見出し画像

13.自分の現在地 ~ライフステージ~

世界には、さまざまな”成人儀礼”があるようだ。例えば、バヌアツ共和国ではバンジージャンプをするなど。けっこう過酷なものがあって驚く。
その理由として、子供から大人になるために、”分離”をすることで、次のステージにいけるいうことだ。

日本ではそれが成人式になるのだが、”分離”を体感させるような強制的な催し物はない。

そもそも、その”分離”をすることで何が起きるのか?と考えた時、私の答えとしては”自分の船を持つこと”かなと思う。”いつまでもあると思うな親と金”ということだ。

今まで家族の船に乗ってきたけど、自分の船を渡される。「自分の船に乗る!」と腹をくくるのが、成人儀礼になるというところだろうか。

ここで、腹をくくれるかどうかで船の漕ぎ出しにバラツキが出る。
待ってました!と操縦し始める人もいれば、操縦方法をじっくり勉強する人など、さまざまだろう。船を操縦する意味が分からず船の上でただくつろいでいる人もいるかもしれない。私は、とりあえず腹をくくった気になって操縦を始めながら、だいぶ障害物にぶつかったりしてもがいていたタイプだ。本当に腹をくくれたのは、だいぶ荒波に揉まれてからな気がする。

そして、自分の船の舵を取れるようになることが”自立した”ということで、自分で舵を取ることに責任を持てるようになったら、”大人になった”と言っていいのかなと思う。

責任を持つとは、うまくいくこともいかないことも、自分で受け止めること。それは、経済的にも精神的にも、あらゆる面で。

そんなふうに自分のライフステージを当てはめていくと、自分の現在地が分かる。今どこにいるかを把握しておくことは、心を整えてくれる。

今は、子供たちが自分の船を持つまで、ただ船を浮かべるのではなく、きちんと舵を取って行く時期。子供が船を降りたら、次のステージだ。

その時にどんな船旅をしたいのか、少しずつ考えてみよう。

いいなと思ったら応援しよう!