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鬼滅の刃胡蝶しのぶ 衣装作成記録

こちらを見に来てくださる方は、きっとコスプレとか仮装にご興味があり、さらに鬼滅の刃がお好きな方だと思います。
ええ、私とめっちゃ気が合うではないですか^^

柱稽古編、最終話手に汗握ってみました。無限城編がめちゃくちゃ楽しみですっ!

と言うことで、今回鬼滅の刃胡蝶しのぶの衣装づくりをしましたので、その記録を残したいと思います。私のお裁縫は自称「いそいそソーイング」。プロではなく、いそいそと趣味で作成しているものです。

胡蝶しのぶ

手っ取り早く、完成品の写真を・・・!

隊服上着、日輪刀、羽織を作成しました。

作ろうとしたきっかけなのですが、実はネットショップで既製品の胡蝶しのぶさんの衣装を買って持っていました。
でも、それは質感を重視してのポリエステル製。
私が着たいのは夏!
ポリエステル製の衣装は、冬は暖かくて良いのですが夏は蒸れるので着れる気がしません。探したのですが、天然繊維のコスプレ衣装は売っておらず。

これは作るしか・・・。

それで自宅を漁ってみたら、シーチングの白い布と黒い布が見つかりました。
ええ、これで作れますよ。羽織を染める染料も自宅で発掘されました!

もし、これから作ろうと思って参考のためにここにたどり着かれた方のためにも、自分の記録のためにも、作成小話など細かく書いてゆきたいと思います!

因みに、黒い足袋(黒の牛靴下でも可)、脚絆、白ベルトは既製品で。
草履は持って居た草履の鼻緒が赤だったので、鼻緒に紫の布を被せて縫いました。
隊服のズボンは、持っている綿の既製品のズボンの裾を絞ってアレンジしました。
上記については、既製品アレンジなので今回は省略します。


■材料の準備

まずは、材料を準備しました。
天然繊維で衣装を作る、という点は徹底しました。

・黒の綿シーチング(隊服用・羽織の裾用)
・白の綿シーチング(羽織用・隊服の白部分用)
(シーチングは扱いやすいのでお勧めです)
・布用染料(羽織用)
・黒油性ペン(羽織用)
以上は自宅にあったものを使いました。

・銀ボタン(隊服用)ー手芸用品店で購入
・金色の油性ペン(隊服ボタン用)ーダイソーで購入
お店には銀ボタンしかなく、銀だと一般隊士になってしまうので、塗装用に金色の油性ペンを別に用意しました><

・片面接着布芯地(隊服背中の滅用)ーセリアで購入
これはダイソーとキャンドゥにも似たようなものがありました。切り抜いてアイロンで接着できるので、かなり手軽に背中に「滅」が入れられますお勧め!
ちなみに、ゼッケンが最初に目に止まると思いますが、ゼッケンだとおそらく小さいです。私が購入したものは37×30cmです。このくらいあれば背中に滅が入れられると思います。

・白のフエルト(日輪刀用)ーキャンドゥで購入
日輪刀は、実は玩具の刀をアレンジして作ったものを持って居たのですが、夏服を着てユニバの鬼滅ライドに乗りたかったので、ユニバで持って居ても無難そうなフエルトで作ることにしました。
・厚手水色フエルト(日輪刀の鍔用)ーセリアで購入
・水色靴紐(日輪刀の持ち手用)ーキャンドゥで購入
・オレンジ色のバイアステープ(日輪刀の持ち手と鍔用)ーキャンドゥで購入
日輪刀をフエルト布で作成しようと思い立ったのは、キャンドゥ店頭で売られて居たフエルトが巻物状になっていて、
「このままで刀の鞘に見える!」
と思いついた勢いで、その場で揃えてみました。

その他に、自宅にあった・黒・白・オレンジの糸、布用ボンドも使いましたよ。

■隊服の作成

はじめに隊服を作ります。
幸いズボンは太めのシルエットの黒い綿のものを持って居ましたので、それを流用することにしました。色もシーチングの黒とそれほど違和感なく合わせられます。
と、言うことで上着だけ。もしも綿の黒シャツを持っていれば、それをアレンジするのもアリかも。

鬼殺隊服は、ゲス眼鏡という愛称の前田まさおという隠がひとりひとり採寸して作成しているので、基本ジャストフィットです。

★裁断

それを心がけ、自分に合うサイズのシャツを準備して、それと同じサイズで黒のシーチングを裁断しました。型紙が起こせる人はそんな感じで起こして、そういうのが苦手な方は後述するサイトさんで型紙が購入できますので、それを使うのもお勧めです。
隊服は詰襟に形が似ているのですが、私の場合は着なくなって捨てる予定の白いワイシャツの襟を上下逆にして内側の白い襟部分に使いました。

