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AWESOME Choices Issue no.026 化学分野に興味を持ち、将来は製品開発に携わるために機能性材料の研究に励んでいる理系女子大学院生

Mさん

現在大学院修士課程1年生で、工学部で化学系の研究をしています。 具体的には、機能性材料に関する研究です。有機化学を専門としているのですが、自分で分子をデザインし、世界に一つだけの分子を合成できる点が面白いと思っています。 最近はなかなかできていませんが、パン屋さん巡りが趣味です。京都にはパン屋さんが多いです!

目次


現在は化学系の研究をしているとのことですが、子どものころはどんなことが好きでしたか?

小学校高学年の頃から好きな科目は算数でした。パズル感覚で問題が解けたのが楽しく、時間は過ぎるのがあっという間でした。ただ、理科よりも社会の方が圧倒的に好きでしたね。外で遊んだり、ゲームしたりと至って普通の幼少期だったと思います。

子供の頃から計算に楽しさを感じていたのですね。

高校で理系に進もうと思った理由について教えてもらえますか?

元々算数が好きで、中学・高校でも変わらず数学が好きでした。理系に進学することに関しては全く迷いがなく、誰にも反対されたことはありません。今思えば恵まれた環境でしたね!理系数学や理科の授業も楽しむことができ、後悔は全くありません。

理系科目、特に数学が好きで、理系を選ばれたのですね。

大学で化学系を選ばれた理由についても教えてください。

高校の化学の授業がずっと面白いと感じており、試験の点数も最も高かったです(テストの点数が良いとその科目に良いイメージがついてしまいますよね(笑))。

今思えば、綺麗な色や光っているものが昔からずっと好きで、化学の実験ではそういった色の変化を伴うものが多いため、魅力に感じたのだと思います。その「綺麗だな~」という気持ちは大学院に入った今でも変わりません!高校入学当初は資格をとって働きやすい薬学部のある大学を考えていましたが、次第に化学全般に興味がわくようになりました。実際に社会に出回る製品の開発に関わりたいと考えていたため、より応用面にフォーカスした工学部の化学系の学科を選びました。

化学に興味があり、製品の開発に関わりたいと考え、
この学科を選ばれたのですね。

今の大学での授業・実習・プログラムのなかで、これは面白い!自慢できる!というものについて教えてください

1~3年生で行った大学の学生実験では、基礎的な化学実験を行い、化学の中でもどの分野が自分に向いているか探っていました。講義で習った内容を実際に自分の手で動かして実験するのが楽しかったです。特にガラスをつくる実験が面白かったです。レポートを書くのは大変ですが(笑)、座学では身に付かない知識が増えます。

また、大学3年生の頃は、分野問わず様々な研究体験プログラムに応募して参加していました!つくばや沖縄の研究機関で一週間程度泊まり込みし、実験をしたり講義、ワークショップを聞いたり…といった感じのものです。学外の友人がたくさんできるのでおすすめです!

普段とは異なる環境で、学外の友人と一緒に研究体験プログラムに
参加できることは、とてもいい経験になりますね!

日々の生活の中でご自身が「理系が出ているな」と感じることなどはありますか?

大学院では日々実験しているため、日常で目にするものがとある実験器具や試薬に見えて「これ〇〇みたいだ~」と思ってしまうことが多々あります(笑)今もですが、特に高校生の頃は、習いたての化学の知識で食品や化粧品等の成分表をじっくり見てどのような成分が入っているか確認していました。年々知識が増えていくため、着眼点も広がっていきます!

研究者の視点ならではの理系あるあるで面白いですね!

「理系を学んだこと」や「リケジョ」に対して何か思うことなどあれば、教えてもらえますか?

学ぶ学問の種類に性別は関係ないと思っています。「リケジョなんだ。めずらしいね!」と言われる機会が時々ありますが、女子が理系分野に進む際の障壁がなくなれば、そのような用語は使われなくなると思います。反対に、男性が進学する際に障壁がある分野も多くあると思います。女子のSTEM分野の推進はもちろん、全ての分野において「男性が…/女性が…」とならない社会になることを願っております。

性別に関係なく、誰もが興味を持った分野に進むことができる
社会になってほしいですね。

これからの進路を考える女子中高生や理系学部で学んでいる学生の方などに向けて、ぜひ一言アドバイスをお願いします

自分の人生なので、自分が好きなもの・ことを追求するのが一番だと思います!その情熱さえあればどこまでも突き進むことができるはずです。

最後に

幼少期から数学や化学に興味を持っていたことから、理系の世界に進み、現在は有機化学を専門とした機能性材料の研究に励んでいることがよくわかりました。様々な研究体験を通じて、自分が好きなものを追求しているMさんの更なる活躍を応援しています!貴重なお話、ありがとうございました。

あとがき

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