どこよりもわかりやすくCookie規制の話をまとめてみた
こんにちは。awoo Japanです。今日はデジタルマーケティングの話をしたいと思います。なかでも、昨今良くも悪くも注目されている「Cookie」の規制についてのお話をしたいと思います。
Cookie(クッキー)とは何か、という部分について軽く触れておきますと、Cookieとは、WEBサイトを閲覧したときに取得される訪問者のあらゆる情報を記録したログファイルのことを指します。例えばフォームに入力した名前や住所・クレジットカード情報や、どこのページを閲覧したか、といったものです。
このCookieという技術は昔からインターネットに欠かせない技術としてずっと使われてきたのですが、「勝手に情報を吸い上げられているみたいで怖い!」「ログの情報組み合わせたら、自分を特定されそうだ!」みたいな感じで、世間の風当たりが結構強くなってきたんです。
風当たりを強くした最たる要因は「広告」です。このCookieという技術は、サイトの中だけでなく、広告のターゲティングにも応用されています。いわゆるリターゲティング広告です(サイトに一度来訪したユーザーに広告を配信をする追跡型広告)。この広告が、サイトを跨いで追跡されるため、ユーザーからすると「追いかけられている」感があり、気持ち悪さが残ります。そこで、プライバシーをもっと守ろう!みたいな運動とともに、Cookieを規制しようという話が出てきました。
最初に動いたのはヨーロッパでした。GDPRという言葉を耳にしたことがあると思いますが、欧州連合(EU)が、EU内の個人データ保護を強化する目的でGDPR(EU一般データ保護規則 General Data Protection Regulation)を制定し、2016年に採択、2018年5月25日から適用されました。
その後アメリカでも、カリフォルニア州でCCPAという消費者のプライバシーデータを守るために施行された法律が出るなど、データ保護の動きは加速していきます。
そして日本でもようやくその動きが出始め、GDPRの適用から4年後の2022年、「個人情報の保護に関する法律等の一部を改正する法律」が施行されました。この法律の具体的な中身についてはどこかでまたお話しします。
ここまで話すと、「なんだ、Cookieって何か悪そうだし規制されてよかったじゃん」みたいに感じるかもしれませんが、実はCookieそのものはとても便利な技術でもあります。
冒頭でも言及したように、例えば何かショッピングをオンライン上でしようとしたとき、すでに会員登録済みのサイトとかであれば、自分の名前や住所、カード情報などがフォーム上に記憶されていて、「あ、手間が省けるじゃん!」と思った経験ありませんか?いちいち入力するのが面倒ですよね。このように、サイト側でユーザーが入力した情報を保持しておくことは、便利な側面もあるんです。
脱線しますが、このような重要な情報を記憶したCookieを「必須Cookie」と言います。必須があるということは、必須じゃないCookieもあるわけで、それを「パフォーマンスCookie」とか「機能性Cookie」とか言ったりもします。これについても違うブログで紹介しますね。
しかし、この必須Cookie以外のCookie情報が、リターゲティング広告などで使われ、多用されてしまったことで、世間の目を引き、「追跡しないでくれ!」みたいな風潮になってしまったというのが事の顛末です。
いい面もあれば悪い面もあるCookieですが、悪い面を規制するのが法律です。こうして、世界各国でプライバシー保護のためにCookie規制が始まってきたわけです。
いかがでしたでしょうか。わかりやすくまとめたつもりですが、わかりにくい点があったらぜひコメントで教えてください。
また、awoo Japanでは、ユーザーを追跡することなく、もちろんCookieも使う事なく、ECサイトのエンゲージメントを最適化する「awoo AI」というAIサジェストプラットフォームを提供しています。
よかったらぜひDLしてみてください。
それではまた。