双極性障害の私が司法試験に合格する話(358)夢ってなんですか。
夢ってなんですか。
夢ってなんだろう。
よくわからなくなっている。
司法試験の合格?それは夢じゃない。友達に言われた、「司法試験は松島にとって、儀式みたいなものなんだね。」そう、本当にそうで。
私の中のマイナス100をプラマイ0にするために必要な儀式であって、それを避けては生きていけない、なんというか、もはや、呪いみたいなもの、それを解くのが司法試験の合格、みたいなところがある。
じゃあ夢は何?
私は、子どもの頃から夢として掲げてきたことは、ほとんど、実は叶えてきた。映画に出たい。テレビに出たい。CMに出たい。レギュラー番組を持ちたい。舞台に立ってスポットライトを浴びたい。新聞に載りたい。どれも叶えてきた。だけど、何か違った。叶えたときに自分が立っている場所は、自分の思っていた大人像ではなかった。
夢に裏切られた気がした。
夢って素晴らしいもんなんかじゃない。単なる幻で。叶えたところで、どうってことない。
本当にそんなものなのだろうか?
違う。違うと信じたい。夢はもっと素晴らしいものだ。目を輝かせてそう語る人の言葉を信じたい。
カンヌ国際映画祭のレッドカーペットを歩きたい。そんな夢を掲げてはいる。なんとなく、私にとっての女優の頂点はそこな気がしたから。今ももちろん、それは夢として、大事にしている。
でもまた、「これじゃない、なんか違う。」散々努力した結果、また、夢に裏切られた気持ちになりたくない。
夢を素晴らしいものだと語る人ともっと話がしたい。夢ってなんですか。どうして、夢を持てというのか、なぜ、そんなにキラキラした目で語れるのか。
わからなくなっている。夢について。