![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154371817/rectangle_large_type_2_a7ca8ca0d266cd291a262f3d22db1829.jpg?width=1200)
100歳のお母さんと子どもたち
仕事柄いろんなファミリーの人間模様を間近で目にすることが多いのですが
先日出会ったご家族は、100歳のお母さんが亡くなった、長男と三姉妹の4人兄妹。
100歳の方の子どもだから、みなさんそれなりのお歳だと思う。
長女さんは独身で、ずっとお母さんのお世話をして一緒に暮らしていたみたいで、葬儀の喪主も、長女が勤めた。
長男は足が不自由だったりしているので、ずっと世話をしてきた長女が進んで喪主を勤め、長男も、妹の長女に任せていたみたい。
一方、次女と三女は、2人とも結婚していて子どももいて、長女と対立関係にある。
喪主である長女のことが、相当気に食わない様子。
全く無視の状態。挨拶もなし
どうやら、三女の娘が、長女と養子縁組をして、長女の娘になっているとか…
どういう経緯でそうなってるのか、詳しいことまではわからないけど、いわゆる、普通ではないのかもしれない
どうやら、長女は、次女に家庭裁判所を通して訴えられてたりしたことがあるらしい。
家の改築や親の介護を好き勝手にやり、自分たちに会わせなくしたとか……
でも、長女さんは、母親の言う通りにしただけで、勝手にやったわけではないし、いつでも家には誰が帰ってきても良い状態を整えていたと。それなのに会いに来なかったのは次女や三女だと、長女さんは言う。
三女の娘、長女の姪御さんは、戸籍上、養子縁組をして実子になっている。その姪御さんは、実の母である三女さんを本当に嫌がっていて避けている様子。
どうしてそうなってしまったかはわからないけど、よっぽどの事情があるんだろう。
過去にどんなことがあったのかはわからないけど、誰の立場になってもやるせない。
私は長女さんにしか話を聞かなかったから、長女さん側の意見しかわからないけど、長女さんは、みんなと仲良くしたい気持ちがあって、食事の席では、無視されても、挨拶をして周り、良くなるように努力をしていた。
長女と次女は終始無視してたり、文句をつけていた。
なんとか通夜、葬儀、火葬、収骨まで無事終わり、さぁ、みなさん解散だよという時、次女、三女が、お母さんの遺骨を離さない。という問題が起きた。
長女さんは、なんとか遺骨を離させてくれと、離してくれないんだと私たちに訴える。
こちらは奪うわけにはいかないので、一度お預かりしますね、と、預かろうとしても、頑なに手放そうとしない。
異常な姿だった
生きてるうちに会えなかった母親を、手放したくなかった…のかもしれないけど…
分骨すればいいのに…
と、単純に思ったけど、そんな問題でもないのかもしれない。
なんとか手放させることに成功し、みなさん無事に帰ったけど、この先、遺産相続やら何やらで揉めるだろうことは目に見えている。
この後関わることはほとんどないので、どうなるかわからないけど……
いろんな家庭があって、いろんな家族がいる
私も、自分の子どもが、三姉妹と長男がいるから、なんだか切なくて苦しくなった
大人になってこんなに仲が悪くなってしまう我が子たちを、どんなふうに思っていたんだろう
100歳まで生きたって、子どもたちや家族みんなが笑顔で幸せでなきゃ、自分が長生きする意味ってなんだろうって思っちゃうかも
100歳のお母さんは幸せだったのかな…
我が子には、仲良くいてほしい
助け合って生きていってほしい
親ならそう思うよね