また、胸ポケットは白いバイアステープを二重に縫い付けると楽だと思いますが、私はここは実用ポケットにして物が入れられるようにしてみました。
ポケットを作る際には、脇などを縫い合わせる前、裁断後最初につけることを強くお勧めします。

★縫製

実用ポケットにする場合も、飾りポケットにする場合も、まずはじめに前身頃にポケットをつけます。
②肩が離れている場合は肩をつけます。裁断で肩がつながっている場合は③へ。
③袖をつけます。実際の隊服は白シャツの上に黒の隊服を着用していると思いますが、私はとにかく暑くないよう襟元と袖にだけ白シャツの部品をつけました(笑)
④襟をつけます。③と④は順番が逆でもOKですが、私は袖付けで失敗して解くことが結構あるため・・・先に袖をつけました。裾などの布端の処理はここらへんのタイミングでやりました。
前身頃の合わせる部分を決め、ボタンホールを作ります。公式ではベルトの上に3個ボタンが見えるので、それに合わせた配置にしました。
後ろ身頃に滅の文字を貼ります。片面接着布芯地を文字の形に切り抜いて、それを布の上に置きアイロンで貼り付けます。ずれると悲惨なので慎重にやりました。
⑦ボタンをホールの位置に合わせてつけます。
完成!

隊服完成
背中側。滅の字がデカすぎたかもしれません。鬼滅する気まんまん(笑)

このトルソーは、私の体型よりひとまわり大きいので(泣)ちょっとぱっつんに見えますが、私が着るともうちょいゆったりになります。
わーい、完成したーヽ(´▽`)/

この後、既製品のズボンの加工をちょいちょいやって、上下隊服完成です。白いベルトはぶっちゃけ百均で購入できます。
脚絆は私はもともと持っている既製品を使う予定ですが、気が向いたら作るかもです。多分正方形の白い布を用意して羽織と同じに染めて縫えばいいだけなので。


■日輪刀の作成

日輪刀といっても、以前に作成した玩具のプラ日輪刀は抜刀できて胡蝶さん仕様の刃にしている本格派? なのですが、フエルトでそんなの面倒臭いので潔く鞘だけにしましたよ。

というか、お店の店頭で筒状にまるめられた白いフエルトを見た瞬間、日輪刀は8割方完成していると思いました(笑)

★製作


①白い筒状大判フエルトをギュッと硬めに丸めて布の端を白糸で縫い付けます。(以降、鞘と呼ぶ)
②厚手の水色のフエルトを胡蝶しのぶの鍔の形に切り抜き、中央に鞘の筒を通せる程度ギリギリの穴を少し小さめに開けます。
③鍔の外側の縁にオレンジ色のバイアステープを縫い付けます。
④鍔を鞘に取り付けます。(穴をキツめにしたので縫い付けなくてもズレませんでした。)
⑤持ち手の部分にオレンジの布を巻き縫い付けてから、靴紐を使って柄巻をします。(ネットで検索すると巻き方がわかります!)
⑥鞘の部分に刺繍を施す。ちなみに私は鞘の模様がよくわからなかったので、黄色の糸で簡易な刺繍を入れました。
これで、日輪刀の完成ですヽ(´▽`)/

今回作成したのは奥側です。手前の短い方はプラスチックの玩具を加工してあるものです。

まぁ、仕上がりはちょっとしょぼいかもしれませんが、フエルト製なのでこれならどこへでも持ち込めますよ。抜刀はできません。


■羽織の作成

さて、いよいよ最難関の羽織の作成です。
私的には、染色に失敗したらすべてが終わる、という緊張感と隣り合わせでした。

ここからは、製作過程の写真が少しだけあるので貼りつつ進みます。

白のシーチング

これ、私は丈を計算ミスして裁断してしまい、抜い足しすることになったので、こだわりポイントを。
・胡蝶さんの羽織は、袖より丈が長いです!
・というか、これは一回り体格が良かったお姉さんのお下がりなので、しのぶさんにはダボダボ、という設定になって居ます。

つまり、隊服はジャストフィットで作る必要があるのに対し、羽織はわざと大きめに作らないといけないわけですよ。

実は、このことを失念して居て、身頃を甘露寺さん位の丈で裁断してしまって居ました。それだと組み合わせたときに袖と同じ丈になってしまい、慌てて布を足し変なことになってしまいました^^;;;

★製作

①上記に留意し、自分の身長と相談しながら丈を決めて裁断する。

②身頃を縫製する(前身頃と後ろ身頃をつける。この段階で袖もつけて居ます。)

