
33.結婚式 ~感謝と歩み寄り~
結婚式は本当に良い思い出。
挙式と披露宴の違いも分かっていなかった私が、夫の土地柄もあってしっかりとした結婚式を行ったおかげだ。
正直、自分だけの意見なら、親族だけでリゾート婚で良いと思っていた。
でも、ザ・結婚式は良いものだった。
バージンロードを歩く友達を見て、「よく恥ずかしくないなぁ」と思っていたけど、当事者になると、大好きな人達が集まる場所だから楽しみの方が強かったのは、結婚式というものにしっかり向き合ったからだと思う。
今はあまりしっかりとした結婚式を行わない人も増えていると思うけど、できる環境にあるのであれば参考に。
1.会場選びはぜひ足を運んで
・立地
無料なので、式場見学は興味ある所なら少し遠いところも行ってみた。
そうすると、親族がここまで来るの大変だよねとか、現実的でないことがわかる。
まずは、ゲストが来やすい所が良いよねというところで、今まで「何で駅近に式場作るんだろう」という疑問が解消された。
リゾート地は、イメージは良いが交通の便が悪い。リゾート婚をするなら、家族婚か裕福な関係者を集められる場合だなと。
・挙式の種類
最初は白無垢なんて絶対似合わないから嫌だと思っていたところ、最終的に白無垢はマストになったのは、式場巡りして神社での挙式希望に変わったから。やはり、現地に赴くと違う。
・印象
場所が決まってだいぶ絞れたものの、本命と思われたところの担当者が微妙すぎてボツになった。横を見ると感じの良さそうな女性が打ち合わせしていたので、実際のプランナーは変わったかもしれないが、印象は大事だ。夫がもう、これはダメだと判断。
・食事
これは正直、めちゃくちゃ美味しいというところはなかった。どこもそこそこで、あとは金額を上げれば美味しいのかなというところ。
2.披露宴の内容は体感して
会場での見学会で、自分がゲストだったらめっちゃ嬉しいと思う内容を採用。
・バーテンダーさんにお酒を作ってもらう
お酒好きの私は、あったら絶対嬉しい!実際、お年寄りの方もすごく喜んでくれた。
・エンドロールムービー
披露宴の様子がすぐ流れるのが素敵
・ケーキバイキング
カットされたケーキが配られるよりも、好きなケーキを沢山食べたいよね?!
・水合わせの儀
ケーキ入刀が微妙だと思っていた私には、これだ!と思った。ケーキバイキングも叶うし一石二鳥。
3.優先したこと
余興は友人の負担になるからやめて、そのぶん食事の時間を長くした。
私の父は、それがすごく良かったと言っていた。
私自身が参加した結婚式で、余興で置いてけぼり感を感じたことがあったので、あんまり良い印象がなかったのも大きい。
4.苦戦したこと
・衣装
担当者が若くて慣れていないであろう若い女の子で、私自身が衣装へのイメージがフワッとしていたので、めちゃくちゃ選ぶのに苦労した。
これは、「なりたい自分像」がはっきりしていれば困らないのかもしれないが、髪型にもよるし、最終的には当日まで全体像は分からないわけだから、かなり難問だった。
イメージできていた白無垢だけはすんなり決まって満足だったので、「こうなりたい」は本当に重要だという人生の縮図。
親の意見も取り入れたかったけど、やっぱり最後は自分の気持ちで!
・プロフィールムービー
夫が写真があまりないからと少ないものを選ぶことになり、来てもらった友達の写真を全員分載せられなかったことが悔やまれた。
でも、こういうところから夫婦の歩み寄りの学びなんでしょうね。
・二次会
私があまり乗り気でなかったのでやりたくなかったが、夫の希望で開催。これも、同じく歩み寄りですね。おかげで披露宴に呼べなかった会社の子達を呼ぶことができたこと、衣装もプラスで着れたのは良かったかな。
5.思いの外楽しかった人力車
まさか自分が白無垢を着て人力車に乗る体験をするとは。しかも、ただ楽しい。天気にも恵まれたからだろうけど、気持ちよかったぁ。
何でも、先入観で物事は決められない。
6.お花は好きなものを
もともとお花は好きだったので、会場に入れて欲しいお花と、ブーケのお花の種類を希望した。
特に、会場のお花はお義母さんの思い出のお花をメインにしてもらったのが自分としてのこだわりポイント。これも、感謝を伝える手段だなと思う。実際喜んでくれていた。
ブーケも、すごく気に入ったので、終わったあとは押し花に。
7.一番嬉しかったこと
両親が、ものすごく満足してくれたこと。
「食事も美味しかったし、手紙を読んでくれたし、最後にケーキバイキングまでついて最高だった」と。スタッフの方もとても良かったみたい。
結婚式は両親への感謝を伝える時だと思っていたので、それが伝わったのがとても嬉しかった。
ーーーーーー
正直、式場選びについては、これだ!というよりは、うーんこの中ならここかなぁぐらいの感じ。
完璧な式場選びは難しいけど、自分達の一番現実的な式場を選ぶことで、あとは内容。
ゲストが喜んでくれたことで、またやりたい結婚式になったのだと思う。
そして、やはり両親へ育ててもらった感謝を伝える絶好の機会。改めて言うのはなかなか恥ずかしいし勇気がいるもの。
思い切って気持ちを伝える機会を、結婚式でなくても、どこかで作ってあげたいですね。
あとは、夫との歩み寄りの練習の機会に。よく、打ち合わせでケンカになるというけど、ゲストを見るだけでも、お互いの環境が違うことがよく分かる。ゲストが違えば優先することも違うわけだから、完璧な式にしようとすると絶対にぶつかる。
これは自分のため、これはゲストのため、これは友人のためと、誰のためにすることなのかを考えていくと、優先と妥協ポイントが調整されていく気がする。
そして何よりも、自分の気持ちを強く。
色んな人とお金が関わるから、すごくブレる。でも、自分でこれだと思うことはやっぱり間違いなかった。迷っていたことはやっぱりそこそこだった。
また、自己満足なところはご愛嬌で。
私にとって、結婚式はかけがえのない経験である。