小松菜々子新作へ寄せて⑧ 越智雄磨さんより
dBアソシエイト・アーティスト小松菜々子の新作『あわいにダンス』の上演へ向けて、縁のある方々より様々なことばをお寄せいただきました。
ダンス研究の越智雄磨さんからのコメントをご紹介します。
ダンスを観に行き、座席に座る。そんな慣習を土台から崩してくれそうな予感がする。小松の新作は何か未知の体験をもたらしてくれそうだ。「道」と「遊歩」というワードがチラシに踊るのを観てすでに心がそわそわし始めている。
自分の足を使って歩くプロセスの中で、「観客」であり「遊歩者」でもある私たちは日常の身体感覚や時間感覚が別様のものへと組み変わっていく経験に陶酔するだろう。そんな期待が立ち上がる。
小松の「振付」は、世界のざわめきを感受する私たちの感覚能力を開放し、私たちの「生」を揺り動かすようなものになるのではないか。その偶然性に開かれたショート・トリップに、自分の身を一つ預けてみたい。
越智雄磨
公演情報
DANCE BOXアソシエイト・アーティスト 小松菜々子 単独公演
『あわいにダンス』
日時:2023年2月4日(土)・5日(日)
集合場所:アトリエKOMA(兵庫県神戸市長田区駒ケ林町2丁目2−3)
詳細は下記の記事をご覧ください。