科学革命の構造【新版】が出版された。
青木薫さんの翻訳ということなので、中山茂さんの旧版と読み比べてみたい。しかし、翻訳におけるこまごまとした違いをあげつらうことに興味はない。そのようなことがあったとしても、科学哲学における第一級の書であることに変わりはない。
量子磁気医学の研究においては、30年以上にわたり、いつもこの書が念頭にあった。ポパーの「反証可能性」なんてことを考えているようでは研究はできない、ほとんど参考にならない「説」であった。しかし、クーンのパラダイム論はまったく違う。研究者が目指すべき方向性を示しており、目標といえるものであった。
今すぐ読む時間的余裕はないが、少し落ち着いてから、じっくり読んでみたいと思っている。