容室に行き、ベリーショートになって帰ってきたことがある。「坊主って言ったんだけどな…」とは思いつつ、まあそれはそれで気に入ったので、よしとしてた。
だけど伸びるのが早くて。シャワーの時間が短くなったのはいいけれど、伸びかけのベリーショートのなんともみっともないこと!それで悩む時間が多少増えたのでなんか嫌だなと思っていた。
そこで。美容院ではなく、1000円カットの床屋さんに行ってきた。おそらく人生初の床屋さん。すごく感じのいいテキパキしたお店で、美容院で1時間かかるところ、そこの床屋さんは15分で仕上げてくれた。天才!だけど、やはり、女性の坊主は抵抗があるのか、始め、トップを長めにされ、頭の伸びた宇宙人みたいになり(笑)いやいや、坊主ですって主張して、やっと丸刈りにしてもらえました。とはいえ、少し、トップが残っているのがウケる。
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とにかく楽!シャキッとしたい時に、頭から水をかぶれる。もちろん乾かす手間もない。髪の毛が顔に当たらないから肌荒れもない。多分2ヶ月は髪のことで悩まなくて良さそう。弊害があるとするなら、多分モテないだろうけれど、今の私に、それは関係ないことなので大丈夫。
なにより、鬱の時に、シャワーを浴びれないという悩みが、解決したように思う。洗面台で顔を洗うことくらいはできていたから、その延長で頭を流せばいい。シャワーを浴びていない、頭が痒い、臭い、それで余計塞ぎ込む、この悪循環を断ち切れると思う。
とにかく今の私にとって、いろいろなことに1番求めるのは、機能性。そして、最低限の機能性を兼ね備えたものって、美しいと思う。我が家にある家電製品や勉強道具など、全て自分の生活にマッチする最低限の機能で選び、結果、それが揃った時に、「ああ美しいな」と見惚れたりする。それを使いこなして、傷がついたり、色が褪せたものをオシャレと言えるんじゃないかと思う。
いろいろな装飾を施すことを私は今までオシャレと認識してきたけれど、私の目指す美しさ、かっこよさ、とは真逆だったのかも!ということに気づく。
家電の話にあてはめるなら、元々持つ自分に1番合う機能的な体、それがもう美しくてかっこよく、それを使ってどう生きるか、その中で出来た傷跡なんかをオシャレと言うことになる。私のしたいオシャレは自分でとってつけるのではなく、自然についた経年劣化のことなんだと気づく。
だからか!昔から、私は、年配の方がすごくオシャレに見えた。白髪や禿頭、シミやシワ、それらをかっこいいとずっと思ってきた。それに悩むなんてもったいない、白髪染めなんかやめたらいいのに。厚化粧なんかやめたらいいのに。そのままがかっこいいのに。いろんな年配の方に言うたびに、「若いから言えるだけよ」と言われ続けてきた。
確かに、それはそうかもしれないが、でも、私の目指すオシャレ理論から言えば、そうはならない気もする。
坊主なんて、生活上の機能的な最たるものだと思うので、この理論から言えば美しい。これをどうオシャレに見せていくかは、私次第なのだ。双極性障害は、生きながら出会ったシミシワみたいなものだし、これを美しくカッコよくオシャレに見せられる、生き方をしたい。
さ、9月。がんばろ。