【クイーン伝説】4/3(3/3の原案)「地獄へ道づれ」〜MJ&荒木先生も推し?【和訳】ボツにした長い妄想編

前回、約束していたように、

以下に、ボツにした長い妄想バージョンをお送りします。

原案なので、まとまってません。

そして、ほぼ同じ内容です。

お暇ならお願いします。


(以下、原案)

長くなったので、3部構成でお送りしています。


1、エピソードとサビ分析

2、まとめ

3、詩の3番分の分析


うち、最後の3番です。



分析スタート、詩の1番

詩の1番

Steve walks warily down the street,
With the brim pulled way down low
Ain't no sound but the sound of his feet,
machine guns ready to go


スティーブ考察

スティーブは人名です。

いきなり人名からの歌い出しは、「サミー」から歌が始まる「永遠の翼(Spread Your Wings)」のみだと思われます。

やはりジョン・ディーコン作品(彼の3 or 4作目)で、バンドの歴史のようなストーリー。大好き。


ほかにクイーンの作品で人名が出てくるのは、

ブライアンの「ブライトン・ロック」くらいか。

人名はジミー(Jimmy)とジェニー(Jenny)。この曲も大好き。


登場人物に名前がつくのは、クイーン作品ではこの三つくらい?


細かくは、リロイ・ブラウンやいろいろあるが、オリジナル登場人物ではこのくらい。


まとめると、クイーンの曲で登場人物に名前がついているのは珍しいということ。

そして、ディーコン作品(全15〜20曲くらい)では2個と、メンバーの中では確率が多いということ。



帽子について考察

次にスティーブについて、具体的に誰なのか、どんな人物かを考察したい。


サビでタイトルの、アナザー・ワン・バイツァ・ダストが、1929年2/14のアメリカ(NY?)禁酒法時代のバレンタインデーの虐殺のことだとすると、スティーブは、アルカポネなどのマフィアの格好をしているはず。

ハード・ボイルド小説の映画化のハンフリー、ボガード(ボギー)のような、トレンチコートに、ボルサリーノの中折れソフト帽のはずだ。

カポネ側は警察に扮していたというが、やられる側の組員のはず。

スティーブは、中折れ帽子をかぶった組員だ。


Steve walks warily down the street,
With his brim pulled way down low
Ain't no sound but the sound of his feet,
machine guns ready to go

brim とは、帽子のつばのこと。

中折れ帽は、イタリア・ボルサリーノのブランドが有名。マフィアが被ったり、ボギーがかぶったり、素材が「わら」だと前が尖ったタイプの麦わら帽子と呼ばれ、トキヤ草ならパナマ帽だ。麻生太郎・元経済大臣が被っていた。


ちなみに帽子はフレディやガガの大好きなアイテム(と思われる)。


若きディーコンやお洒落なテイラーも好きに違いない。オサレな街、ロンドンに来たことだし。イギリス人だし。


キラー・クイーンは「帽子が落ちると(準備完了)」だし、初来日(シアー・ツアー)のフレディはフック船長のような羽付きの帽子(中折れ帽?)。

キラー・クイーンのイメージはノエル・カワードで山高帽だというし、映画「キャバレー」のライザ・ミネリは山高帽だ(イギリスの帽子)。

ほかにも、(調べると)帽子エピソードはたくさん。

初期のメンバー全員の「長髪」も、帽子の一部だったかも。



そしてこの曲はおそらく知り合ったばかりのマイケル・ジャクソンに披露されたという。

マイケルは中折れ帽が代名詞で、ビリー・ジーンBillie Jean(ライブ)などで被ったり、スムース・クリミナルの格好(ライブでは45度傾斜)はマフィアのよう。

これはこの曲の影響ではないか?


若きマイケルにはこの出来事が深く刺さったのではないか?と妄想。


マイケル・ジャクソンとの関連考察

因みにマイケルのセンスで、Queenのこのアルバムやこの曲が全米一位を初めて取ったことになったが、そのお返しが、「生命の証」セッション(フレディのピアノとマイケルのボーカル)という体験ではないか?

※楽曲「生命の証(せいめいのあかし:There Must Be More To Life Than This)」は、フレディのソロ・アルバムで発表されたが、その前にマイケルが歌っている音源が残っていた。フレディとMJ亡き後の2014年に、ブライアンとロジャーにQUEEN Foreverというアルバムで2人のデュエット風に編集され発表された。

セッションの行われたマイケルの豪邸はカリフォルニア州?エル・シノにあり、チンパンジーのバブルス君などはこの時期か?1983年当時、リャマは飼っていて、フレディの大事なズボン👖が膝まで💩まみれたという。


フレディが動物攻撃にぐったりしたせいかとか、薬物嫌いのマイケルに嫌われたとか、いろんな意見があるが、とにかく、「生命の証」も同じくセッションした「ビクトリー(?)」もお蔵入りした。「ステイト・オブ・ショック」はなぜかフレディではなく、ミック・ジャガーとのものがマイケルのアルバム「ビクトリー」から先行リリースされた(大ヒットのスリラーの前作?)。

「ステイト・オブ・ショック」で、アメリカにいたミックはライブ・エイドにてティナ・ターナーとデュエットしたらい。


とにかく、ロスのイングルウッドのフォーラム(アリーナ?)に1979ころにクイーンがライブし、マイケルが見に来て、ライブとフレディのファンになり、Queenと友達に。もともとマイケルが子供の頃からその歌を評価していたフレディだが、1979には33歳頃で、マイケル20歳くらいだが、芸歴はマイケルの方が長く(5歳とか8歳とかから音楽や芸能界にいた)、教えるだけではないと思ったとのこと。

