想像以上にちぃさい
時間が経ってしまったなあとおもう。
その時間の流れの中で、コロナの方は緊急事態宣言解除の段階に来ていた。
わたしの方は、まったくもって停滞していた。
かつてないと言われるような世界とか日本の状況からできるだけ距離を取っていた。そして自分自身はというと、身体が発信するかすかなSOSサインを見て見ぬふりをして抗ってきた。
今日、やっと今、正常な自分でいられているような感覚がある。
そもそも、4月から始まった地味な体調不良は、GWには中途覚醒に姿を変えた。そのあとは気圧やPMSでもない時(私にとっての平常時)に、疲れやすさや元気のない感じが常にあるようになり、なんじゃこの感じ!?となっていた。
結局、一番困ったのは「右胸の下あたりのドクン!という脈拍」だった。
最初は、1週間くらい前に勉強しようと思ったら、「ドクン!」として「ん?」と思った。けどまた少ししたら「ドクン!」とした。そして場所が特定できた。場所が特定できると、心臓の構造が頭に浮かんで、血管を血が流れているのを想像してしまい、身体がすごい頑張っている感じがして気になって仕方なくなった。そうなると、普段見えない体の内部の動きを常に意識してしまうことになり、勉強どころではなくなる。勉強はやめて様子をみたり、横になったりすると、まだ「ドクン!」とする。もはや、「ドクン!」がくるまで耳を澄ませているような状態。寝転がって携帯で映像見たり意識をそらすにしても、体勢を結構研究しないと「ドクン」が気にならない状況まで持って行けず、無理にぼーとしたりしてみたりする。そんなことが続いていた。
とにかく勉強しようとして、勉強机に座ると必ずなって、勉強するのを諦めざるをえないみたいなシチュエーションがお決まりになってきてしまった。そのことで、勉強が計画通りにいかない感じと、最近のPMSのことを考えると今の時期しか元気じゃないのになぜ今違う症状でてきたの!という負荷がかかっていたと思う。
結局、前に不整脈で手術経験がある友達がいたことを思い出して、つらくなっていたから勢いで連絡してみた。
それがわたしにとってのターニングポイントになったと思う。
そもそも体質も環境も違うのに、人にアドバイスもらうのって不安を煽るだけにならないかな?と思っていたんだけど、そのともだちは自分の経験を細かく教えてくれて、不安に共感してくれた。それで、いつの間にか凝り固まってたなにかがゆっくり溶けていくような感覚があった。
この経験は、はじめてのようにも思った。家族以外の人に自分の本当に困っていることを打ち明けて、受け入れられて、そして自分の知りたい情報を与えてもらえる。そして、抱えていた不安を共感して、慰めてくれる。人に頼ることができなかった自分に気づく。それと同時に、人を信頼してこなかった自分の「ちぃささ」に気づく。
体調に関しては特に、「自分以外の誰かがちゃんとわかってくれることはなかなか難しい」というあきらめがいつもあった。たぶんそれは、今思うと、家族に自分のようなナイーヴな体調を持つ人がいなくて、いつも健康な人にはそうじゃない人のことは理解できないんだろうという解釈になってたんだと思う。
とにかく、そのともだちの勧めでとりあえず何もなかったとしても、明日病院に行ってみなということで、素直に受け入れて(これも自分にとっては珍しい。いつも熟考して、納得してから決定するところがある。)、結果を報告することを約束した。
そして、今日、心電図の結果なにもないことが分かった。元気がない原因を探るために貧血や甲状腺の異常をみるために血液検査もして、正常値であることがわかった。病院は思ったより待ち時間があったけれど、心電図それから血液検査の結果がわかるごとに心に余裕が生まれ始めた感覚があった。
4000円ちょいかかってしまって、結果何もなくて、原因もわからなかったというのが事実だけど、自分としては満足していた。ちぃさなわだかまりがこんなに自分を悩ませていたのかとも思う。
PMSについても診断されたわけではないから婦人科に行くことも勧められたので、もうすぐ来る生理前の体調変化をみて行こうかなと考えてる。
病院のあと、久しぶりに外食して、そこでともだちと家族に結果を報告して安心してもらえた。そして、ともだちからは念を押すように、「今は休む時期なんだよ。」と言われて、ふと人の意見に耳を傾けようとしている自分にも少し驚いた。
心が急いていたんだとおもう。
これが自分の特徴だと思う。人より努力しないと、人並みかそれ以上にはなれないという気持ちがいつもあったなあと。
そして、ほんとうはまじめで完璧主義なのに、人前ではおどけたキャラで、そういう神経質な側面を隠してしまう。
人並みにのれているときはそれでいいけれど、こうやって、浪人生であり、コロナで自宅自粛であったときに、周りと自分の差を見比べてこのくらいでいっか!の基準が自分以外なくなって、自分の決めたルール対自分になって、それに自分という身体がついていけなくなって負けたとき、バランスが崩れたのかと思う。
もともと完璧にできるような才能も能力もないのに、なぜか自分で決めたルールにがんじがらめになってしまう悪循環に飲み込まれていた感じ。
だから、今日からは、意識的に休んだり、自分を今のその感じでいいじゃん~と思うように練習していこうと思う。
手始めに、読みたかった本を読み進めて、見かけてた映画の残りを見終えて、勉強のことを考えかけたら阻止して、本読んでる間に眠気が来て(夜寝れなくなるから自分の中で禁止してたけど)そのまま昼寝して、起きたら久しぶりに幸福感みたいなふわぁっとしたものが自分の中に生まれていた。
この先またどうなるかわからないけど、手探りでやってこうと思う。
今日は、19時からのアメトークを楽しみに、夕飯の準備&お風呂入るぞぉ~
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