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双極性障害の私が司法試験に合格する話(117)言葉は循環する。
先週、LGBTQの講演で、島根県西部の中学校と小学校に行ってきた。
普段、毎日ガリ勉をしていたので、大勢の初めましての皆さんと関わるのはとてもエネルギーを要する。でも使った分、満たされるもので、なんか言葉に表せないくらい嬉しくてたまらない時間だった。私はやっぱり人が好きらしい。新しい出会いが好きらしい。
人前で話す時は、エンジン全開で、自分じゃないみたいな人が出てきて、ベラベラ話しだす。人前で話すマン(私なんだけど)は、私の言うことを聞かない。あらかじめ台本を用意したって見もしない。でも人前で話すマンの本体の中にいる私としては、人前で話すマンを信用できなくて、本当に大丈夫なのかよ...とずっと心配してる。
人前で話すマンは、話終わったあとも少し残り、エンジン全開のまま、暴れる。すぐに去ってはくれない。誰か受け取ってくれる人(見てる人)がいれば拡散できるのだけど、舞台を降りて私だけになった時にきつい。私の中をズタズタに暴れ回るので本当に嫌。でもだんだんこんなもんだと思えるようにはなったけど、ダメージあることに変わりはない。もう少し、暴れん坊の人前で話すマンと仲良くなりたい。
講演終わってからもらった子供達の感想がすごく嬉しかった。人前で話すマンを信用していないんだけど、人前で話すマンはどうやらちゃんと、まあまあ私の言いたいことは言っていたらしい。感想を読む限りちゃんと伝わってて安心した。だけどそれ以上に、私が想定していなかったことまで人前で話すマンは話していたらしく、今のちょっとお疲れの私の救いになった。
子どもの感想に「自分の悪いところにバツつけないで全部に花丸をつけてます。ひっくり返したらそれっていいところだと教えてもらいました。」なんて書いてあって!へえ!私そんなこと言ったんだ!ってびっくりで、ああ、言ったのは人前で話すマンなんだけど。なんか、ちょっとは、人前で話すマンを信用してもいいかなと思った。
そんな子供達のメッセージを読んで、ちょっと落ちていた勉強へのモチベーションがぐいぐい上がっています。
あ、あと、人前で話すマンは余計なことも言ってくれました。子どもたちの感想にこう書いてあった「5年後、名前、弁護士で検索してみます!」言ったな。。5年後、私もう弁護士だから、名前検索してみてごらん!って言ったんだろうな!!!
自分の言った言葉を覚えていない分、新鮮な気持ちで自分の言葉を振り返り、子どもたちが受け取った私の言葉だけど、今は、子どもたちの言葉として、私は子どもたちに励まされた。
言葉って循環するんだなって思った。だからこそ、いい言葉を発していかないと悪い言葉がまた回り回って自分にきちゃうなって思った。