双極性障害の私が司法試験に合格する話(338)自分を省みるか、何かのせいにするか?

「僕の仕事は、頭を下げること。」
 
とある松江の老舗企業の社長の口癖だ。私はその社長のこの言葉を聞いた時にびっくりした。社長って、1番偉くてふんぞり返っている人なんだと思っていたから。話を聞いてみると、自分が悪くなくても、まず先に、頭を下げるらしい。というか、厳密に言えば、相手に嫌な気持ちをさせた時点で、必ず自分にもどこかしらに大なり小なりダメな部分があるんだとおっしゃっていた。「僕が守るべきものは自分のプライドじゃなくて、社員の生活だから。」いつもいつも社長はそう言って、ほとんど仕事はせず(笑)、だけど、緊急時にはどんな時でも1番に頭を下げに走っていた。
 
私としては、何でもかんでも、頭を下げりゃいいもんじゃないでしょーよ、とずっと思っていたが、この記事を読んで、その気持ちに変化があった。

私は幼い頃から、よく、「言い訳はやめなさい」「人のせいにするのはやめなさい」と結構大人になるまで、言われてきた。というか、今も言われることもあるし、自分で、やってしまった!と思うこともある。
 
でも、人のせいにしたり、物のせいにしたりすることで、楽になることもあるから、一概に絶対ダメだ!とも言い切れない気持ちを持っているのも事実ではあるのだけれど…。

だけど。
 
引用記事で、ちいさんもおっしゃっていましたが、やはり、どんな内容であれ、言い訳するのって、カッコ悪いのです。 
  
失敗は失敗。もう取り戻せない。それを挽回することって、もうできない。あるとするならば、その後の行動で、信頼を取り戻していくしかない。その信頼を取り戻せるかは、もう、迷惑を被った相手の心の問題なので、すごく難しい。人の心を変えるってとても大変なことだから。だけど、信頼を取り戻したかったら、それをやっていくしかないんだと思う。 
 
失敗は誰でもある。完璧な人なんていない。だから、信頼を失っては、新しい信頼を築く、それの繰り返しが、人付き合いの難しさであり、喜びでもあるんだと思う。 
 
私は失敗を何度も何度も、人や物や運のせいにして、失った信頼を取り戻すことをせず、挙げ句の果てに、自分自身の信頼さえ、失いかけていた。 
 
迷惑をかけた人のことを思い出せば、気絶しそうなほど。だけど、人様の信頼を取り戻す体力さえ今の私にはなく、だからこそ、人のせいにすることを繰り返してしまったんだと思う。
 
今は、人と関わることはほとんどなく、毎日、自分と向き合っている。1日が充実するもしないも、全て自分次第。誰かのせいにはできないし、何かのせいにしたって、またやってくるのは同じ毎日。自分で、良くしていくしかない。
 
勉強しながらそんなことを思います。勉強なんか本当にそうで、間違えたこと、わからないことを人のせいにしたって、点は取れない、成績は上がらない。全て、自分で省みるしかない。
 
人のせいにせず、何かのせいにせず、自分を省みながら、私はかっこいい大人になりたい。
 
さあ、今日も、がんばろう。
 
鬱はほとんど抜けた。さ、やろう。

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