双極性障害の私が司法試験に合格する話(319)自分の人生なのだから。
人と比べて苦しくなる。
人の言葉に影響されてあたふたする。
自分の人生を生きられていない。それは自分でもわかってた。だけど、どうやったら、自分の人生を生きられるか。それはいまだにわからない。
だけど、今は、ひとり。ひとりで暮らし、毎日会わなければいけない人がいるわけでもなく、付き合わなければいけない人がいるわけでもなく、行かなければいけないところも、やらなければいけないことも、ない。
自分が、どう生きていきたいか、考えるには、本当にいい時間なはず。
それなのに私は、誰かの存在にいつも焦りながら生きている。
そのせいで、自分が見えなくなっている。
もっと、今の自分を、見つめて、自分の形、性質を認識したい。
どうやったらいいのか、そんな簡単な方法はないのかもしれない。一生考え続けるのかもしれない。
だけど、このことは、司法試験に合格することよりも大事だと思っている。
司法試験はあくまで、私の人生のほんの一部の飾りであって、本質ではない。だからそのことで、心を痛めるほど努力するのは違う。だけど、間接的に、司法試験の勉強をしながら、自分をみつけていけるということもあるのかもしれない。だから、一生懸命、取り組むことに変わりはない。
最近は、自分を他人と比べたときに、「ハッ」と気づけることが増えた。結構日常的に人と比べ、自分を卑下していて驚く。
試験の問題が解けたら、どんな簡単な問題でも、「できた」と声を出して、言う。そうやって自分の今の能力を自分自身に植え付ける。こうやって少しづつ進めていくしかないんだろうなと思う。だから、人生は長いのかもしれない。
だけど、私の祖父は35歳で亡くなったらしい。私はもうすぐ33歳。あと2年。常々、35歳までの人生と意識してきた。司法試験の合格目標も35歳。目標を決めてからもう3年がたった。折り返し。かなり進んだと思う。道のりはそう遠くない。あと2年。自分らしく、進めよう。