飛行機の非常口座席に座って、私は一体ここで何ができるんだろうかと考え続けた話。
飛行機を予約すると、大抵の場合は座席を選べます。
小さな機体の時は、埋まり具合の偏りによるバランスを取る意味で、座席が選べないこともありますが、ジャンボ機であれば割と選べます。
私は座席の背もたれをガタガタされるのが嫌なので、後ろが通路の席が好きなのですが、リクライニングを心ゆくまで楽しみたい人たちも同じ席を好むので、空いてることはあまりありません。
前の席の人がリクライニングすると、普通席の場合はとても窮屈な感じがするので、次に人気なのは非常口座席のようです。
非常口座席は前方が通路のため、視界が広く、オマケに目の前に客室乗務員さんが座るため、ちょっとオトクな感じもします(笑)
今回、私は直前に非常口座席が空いているのに気がついて、座席の位置を変えてみました。
そして、その席に座ると非常の際には協力するよう、念を押されます。
座席を確保する際にその説明はありますし、過去にも何度も非常口座席に座ったことはありますが、ふと改めて、非常の際に私は一体なんの役に立つのだろうかと思いました。
前提条件として、私はとても小柄です。
鬼滅の刃で言えば、確実に胡蝶しのぶタイプです。鬼の頸は斬れませんが毒は盛りまくれるタイプです。
例えば非常口の開閉。
これは体格の良い男性が速やかに行うでしょう。私がモタモタしている時間がもったいないので、これは付近の男性にお任せします。
パニックになった乗客を落ち着かせる。
これは慌てている相手の体格が良い場合、ふっ飛ばされて終わります。
乗客の避難誘導なら出来そうに思いましたが、ざわついている人々に通る声を出すのなら、やはり体格良い人の方が有利なことは、オペラ歌手には体格の良い方が多いことでもよくわかります。
ソプラノばりの甲高い声なら出せますが、これはパニックの火に油を注ぐようなものですから、やらないほうがマシというものです。
非常口座席で、小柄な女性ができることはいよいよ無いように思いました。
機内から脱出する際の誘導はどうでしょう。小柄故に人に埋まるのであまり役に立たないように思いました。
下で着地を援助する役目も、イザとなったら抱きとめられる力のある人でなければ意味がないような気がします。私が下にいても、止められず潰されて共倒れの道しか見えません。。。
では、例えば未就学児を二人連れたママさんのサポートなら?
子ども一人を抱いて一緒に脱出するのなら、出来そうな気がしました。
私の膝に前向きに座らせて、しっかり抱いてあげたらいけるかな?
そこまで考えました。けど。
どうせ子どもを抱いて滑るなら、私みたいに子どもと殆ど体格が変わらない人よりも、やっぱりガタイが良い人が子どもを抱っこしたほうが、安心感がものすごいことに気がつきました。
色々とシュミレーションをしてみましたが、何をどう頑張っても小柄な私だからこそできる事は思いつきません。
フライトの間中真剣に考えて、結局出した結論は。。。
結局、次からこの席を取るのはやめることにしようと結論づけました(笑)