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異動で移動

年度末の異動の内示。
それは年に1度やってきて、職場の中をザワつかせるイベント。

人事担当課(とそのラインの上層部)によって有無を言わせない職場環境の大幅変更が行われます。

内示を見た職員たちからは
「あー、そうなるのかぁ」
とか
「マジかよ…」
とか阿鼻叫喚が聞こえてきます。

僕は民間を知りませんが、やはりこの人事異動というイベントはとても特殊で、「何のために」「どういった基準で」「誰の責任で」行われている事業なのか、ハッキリしないと思っています。
これはどの自治体かにかかわらず、同じような形態で実施され、その結果についての確たる成果確認などがされないまま、一つの「聖域」のように扱われています。

過去の投稿でも書きましたが、僕はどうしてもこれに違和感を感じてしまいます。
別に異動というシステムはあっても良いと思います。何かしらの理由もあるんでしょう。

ただ、日々の業務や計画に対して、強制的に区切りを作ってまで、職場環境を激変させることについて、本当に求めていた成果が上がっているのか、イタズラに人を動かしてしまっただけなんじゃないか、そういったことが検証されることなく、議会でも特に取り上げられず、「人事のことだから」という何の説明にもならない一言で済まされるのが、このアカウンタビリティが求められる時代において、とても前時代的な儀式のように感じています。


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