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日はすっかり昇り、ゲストルームからモニカが起き出してきた声が聞こえた。
昨日はグラナダで通っていたヨガのクラスの講師のモニカとボーイフレンドのルークが遊びにきた。
湖で遊び、夕食にはモニカたちがビーガンハンバーガーを作ってくれて、そのあとみんなでカードゲームをした。友だちと(友だちのところに)出かけるのにカードゲームを持っていくというのはいかにもオランダらしい。ルークが慣れた口ぶりでゲームのルールを説明してくれてゲームを開始、ほどなくしてルールが飲み込めた。
初心者ながら最初の2回初めに上がることができたが、その様子を見てモニカが言った。
「ソウは自分の目の前のことに集中しているよね」
それは自分の後の人の邪魔をしようとあれこれ考えるオランダ人男性陣と比較をしてのことだったが、確かにわたしは自分の持ち札と目の前の状況に何ができるかだけを考えていた。全体を見渡すほどの余裕はまだなかったとも言える。
そんな中でも、あえて言うなら、運の要素が強いゲームだったので「自分がどんなに考えてもその通りにならないことも多く、そんな中でも確実にやってくる自分のターンでいかに最善を尽くすかが大事なのでは」ということを考えていた。
さらに、「みんなが上手くいくようにプレイをする方が結果上手くいくのではないか」ということも考え始めていた。
もしかすると人生もそんな感じかもしれない。
それぞれの人の前にあるカード数枚は見ることができる。しかしそれぞれの持つ手札は見えない。次に自分が引くカードも見えない。
その中ではどんなに未来を予想しても、何が起こるか分からない。
未知の未来のことをあれこれ考えても仕方なくて、今ここでできることをすることくらいしかできない。どうせなら隣にいる人の邪魔をするよりも、その人が上手くいくように手助けする方が楽しい。
そんなことを繰り返すことができた先でどこに行き着くかは分からないけれど、そのプロセスそのものを「自分らしく生きた」「命を生きた」と思えるのではないだろうか。
ゲームの後半はチーム戦をした。向かいの人と協力し合い、二人ともが上がることを目指す。
カードゲームでチーム戦をするのは初めてで新鮮だったし、一人のときよりも視界や世界が広がる感覚があった。
2回わたしが一番に上がった後にルークにチーム戦をやるかと聞かれたピーターさんが(なぜルークは呼びすてでピーターさんはさん付けなのだろう)「まずは個人で勝ちたい」と言ったのもなるほどと思った。(そして宣言通り次はピーターさんが一番で上がった)
自分で取り組んで満足できたからこそチームでも勝てるといいなと思えるのかもしれない。誰かと一緒であれば一人よりも上手くいく可能性を考えると先に誰かと取り組むというのも手だ。
・・・・・・
ここまで書いたところで途切れているが、確かブランチの準備ができたので部屋を出たのだったと思う。
とにもかくも、楽しい週末だった。
夏休みの日記のようになったが結局のところいくつになっても感じたいのは「楽しい一日だったなあ」という感覚なのだろう。
2022.2.6 Sun 18:56 Nicaragua Laguna de Apoyo
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