ねーね (aya375)

英国の音楽と映画がすきな 都内30代フルタイムOLのつぶやき

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最近の記事

揖保乃糸の特級品「三神」が、「足るを知る」を教えてくれた

30も半ばに近づいたこの頃、「足るを知る」という言葉について考えるようになった。 稼ぎが増えたり、家族が増えたり、いろんな環境の変化に甘えて、欲張っていいものをたくさん味わっていると、一時的には幸せな気分を得られるけど、それって本当の私の生活ランクを考えると、実は分不相応なんじゃないか?とか。 なんでそんな考えが浮かんだかというと、すごくしょうもない話なのだけど、人生史上メチャクチャに美味しい素麵を食べたことがきっかけだった。 先日、素麵の老舗ブランド、揖保乃糸シリーズの最

    • 夫に出会えたのは、二日酔いでもベッドを這い出て他人に会いに行く選択をしたからである。

      あ~~、マジで行きたくない。 昨日朝まで飲んでて寝落ちして化粧も落としてないし、ラーメン食べたから顔パンパンだし、身体重っ。ていうか眠いし、ベッドから出るの無理だし。 マッチングアプリの初回なんて、期待してもムダだもん。 頑張って行ったところで、どうせムダな数時間過ごして後悔するなら、もうドタキャンしちゃおうかな… いま、2024年7月のわたしが思いっきし張り手してやりたい、数年前のクソみたいなわたしである。 失恋の傷を埋めるために必死こいてマッチングアプリ無双していたけど

      • 真夏の産休。やりたいことを考える。

        このたび、待望の第一子を妊娠しました! 現在、6か月です。 ずっと子供がほしかったので、夫と一緒にワクワクドキドキする毎日を過ごしています。 予定日は10月なのですが、7月から早めの産休に入ることになりました。 そこで、今のうちに「産休中にやりたいことリスト」を作っておこうと思います。 ぐうたらとただただ毎日を過ごすのは精神的にもよくないので、できるだけ有意義な時間を作っていきたい。(体調面もあるから思うようにはいかないかもしれないけど…) 私はもともとアクティブなタイプ

        • 世田谷線沿いに住んでみたら、毎日がちょっとスローになった

          2年間住んでいた賃貸アパートを出て、新しい家に引っ越した。 その3階建てのアパートは、付き合うと同時に同棲をはじめた今の夫と、一緒に選んだはじめての場所だった。 人生ではじめての同棲で慣れないこともたくさんあったり、付き合って日の浅い彼と一緒に住む家を決めるにあたって、いろいろな喧嘩もあった。 けど、はじめての共同作業はすごく楽しかったし、はじめてだらけのその記憶は、いまでも付き合った当初の貴重な思い出として残っている。 住んでいたのは、東京の世田谷区を走る「世田谷線」沿

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          視力0.06のアラサーOL、ICLで視力1.5を手に入れる。

          このたび、念願のICLを受けてきました!!! 8月にカウンセリングを受け、10月に事前検査、そして12月に施術とあっという間の3カ月でした。 今までの人生、本当にものすご~~~く近眼に悩まされ不便さと闘ってきたのに、いまや裸眼で両目1.5の視力を手に入れたわけです! いまだに信じられません。医療の進歩よ、ありがとう!! この決断に至った過程と、実際に受けてみてどうだったか、術後の経過などを残しておきたく、ICLレポとして書き残しておくことにしました。 これからICLを受

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          バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話②

          小学校を卒業して時は過ぎ去り、2012年の冬。 私は大学生になっていて、イギリスの北部ニューカッスルに単身留学中だった。 当時、Facebookが一番波に乗っていた時代で、「友達かも?」のサジェスチョンから古い友達とのオンライン再会、なんてのもよくある話だった。 その中で突然出てきたのが、Kくんだった。 見た目はもちろん成長していたけど、フルネームを見た瞬間にKくんだ!!と気づいて、突然いろんな過去の記憶が蘇った。 もちろんそのときは恋愛とかでなく、純粋に「懐かしい!」とい

          バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話②

          バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話①

          小学5年生の頃、初めて本気で好きな男の子ができた。 Kくんは、100人ほどいた学年中でいちばんを争うほどのいわゆるイケメンだった。 同じクラスになってはじめて話したとき、たった10年の人生の中だったけど、今まで出会ったことのないような、輝かんばかりのオーラに衝撃を受けた。 襟足を少しだけ伸ばしたサラサラの茶髪にきりっとした男らしい瞳、笑うと八重歯がみえるのもかわいかった。 そのうえサッカークラブ所属で、学年一足も早くて、ユーモアもあり、だれもから好かれるパーフェクトボーイ。

          バレンタインにちょっとだけまつわる、10年来の初恋の話①

          祖父の話

          先日、母方の祖父が亡くなった。喉の病気が原因だった。91歳。 最期の瞬間には立ち会えなかったが、まるで眠るように、安らかに亡くなったそうだ。 今でもまだ信じられない気持ちが正直ある。でも、今のこの私の記憶や感じたことをどこかに残しておきたくて、こうして書きしたためることにした。備忘録として。 デイケアセンターで祖母と過ごしていた祖父は、ほんの1か月前に体調を崩して入院したばかりだった。 喉の調子が悪い、熱があると言って自分で病院に電話で問い合わせし、医者から納得のいく答えを

          ものすごくうるさくて、ありえないほど近い、私があの日に思うこと。

          『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という映画を観た。 信じられないことに、もう17年も前のことなのだった。 2001年、ニューヨーク。 9月11日に、あの忘れられない事件は起こった。 テロで突然に父を亡くした少年の目線から「喪失と再生」を描く、繊細であたたかい映画だった。 けれど、激しく悲しみに満ちた映画でもあった。 最初から最後まで、突き落とされるように、駆け抜けるように、めちゃくちゃに泣いた。 それと同時に、私はいくつかの記憶を思い返していた。 3年前の秋。

          ものすごくうるさくて、ありえないほど近い、私があの日に思うこと。