女子の活躍(映画「かぐや様ファイナル」日誌 4/5)
撮影所で応援団役の役者さんとお会いしてから演技の練習を何度か行ったのですが、皆さんの上達っぷりには目を見張るものがありました。
普段、男子の指導ばかりしている私としては、特に女子の皆さんの仕上がる早さに驚きました。
身体の柔らかさに加えてしなやかさもあって、かつ真面目さと謙虚さとを感じられる、下手な応援団よりよっぽど応援団らしい、素晴らしい役者さんたちでした。
最近の応援団では、リーダー(学ランを着てフレーフレーやる人のこと)の役割を女子が担うといったケースは全く珍しいことではありません。
実を言うと、今まではそのことにちょっとだけ違和感を抱いていた部分があったのですが、今回、男がやるべきもの! みたいな固定観念の危うさを実感できた良い機会でした。
女子応援団の服装だって、なにも男子学生の制服である学ラン(詰襟)に固執しなくとも、もっと魅力的なものを模索してもいいと思うんです。
たとえば、海老茶式部と呼ばれた華やかな色合いの袴姿であるとか。
(https://kr-aki.co.jp/wpaki/aki-blog/4911より)
※今日の応援団でも、ハレ着として和装を着用しているところは珍しくありません
そんな明治時代の女学生のようなスタイルではなく、機能的に男子に寄り添っている学ランをあえて用いるのなら、いっそのこと改良してしまっても良いのではないでしょうか。
キュロットとか似合うと思うんですけどね。
(吾峠呼世晴『鬼滅の刃』6巻より)
今回反省すべきは、多様性の尊重は当然のことと頭では理解しながらも、本質的な理解までは至っていなかったという点でした。
そういう意味でも、こういった大切なことを感覚的に落とし込むことのできた、とても貴重な経験だったと実感しています。
つづく
※見出し画像引用 https://kaguyasama-movie.com/