(台湾報道）レーザー鍼により乳がん患者のQOLを改善
元記事タイトル「用雷射針灸助癌友緩解不適症狀」
以下、内容を要約した和訳です。
台湾・台中の病院で、3年前から「レトロゾール（フェマーラ）」の服用を継続している乳がん患者の女性に、レーザー治療器（レーザー鍼）による施術を行い、症状だけでなく、QOL（生活の質）の改善が見られたという。
乳がん患者のTさん（女性）は、3年前に化学治療と放射線治療を終えたのち、「レトロゾール（フェマーラ）」の服用による治療を継続していたが、副作用として、頭痛、全身の筋肉痛や倦怠感、手足のしびれや麻痺などの症状が一年以上続いて現れていた。さらに冬になると、睡眠不足、運動や外出への活力低下、家事がおろそかになるなどの状況が見られ、漢方医のサポートを求めた。
診察を経て、Tさんの体は抵抗力が弱まり（正虚）、風寒湿気が虚弱に乗じて体に入り、四肢の関節や気血の通りが悪くなっていたため、風寒湿気を除去（祛風除湿）し、「温陽通経」する漢方薬を調合した上で、レーザー治療器（レーザー鍼）の治療をほどこした。約2週間後にTさんの症状は明らかな改善が見られ、3~4か月後には症状はほぼ現れなくなったという。
最近よく見かけるようになったレーザー治療器（レーザー鍼）は、低エネルギーのレーザーをツボに照射することで、経絡のエネルギーを改善する機器だ。非侵入性で無痛の特徴から、身体が虚弱な患者向けといわれ、効果も非常に突出しているという。近年では特にがん患者への使用頻度が多く、身体の麻痺やしびれ、虚弱や体調不良の改善が可能だという。
乳がん患者が「レトロゾール（フェマーラ）」を服用する際、特に関節痛や筋肉痛、骨粗しょう症のような、更年期症候群と類似した症状が見られることが多く、ひどくなると患者のQOLを著しく低下させ、治療をやめたいとまで考えさせるほどの影響もあるという。その対策として、漢方薬やレーザー治療器（レーザー鍼）による治療は、患者にとって多くの症状を緩和させ、QOLを向上させ、乳がん治療を継続する助けとなることだろう。
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