双極性障害の私が司法試験に合格する話(350)結果で示せ。
「私頑張ってるって言われても、それは、どうでもよくて、合格するかしないか、それしかないよ。」
いつも応援してくれている友達から、いつもの笑顔が消え、淡々とこの言葉を言われた。私は、なぜか、涙をこぼしてしまった。
友達の言う通りだ。試験ってそういうものだ。結果より過程が大事だとよく言われるけど、こと試験に限っては、結果にしか価値はない。不合格になった後、その不合格に意味を見出すことはあったとしても、それは自分一人が思うことであって、自己満足の世界だ。合格か不合格か、どっちを選ぶか、聞かれたら、そりゃ、合格を選ぶに決まっている。
私は、司法試験の合格を目指してる。だから、頑張ればいいってもんじゃない。決められたことをできるようにならなければ意味がないのだ。
まだまだ甘えていたのかもしれない。
毎日、毎日、頑張っている。無理をする日もある。だけど、いつも、まだ出来たかな?とも思う。だけど、これ以上やって、また体調を崩すのが怖いから、攻めないところもある。
日々その感覚のせめぎ合いだ。どんなに気をつけていても、今の私には、鬱の波はくる。だから、気をつけることになんの意味があるのかとも思う。どうせくる鬱ならば、気をつける必要はないじゃないか。攻めて攻めて攻めまくったっていいのかもしれない。
なんで涙がこぼれたか。
悲しかったから?悔しかったから?普段笑顔の友達の厳しい顔と言葉に驚いたから?
全然、わからない。
だけど、私は昔から、涙が溢れた後は、強い。出来ないと思っていたことが、大泣きした後、出来てしまったりすることがある。
今日の涙はそういうこと、にしよう。
友達と約束をした。
「来年の予備試験、合格しなかったら、このチャレンジはもう終わりにする。」
言い換えれば、
「来年の予備試験に絶対に合格する。」
言い換えれば、
「死に物狂いで頑張るのは、来年末まで。」(受かれば司法試験までの半年までさらに続くけど。)
そのために今、私が注目すべき点は、
「主観的な目標に向かってがんばるのではなく、客観的なタスクを正確に片付けていくこと。」
これまでの自分が怠けていたとは思わない。ただ未熟ではあったし、今もそうだ。それに甘えず、成長しなければ、この先の合格はない。今の力では100パーセント合格が無理なことがわかっているのだから、変わるしかない。
変わるのには苦痛が伴う。ダイエットでさえそうだ。苦しい。当たり前だ。それでも、変わった先の景色を見てみたい。私はそういう人生を選んだ。
これは私が今1番やりたいことだ。今1番欲しいものだ。この1年(ももうないけれど)死に物狂いでやる。
涙の意味はわからない。わからないけど、ひとつの、きっかけではある。この涙、忘れずに、さ、やろう。