見出し画像

地方起業のリアル〜直面する壁〜

私は淡路島で起業し、現在2人の仲間といくつかの事業をおこなっている。
そして、近々ひできが復帰し、4人体制になる事がほぼ確定している。

仲間が増えるという大きな壁

「地元の仲間と仕事をしているなんて素敵ですね」と良く言われるが、友達とのビジネスはやめた方がいいし、我々は奇跡のバランス関係で楽しくやれているし、「最高な分、大変なこともたくさんあるよー」と内心いつも思っている。笑

元々フリーランスの状態からひできがやってくる時に私のビジネスライフは大きく変わった。ひできは私が1人でやっていこうと決意したタイミングで「ついていきます!!」という熱意だけでやってきた男でゲイ説も出ている。笑

1人で生活できる規模の事業を行うのと、自分以外の人が1人でもいる状態では大きな違いがあった。最初は無給でECサイト作成やNPO法人登記、アウトドア施設の準備など、てんやわんやだった。

https://www.instagram.com/takibibase_hokage_/

それから今いる2人も地元の八王子から移住してきたわけだが、雇うにも売上を作らないことには支払うものがない。リーダーという立場で方向性を示すも、お金を支払えないことは大きなストレスであり、日々無力さを感じていた。

行政からの委託業務等を広げることで、自分だけ生きていく道筋は見えていただけに、仲間を増やす難しさに直面していたのだ。

今思えばそのフェーズを抜け出すきっかけとなったのが事業融資だ。まとまった金が入ることによって仲間を活かすフィールドを作る事ができた。やっとここからというタイミングでひできは家庭の事情で東京に戻っていった。

そして時は経ち、現在の3人体制なら着実なステップアップが見えつつある段階だった。そこでまたあの男が帰ってくるのだ。笑

更なる雇用を産んでいくという壁

今思えば、ひできは私のけつを叩くために安定思考が働くたびにやってくるのではないかと思えてくる。本当に迷惑な男だ。

現在の3人

しかし、私の掲げる目標や成長を考えたときに、やるしかない状況に追い込んでくれるのはいつもひできだ。色々なものが良くなっていくと、どうしても守りに入ろうとする。本当に大したことの無い私でも、守りの脳ができるのだから過去の私に笑われる。

ひできの復帰で、できる範囲での成長に目が向き始めていた自分が、今では新たなチャレンジをしようと前向きな気持ちになっている。どうせならもっともっと淡路島という素晴らしいフィールドで輝く仲間を増やしたい。初めから心に決めていたはずなのに、確信的な進歩に向かい切れていなかった課題だ。

最近は今いる2人の給与を確実に上げる事だけにフォーカスを当てていた。その発想がタイムロスを産んでいた元凶なのかもしれない。どちらも追い求めればいいだけだし、大きく攻めるから今の2人も急速に成長できるのだ。

20代で経験できるという強み

当初の根拠のない自信とワクワクが戻ってくるような感覚だ。元々ホームレスで行き当たりばったりで来たから今があるのだから恐れるものはない。

生きるための釣り@ホームレス時代

仲間が楽しさ、お金、環境、全てにおいて幸せを感じられる状況を作り、地方での若者の挑戦を広げていく。そして現在いる2人もひできがいた時とは比べ物にならないほど成長している。身近な人が目に見えて逞しく人として成長している姿に携われるのはこの上ない喜びを感じる。

3人体制からの脱却というフェーズを跨ぐのにはまだ超えることができていない壁をある。しかし、それを乗り越えた時新しい景色が待っていると確信しているし、私たちならできると確信している。

地方創生という私たちが大切にしている文脈に沿った新しく面白いサービスを温めているのでそれを形にしていく。そして有難いことに本の出版や講演の機会も増えてきた。

20代の内から責任ある立場で胃が痛くなる経験ができているのは有難いことだ。能力がつくことが何よりの安定であり、可能性の種だ。仲間もどこにいっても恥ずかしくないスタンスと能力があれば死ぬことはないし可能性に満ちた30代を生きる事ができる。

「人が一番大切」というスタンスを失わない限り我々に失敗はない。

僕らのポンコツ物語を日々最高に楽しみながら、仲間の活躍を日本中で語っていけるようにこれからも精進していく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?