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双極性障害の私が司法試験に合格する話(104)期待に応えるのが仕事。
私の尊敬している、あの人はいつもこう言う。
「期待に応えるのが僕の仕事。」
立派な肩書きを持って、毎日休むことなくすごい量の仕事をこなし、その分しっかりお金も稼ぎ、だけど偉ぶることもなく、いつも誰かのために働いてる。忙しい合間を縫って私とお茶をする時間を作ってくれたりもする。「君の合格が僕の今の夢。」と言いながら、私の目標を応援してくれる。
私は、その人みたいになりたいと思ってる。
「期待に応えるのが私の仕事。」
私もいつか、そんなふうに言えるようになりたい。
そのためには、私はまず、あの人の期待に応えなければ。
なかなか自分一人のためには全力は尽くせない。誰かがいてくれるから頑張れる。私の合格があの人の夢だと、嘘でもそう言ってくれるのが、嘘みたいに私の原動力になってる。
司法試験合格を目指しているけど、司法試験合格したいんじゃない。弁護士を目指しているけど弁護士になりたいんじゃない。
「期待に応えるのが私の仕事」と言える、あの人みたいな人になりたい。
憧れる大人がそばにいるなんて、私は恵まれてる。