既存の羽織の上に着せてます。この時点で丈が短かったことに気づくもシーチングを買い直すのが面倒だったので(ry

③染める。

染めるにあたり、私はPentelのそめーる絵具を使いました。これ、まだ販売されているのかな。母の持ち物なのでおそらく30年は前のものだと思います(笑)
胡蝶さんの染色をする上での注意点が判りましたので以下列記。
◆布はあらかじめ割とびしょびしょに濡らしてから塗る。でないと、にじむ。
これ、右下の緑色がにじんでいる部分を見て欲しいのですが、濡らしておかないとこんな感じで染めたくない所までどんどん染料が侵食していきます。
逆に塗らない場所までしっかり広範囲を濡らしておけば、乗せたい部分にのみ色を塗ることができました。
◆乾くとかなり薄くなる。
染め上がりに理想的な色の濃さで仕上げると、乾いたときに殆ど消えて居ます。
左下の布は、染め上がりはまんまコミックの表紙の色味でしたが、乾いたらこうなりました。逆に、右下の方はちょっと濃すぎたから失敗かなって思って居ましたが、結果こちらの方がしっかり色が残りました。
薄かった分には、濡らして再度塗り直しができるので、私は何度か重ね塗りをしました。ただし、塗り直した結果却って薄くなることもあるので注意です;;

端切れで実験。
丈が短かった分の継ぎ足し用布を染めました。

上の写真の左の布は、裾につける黒い布の内側に貼る用の布でほんのり緑に染色しています。
黒い部分については、
・黒の布を模様に切り抜いて、下地の白い布を見せる。
パターンと
・黒い部分も染色する。
パターンと、両方やってみました。そのため、実は袖の左右の出来栄えが違います(笑)

袖部分の染色。乾くともっと薄くなりました。

前述したにじみ、袖先でやらかしています。ここには黒い布を貼る予定だったので、塗らなくていいと思って濡らして居なかったのでこうなりました。
これから染めるみなさまは、ぜひこれを教訓にしてください><。
ちなみに、乾く前に洗えばかなり薄くできるそうです。乾いてから知りました。

④裾の黒い部分を作る。

布をつけるパターンは、このように黒い布を模様柄に切り抜きました。
裾丈が充分な長さに裁断できている場合は、裾部分をほんのり緑色に染めておいて、最後に黒い布を縫い付ければ完成です。私は上下を黒糸で縫いました。
切り抜いた部分が浮いてしまうと破れやすくなるので、布用ボンドで貼り付けました。

模様はコミックをみつつも適当に
丈増し用の布と縫い付けた

下の画像は、ボンドが乾くのを待っている図です。

縫い付けた場合

布を縫い付けるパターンは比較的お手軽に作れました。
もうひとつ、片袖だけ黒い染料で塗る、もやってみました。
塗る場合は、幅を決めてマスキングテープを貼ってから、模様は油性マジックで描き、模様以外の場所を黒の染料で塗っていきます。水で溶きすぎると灰色になってしまうため、油性ペンを併用しながら塗りました。いっそ油性ペンで全部塗ってもいいかもしれないと途中で思いましたよ。

塗る場合

裾の黒い部分は、それぞれ良し悪しがあると思いました。

●縫い付けのメリット
・お手軽 ・模様の切り抜き作業が楽しい ・時短
●縫い付けのデメリット
・布用ボンドが必要 ・布用ボンドが洗濯に耐えられるか不安が残る
・布用ボンドのニオイが気になった
・曲線縫いのためシワが寄る

縫い付けはとにかく、布用ボンド次第(笑)

●染色のメリット
・黒い布が不要 ・布の分軽い ・ちまちま塗る作業が楽しい
●染色のデメリット
・手間暇時間がかかって面倒くさい ・綺麗に塗れれば仕上がりは綺麗

塗る作業は楽しかったのですが、手間暇がかかる割に仕上がりは布を縫い付けた方がクッキリ黒く仕上がるので、布を縫い付ける方が手軽でお勧めです✨

⑤模様を描く

胡蝶さんの羽織の最大の特徴は、蝶の模様みたいなのが入っていること。
これは油性ペンで書きました。
一発描きは不安しかないため、チャコペンで下書きをしました。

模様下書き

あとは、これにそって模様を油性ペンで入れていきます。油性ペンは下に滲む可能性があるので、何かを布の下に敷いた方がいいです。
ちなみに私は、染色と油性ペンのときは、下に食器棚用シートを敷きました。

模様を入れてみました。ちょっと線が細かった。
線を太めに足してみました。
こうしてみると、黒い模様はどちらが縫い付けか塗ったのかわからないくらいいい感じです

■完成

これで、羽織も完成です。
丈が足りずに継ぎ足しがあったりして、決して綺麗な出来上がりではないですが、自分で着るので大満足です。

袖の縫い付けは失敗してシワが寄っています・・・

あとは、アイロンを当てたら綺麗に仕上がりそうですよ。


■参考サイト

以上ですが、私も参考にしている素晴らしいサイトがあります。
うさこの洋裁工房
こちらには、鬼滅仮装に使える羽織や詰襟シャツの型紙が販売されて居ますので、必要に応じて購入すれば失敗しらずかもしれません。
私の作成記は失敗談込みのお話しですので(笑)
むしろ、ここを参考にして作成した方が良いと思いますっ!!!


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