(台湾報道)「生理頭痛を漢方薬と鍼灸で緩和」
元記事タイトル「生理期頭痛 中藥、針灸緩解」
以下、和訳です。
生理期間中の頭痛はホルモンの変化と関連がある。統計によると女性100人あたり4~8人が生理期の頭痛に悩んでいるという。ほかにも、更年期に年齢が近づくにつれて、生理頭痛の発作率も高くなり、疼痛の程度も激しくなり、QOLを著しく低下させることがある。
48歳の女性、陳さんは生理のたびによく頭痛を起こしていたが、最近では月経周期が不安定になり、目が開けられないくらい痛みが出るほど頭痛がひどくなり、ほかにも、わけもなくイライラ、ソワソワしたりで、生理期間中は仕事のパフォーマンスも人付き合いにも影響が出ていた。
漢方では生理期の頭痛を「経行頭痛」と呼び、「四診(※患者の不調の原因を明らかにしていく問診などの4つの作業の総称)」を通じて、陳さんのケースは、経行頭痛により仕事や家庭でのストレスを強く感じるようになった上に、年齢が更年期に近づいたことでホルモンバランスの変化が上乗せされ、生理頭痛の痛みを強くしていることが判明した。
診断した桃園市亀山風澤病院の漢方医たちは、陳さんに加味逍遥散、知柏地黄丸、清空膏などの漢方薬を処方し、肝の気を疏泄(そせつ)させて身体が受けるストレスを緩和し、補腎や清熱(せいねつ)でホルモンバランスをととのえ、去風止痛(きょふうしつう)により生理頭痛の症状の改善をはかった。
ほかに、陳さんへ頭部の百会、太陽、率谷や和風池、脚部の三陰交や側三里、および手の婦人科疾患に効果があるとされるツボに鍼灸施術を実行し、婦人科疾患のケアと頭痛改善の効果を強化した。
漢方治療に加えて、医師たちは陳さんに以下の生活上のアドバイスを二つ伝えた。一つ目は「仕事が忙しくなる時期をできるだけ生理の時期から遠ざけ、生理期間は早く就寝し、なるべく多く休むこと」、二つ目は「適度なマッサージと首や肩を温め、身体にかかるストレスの蓄積を軽減させること」。十分な睡眠と、肩や首の筋肉をリラックスさせることで、生理頭痛の発生を軽減させ、頭痛の痛みの程度もやわらげることができるという。
陳さんは漢方薬と鍼灸、漢方医のアドバイスにより、日常生活に気をつけるようになったおかげで、最近では生理頭痛のいたずらもなくなり、月経の周期も安定したことを笑顔でしゃべるようになったという。(了)
ニュースソースは以下のリンク先をご参照ください。