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小さなチャレンジと失敗の機会を提供できるか【社会人のための“教育ってそうなってるのか!”講座】

週末にゲームマーケットにカードゲームを出展していました。
自分が何者かがだんだんわからなくなってますが(笑)
(なぜゲーム開発に至ったのかなどは、また別の機会に。)

ゲームマーケットは大きな展示場で行われていますが、
いわゆるビジネスの展示会と違うのは、
趣味の人やサークル活動での出展者が多いという点です。
(もちろんいわゆる業者の出展もありますし、
 印刷会社等の営業・売込みもありました。)

出展者がビジネスではない、ということは、
予算規模も売上規模も小さい、ということです。
私も同様で、ほんの、チマっとした出展です。
商品はいっこだけだし、ブースは90cmの机だし、
チラシもパネルも何もかも手作り。

いわゆる「小商(こあきない)」ですね。
経費分だけ回収できればいいか、みたいな感覚の。

さて。
カードゲームの販売はうまくいったのか?

・・・ぜんぜん売れませんでしたよ(笑)

成功か失敗かと言われれば、
結果だけみたら「失敗」ということになるでしょう。

ただ、おもしろかったのは、
ブース(机)の上のレイアウトを工夫し、
通り過ぎる人たちに声をかけ、
ブースに来てくれた方にゲームの説明をして、
その説明の仕方もあれやこれやと工夫し、
で、
反応が、目の前でわかる、ということ。

このトライ&エラー、本当に大事だなと思いました。
そして「小商」だから、
別に失敗しても、たいしたダメージにはならない。

今回、そんな「小商」を自分でやってみて、
あらためて、ですが、
キャリア教育のプログラムとして
販売体験や起業体験活動が有効なのか、
とてもとても腑に落ちたのでした。

「小さい挑戦と、小さい失敗をたくさんすること」

これに尽きますね。

繰り返しになりますが、
小さい失敗であればダメージが少ないのです。
そしてそれが「学校」など
大人というセイフティネットがある中であれば、
より安心して挑戦も失敗も、することができる。

セイフティネットとしての教育プログラムであれば、
そこでの挑戦と失敗から、
自分の得意・苦手に気づくこともでき、
社会とのつながり方、人間関係の構築の仕方も、
いろいろなチャレンジができる。

そしてそれは、小さな自信につながっていくはず。

大きな挑戦でなくてもいいのです。
小さくていいから、
自分で考えたことをやってみて、
失敗したらやり方を変えてアプローチしてみて、
工夫して試行錯誤をして・・・

そんな体験の機会をいかに多く作ることができるか。
キャリア教育の役割はそんなところにもあるなぁと
あらためて体感したのでした。

そしてこういう小さな挑戦と失敗は、
まずは大人が実践してみるべきかもしれません。

 ※ちなみに今回出展したカードゲームは、
  下記から購入が可能です。
  よろしければどうぞ。
  (キャリア教育とはいっさい関係ありません)

松倉由紀
キャリア教育コーディネーター・教育研修プランナー。1975年長野県上田市生まれ。静岡大学人文学部卒業。地元での就職に失敗(4か月めで退職届!)ののち、大手通信教育会社、人材派遣会社、コンサルティングファームを経て現職。キャリア教育の領域で教育プログラム開発と「しくみ作り」をする「企画屋」「クリエイター」であり「風呂敷たたみ屋」。2016年4月個人事業主から法人成り(株)ax-factory(https://ax-factory.wixsite.com/corporate)を設立。2020年京都造形芸術大学通信教育部(グラフィックデザイン)を卒業。デザインで学びをおもしろくします。
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