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双子妊娠の経過を振り返る① 初診~初期

2024年3月に、双子妊娠が発覚!
そして10月20日に産まれてきた我が子たち。

36週1日目(妊娠10ヶ月)での出産で、一般的には37週未満の早産に値するわけなんだけど、これでも多胎妊婦のなかではかなり頑張ったほうらしい。
前の記事 ↓ でも書いたように、念願の念願の念願の妊娠だったので、最初は嬉しさが勝ってた。でも渦中はめっっっちゃ辛かった。
妊娠発覚から産むまで、こんな感じだったよ、という記録をざっくばらんに書いておきたい。

多胎妊娠って、周りにも経験者があまり多くないし、妊娠に関する書籍やwebサイトもあくまで単胎妊婦向けの情報が多かったりするから、そういうところで孤独感を感じやすかったりもすると思う。
もし今まさに多胎妊婦の方がいらしたら、そういう意味でも、なにかしら読んで役に立つような経験が書けたらいいな。
(ツライツライ書いてますが、当然ながら双子たちはとってもかわいくて、産んでよかったと心の底から思ってます!!)

多胎妊婦の病院探し

妊娠が発覚した3月。
無事に不妊治療クリニックを卒業できたので、さっそく出産先の病院を探すことになった。
私は最初、よくSNSとかで見るような、ゴージャスで美味しいご飯が出てくる産院がいいなと思っていて、ネットでざっと近場の病院を調べて電話をかけてみた。
しかしなんとまあ、電話した2~3件の病院にはすべて「多胎妊婦は対応できない」と断られてしまって。あ、そういう感じなんだ~とまずここで出鼻をくじかれる。
多胎妊婦は母子ともにハイリスクを抱えており、緊急対応が必要になることが多いので、結果的にNICU(新生児集中治療室)の設備がある大学病院、総合病院に転院する人がほとんどらしい。
そういうことなら、最初から大病院しか選択肢はないなという結論になり、比較的アクセスのよかった「成育医療研究センター」に行くことに決めた。

「成育医療研究センター」はシステマチックに管理された大病院なので、この時点で、助産師さんに寄り添ってもらいながら手のかかった美味しいご飯やエステを楽しむ!みたいな夢は完全に消え去ってしまい、ちょっと悲しかったのが本音…
でも成育自体はすごく良い病院で、多胎妊婦専門のチームが常駐してくれていたり、いざというときの医療体制もしっかりしているので、おかげで安心して身を預けることができたと思っている。

初診で聞かされる、多胎妊婦の現実

初診では、改めて双子妊娠の抱えるリスクについて聞かされた。
早くから子宮とお腹が大きくなるため、早産しやすいうえ、妊娠高血圧症や血栓症などの合併症を引き起こしやすい。また、流産率や新生児死亡率も単胎児に比べると高くなる。
1人妊娠するのと比べ、2人以上の妊娠は母体に負担がかかりやすいので、確かに当然ではあるよね。
そのため、私のかかった病院では計画早産をすることになっていて、37週いっぱいまでには必ず産むことになる(赤ちゃん側の位置がよければ経腟分娩もできることがあるけど、だいたいは予定帝王切開)。
私の予定日は本来11月中旬だったけど、10月末までには産むことになった。
ただ、37週すら辿り着かない妊婦さんも多いし、37週で産んだとしても低体重児になる可能性が高いから、いずれにせよNICUに入ってしばらく赤ちゃんだけ入院というパターンも多い。

