応援団の大きな旗「団旗」とは
この記事で書かれていること
☑ 古来から旗の効用は変わらない
☑ 団旗に込められた意味や用途について
☑ 団旗はどう扱うべきか
旗には求心力が備わっている。
古くは源氏の白旗・平氏の赤旗のように、自身が所属する軍勢の目印および敵味方の識別を目的としていたものが、ひいては戦場における武士たちの帰属意識を育み、士気を鼓舞する効果をもたらした。
戊辰戦争の際には、官軍の証とされた錦の御旗を掲げた新政府軍は大いに勢いづき、それを見た旧幕府軍は一気に戦意を喪失したという。
現代においても、学校名の入った大団旗がひるがえることで、生徒たちは学校の一員であることを実感できる。
ところで、「団旗」と呼ばれる応援団の旗は異常なほど大きい。
これは昭和20~30年代にかけて各大学応援団が自らの存在感を誇示しようと、競って大きくあつらえたためである[1]が、この団旗にも実は深い意味が込められている。
*ここでの「応援団」とは、「生徒・学生による伝統的な応援の精神を基調とした学校公認のクラブ」のことを一括して表現しています。
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