双極性障害の私が司法試験に合格する話(336)やりたいこととやりたくないこと。

私が「やりたいこと」は、なぜかいつも、その中に「やりたくないこと」が山ほど詰まっている。
 
舞台に立ちたい!そのためには、セリフを覚えないといけない。自分のやりたい舞台を作りたい!そのためには企画やマネジメントをしないといけない。やりたくないことを誰かに頼むためには…お金を稼がないといけない。だけど、ずっと寝ていたい!そのためには死ぬしかないのか?!なんて極端なことを考えることも……。
 
「やりたいことだけをやる」そんなことを目標に掲げて暮らしていたこともあった。だけど、何をするにも、やりたくないことが必ず付きまとう、そんなことに囲まれて憂鬱になる日々だった。
 
いつか、そんな人生がおくれたらいいな、と、つい最近まで思っていた。だけど、人生の面白味って、そのやりたくないことの中にあるんじゃないかと、今朝、なんとなく思ったので。忘れないうちにと文字を打ち込んでいる。

今の私は、「司法試験に合格したい!そのためには勉強しないといけない。」これだ。
 
司法試験合格が欲しくてたまらないのに、大嫌いな勉強をしないといけない。司法試験に合格する方法は本当にこれしかない。お金を稼いだって、女優で売れたって、誰かの愛人になったって、これだけは手に入らない。勉強するしかないのだ。
 
最近は毎日8時間以上勉強ができているのだけれど、夜になると、もうヘトヘトで、noteを書く元気もない。疲れを取るためにせめて、入浴だけは!と最後の力を振り絞る。だけど勉強の頭が続いているので結局入浴の20分間も暗記をしながら、ウトウトし、溺れかける毎日。
 
ほとんど、湯上がり後は、記憶のないまま、ストレッチやマッサージをし、そのまま寝落ちる。 
 
すると、めちゃくちゃよく眠れるのだ!!!!!
 
朝、スッキリ、気持ちよく、目覚められる。お風呂の効能もあるかもしれないけれど、なにより、一日、疲れ切るからこそ、しっかり眠れているんじゃないか?と思う。
 
睡眠大好きな私としては、とにかく睡眠にはこだわっていて、ベッド、枕、パジャマ、室温、湿度、音、寝る前の飲み物などなど、こだわり抜いてきたけれど、結局1番良質な睡眠を取るには、前日疲れきることなんだな、ということがよくわかった。それと、10時間寝ないと寝た気がしなかったのに、最近はなぜか6時間で目が覚める。躁だからか?とちょっと疑いながらも、もしかしたら、深い睡眠が取れているから、短時間でよくなったのかもしれないとも思っている。
 
やりたいことの中にやりたくないことも紛れているが、やりたくないことの中にもやりたいことが紛れている。
 
私が本当に欲しいものを手に入れるには、やりたくないことをたくさんやらないといけないけれど、その過程の中で、小さな欲しかったものを少しずつ手に入れられることに気づいた。
 
そうなると、その小さな欲しかったもの欲しさに、やりたくないことをやれる。いつのまにか、やりたくないことが、やりたいことに変わっている。
 
それが最近の私。 
 
司法試験に合格するのが1番欲しいものだけれど、やりたくなかった勉強をする中で、良質な睡眠を手に入れた。他にも新しい知識が手に入ってくることで世界が広がるし、右腕を酷使することでストレッチの気持ちよさを知ったし、あんまり好きじゃない甘いものが疲れた時にめちゃくちゃおいしく感じるし……勉強をする中で、今まで感じたことのない喜びを得られるようになった。
 
そのおかげで、9時間頑張れる日もあるし、最近は12時間を目標に頑張っている。その中でどんなことを手に入れられるのか、楽しみ。 
 
やった人にしかわからない喜び。勉強なんて、私にとっては、地獄としか思っていなかったのに、こんなに明るい世界だなんて思ってもみなかった。
 
やっとこの境地に来た。まだまだだけど、前に進んでいる。
 
やりたくないこと、疲れること、苦しいことに喜んで飛び込んでいこう!

 

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