さらに愕然としたのが、多胎妊婦に「安定期」は存在しないということ。
単胎妊娠であれば妊娠5~7ヶ月ぐらいまでちょっと落ち着いて過ごしたり、動きやすくなる期間があると思うんだけど、多胎妊婦にはそれがない。
マタニティスポーツとかヨガとかマタ旅とか言ってる場合ではなく、マジで安静第一!ということらしかった。
それでもなお母体への負担を考慮して、早めの管理入院になる人が多いんだとか。
まぁもちろん個人差はあるから、超元気に動けるタイプの多胎妊婦さんもいるとは思うけど、私はどちらかというと身体が弱いほうなので、絶対無理だな~とこのときに悟った。
そんでもって安定期がないってことは、じゃあ知り合いや会社の同僚にいつ報告すればいいのよ?となる。
だって、最後の最後までどうなるかわからないわけで…
私が心配性なのもあるけど、正直このとき「うれしさ」よりも「不安」がダントツ勝っていて、双子の両方もしくはどちらかがダメになる可能性も全然あると思ったし、安定期がないと言われてしまったからには、気軽に周りに報告なんてできないと思った。
「万が一のこと」があったとき、最初に双子って伝えてたのに実はダメでした、となったら聞かされるほうも嫌だよな…とか、色々考えてしまって。

ただ私の場合、1人ずつがそれぞれの胎盤を持つ2絨毛膜2羊膜双胎(DDツイン)と呼ばれる状態だったので、1つの胎盤を2人の子が分け合う状態に比べれば、"多胎妊婦の中では" リスクは低いと説明された。
そうは言ってもリスクが高いことに変わりはなく、この時点で、ただでさえビビりな私の心拍数は最大限までドコドコに上がっていた。
ネットやSNSでも、双子妊娠で調べれば調べるほど、怖くなる体験談やリスク喚起の記事ばかりが出てくる。長い間管理入院を強いられた人もたくさんいた。
それに当たり前だけど妊婦検診も余分にお金かかってしまうとか、産んだあとも出費多すぎてヤバイだとか、少しくらいハッピーなこと書いてる人いないの?と不安になった。

ここまで治療をがんばって妊娠できたのに、これからまたマイナートラブルに怯えながら過ごさないといけないのか…と思うと怖かったし、なんで私はいつもわざわざ少数派のクジをひいちゃうんだろうな~と思ってしまって。
さよなら私のキラキラマタニティライフ。
せっかく一緒に来てくれた赤ちゃんたちに、ゴメンこんなこと思っちゃう母親で、と心の中で謝った。
でももうこうなったら、できるだけ赤ちゃんに負担がないよう、安全に産めるよう頑張るしかないので、腹が決まったといえば決まったのかな。

妊娠初期。すでに服が入らない!

6週目頃から悪阻開始。
ただ、私の場合そこまで悪阻はひどくなくて、食べられるタイミングで食べやすいものを食べてればなんとかなった。吐きまくってトイレに終日籠もる…みたいな感じではなかったから。
それでも夜は気持ち悪さがすごくて、食事のことなんて考えたくもなかったし、吐き気で寝付けないことも多かった。
温かいものはあまり食べたくなかったから、グミとコンビニのおにぎり、冷たいうどん、冷やし中華、ケチャップライスを永遠にルーチンで回して凌いでいたけど、食べすぎてうどんとケチャップがちょっと嫌いになった。
双子だと悪阻がひどい人もいるみたいだけど、体質なのかな。中期頃にはかなりよくなって料理もできるようになったので、夫にあまり迷惑をかけることにならず済んでよかった。
なぜかこの悪阻期間のタイミングで、お風呂上りに立ってドライヤーかけてるときにめちゃくちゃ気分が悪くなるようになって、椅子で夫にかけてもらってた。ちょっとだけ姫の気分を味わえた。

ちなみに14週あたりですでに肋骨の下あたりからお腹がポコッと出始めていて、着られていたスカートが入らなくなっており、かなり不穏な空気を感じた。
下着も入らなくなってしまったので、ユニクロのLサイズのマタニティショーツとブラトップに救われていた。Lサイズなら中期くらいまでは持ったかな(後期はXXLサイズを買いました…)。
サイズ展開も豊富だし、着やすい涼しいムレない最高です。

長くなってしまうので、分けます。
中期~臨月の経過については次の記事で↓。


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