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双極性障害の私が司法試験に合格する話(286)夢を叶える。
私の夢は、司法試験に合格すること。
この夢があるから、生きていられます。女優としての夢を追っかけて生きてきたけれど、どこかで、満足しちゃったんです。そして、女優は、趣味でいつでもやれると思ったんです。人間的に魅力的であればあるほど、光る。芝居のうまさも大事だけれど、なにより、人間的な魅力。それはどの世界でも言えることだと思います。そう思った時、私、何か一つのことに打ち込んでみたい!死ぬほどがむしゃらに勉強してみたいって思ったんです。
その時に見つけたのが、司法試験。周りの人からは、「あまりに唐突だ」「今までそんなこと言ったことなかったじゃん」「誰に影響されてるの?」と言われました。それはそうかもしれません。だけど、親が法曹の仕事をしており、私にとってはとても身近な職業です。だから、潜在的に私の中で選択肢としては常にありました。しかし、そんな親から生まれたとは思えないほど、私は勉強がダメだし、忍耐力もなく、すぐに逃げる癖があります。それでも、私は、親を尊敬しています。親みたいにがむしゃらに勉強をし、仕事をし、家族を養う。それが私の最高にかっこいい生き方だと思っています。そんなふうに私もなりたいです。
自分らしく生きたい気持ちは強いです。だけどどんなに考えても、自分らしさなんて私にはわかりません。もっと自分の良さを活かした生き方があるかもしれません。でもそれが私には全くわかりません。そんなわからないことをどうせ考えるならば、難しい試験に向かっていって、答えのある問題を解いた方がずっと効率的なんじゃないかと思うようになりました。文系最難関の試験かもしれませんが、自分らしい生き方のこたえをみつける方が余程難しいと思います。
正直今も苦しいです。双極性障害やナルコレプシーで苦しんでいるのか、生き方にくるしんでいるのか、勉強に苦しんでいるのか、何に苦しんでいるのかよくわかりません。よくわからないけれど、勉強に熱中している時は、とても幸せです。私は、法律の勉強がとても好きです。今、好きだと言えるものは、それ以外にないかもしれません。こんなに苦しいのになんでこんなに好きなのか自分でもよくわかりません。
司法試験に合格した時、どんな気持ちになるのか、知りたいです。司法試験に合格したら、どんな人生が送れるのだろうかと考えるのが今1番ワクワクすることです。
だから、やめません。誰になんと言われようと、私は絶対に司法試験合格を掴み取ります。
双極性障害だろうが、ナルコレプシだろうが、どんなに時間かけてでも、絶対に合格します。
がんばらない生き方を推奨される現代にはそぐわないかもしれませんが、それでも私、がんばります。