マイケルに触発されるようにバイツァ・ダストをフレディのボーカルと作りあげた。ディーコンはアメリカのシックChic(ブラック系のバンド)の楽屋にて「セッションしたそうにしていた」というシックからの発言がある。

マイケルは感動したかもしれない。このサウンドや血を吐くようなフレディの努力だけでなく、想いに感動したかもしれない。


それまで、音楽業界や家族などに食い物にされそうな自分から脱するためにもがいていたかもしれない。

明日のエルビス(1977、42歳没)、マリリン、レノンにならないように。世界に使われないように。ムザーク・フェイク、マシーンにされないように。若きミュージシャンの想いは、「フリック・オブ、ザ・リスト」の警告に重なるかもしれない。


そんな妄想。


Black Or White

「生命の証」セッションで、「黒とか白の問題じゃない」という歌詞があり、24歳頃のマイケルはまだどうしてもその歌詞は歌えなかった(彼の大好きな「子供たちChildren」に歌詞はアドリブで置き換えられた)。

36歳頃のフレディはこの歌詞をマイケルが歌うことに意味があると思ったのではないか?24歳にして天使のような歌声のマイケル。まるで27歳の自分のようだ。

そしてお蔵入りし、生命の証はフレディのソロアルバム、「ミスター・バッド・ガイ(1985)」に収録される。

二人はもう会うこともなくなる。フレディが言うには彼は自分を閉ざしたとのこと。でも友情が芽生えれば問題ないとのこと。そして、スリラーのアルバムに出ていたら、沢山お金が入ったのに、とも言った。(この発言がマイケルを怒らせたとも言われるが、多分ジョーク。だいぶお兄さんだから。)

ライブ・エイドはイギリス側で起こり、アイルランドか?のボブ・ゲルドフが発起人(ユダヤの血が流れるとか)。アメリカ側はマイケル27歳頃がミュージシャンを集めて、「ウィー・アー・ザ・ワールド」をセッション。

ライブ・エイドではクイーンがイギリス側で最高のパフォーマンスを披露、アメリカではあまり注目されなかったかもしれない。マイケルがこの時には戦いに勝った。

ライブ・エイドで、復活したクイーンは、次作アルバム、「カインド・オブ、マジック」のオープニング曲「ワン・ビジョン」で、

俺はお前に、黒も白もない、と言ってやる

というセリフをいう。おそらくここはフレディの歌詞。


マイケルは楽曲の「バッド」や、「ビート・イット」などの黒革ジャン時期を経て、ミュージカルとギャングの抗争みたいなビデオを撮っている。


1991年11月、フレディがまさか死の瀬戸際にいるとはおそらく知らずに、マイケルはあの「ブラック・オア・ホワイト」をリリース。

初めて?、この問題に向き合い、賞賛された。

このビデオは映画のよう。

様々な人種とダンスするマイケルと、モーフィング?という顔の変わるCG手法も話題に。

フレディ・ソロの「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」のビデオが参考になったと言われる。

たくさんの円型に並んだ鏡の中央で白制服のフレディが踊るが、参考はフレディが顔を振るとマリリンのようなブロンドの白人女性に変わるところ?

とにかく性別や人種までもが変わる。


フレディはこのビデオがお気に入りで、1985の最後の来日ライブ時、日本ミュージック・ライフ誌(ML誌)の東郷女史が4回立て続けに見せられたという。相当気にいっていたのか。

そして、そのフレディの思いがついにMJに届いたのか。


渡されたバトン

これらはあくまで妄想だし、マイケルについてはあまり詳しくないし(曲をあまり聴いていない)、

クイーンだって映画からのにわかファンが、こんなバトンの受け渡しがあったのではないか?と妄想しただけだ。

音楽は性別、人種を超える。音楽で平和を届ける義務。愛。才能は人類のために使う、など。

辛い使命だが、背中を見せたのかも。

1980年にレノンが暗殺されたように、危険かもしれないが、世界に(わからないように)メッセージを放つべきだと。音楽で警告と平和を。自分は「今ここにいる」という背中とともに。


「ブラック・オア・ホワイト」のビデオの最後には、荒れ狂うマイケルが現れる。股間付近を強調させるようなあの独特のダンスはいろんなアーティストに影響を与え、彼しかかっこよくできないが、最後には虎がピューマか、黒い猛獣になる。銃の連射の後に。


このPVは、プレッシャーを跳ね除け、「ついにやってやったぞ、兄貴!」というメッセージなのか、と思ってしまう。


ここまでのまとめ

スティーブについて、MJ関連考察なども入り、かなり長くなってしまった。

まとめると、

スティーブはつばのあるソフト帽子を被ったマフィアの組員。

目深に被り、わかりにくいが人種は白いと限らない。

そしてなぜSteveかというと、streetとフォニックス的に発音が似るからでは?

と考察した。


詩の分析・続き

スティーブから先に進もう。

walks warily(注意深くという、あまり使わない言葉)でも頭文字一致が見られるが、stが同じで、母音も「イー」と伸ばす。


Soundは、音楽のことかも。

Steve walks warily down the street,
With his brim pulled way down low
Ain't no sound but the sound of his feet,
machine guns ready to go


詩の1番ー2

Are you ready, are you ready for this
Are you hanging’ on the edge of your seat
Out of the doorway the bullets rip
To the sound of the beat

ここから、スティーブの話かと思っていたら、急に、


お前は覚悟できてるか?


と、リスナーに問いかける。

スティーブの話かと、映画を見てるようなワクワク・ドキドキな気分on the edge of your seatで聞いていたら、

急にお前がこの立場ならどうするか聞かれる。


ちなみに、readyに関しては、同じアルバムのA面の最後の愛という名の欲望には、(愛というヤツに対して)まだ準備できてないよ、というセリフあり。ちなみにこっちはオフィシャルにヒゲのない時代にレコーディングされ、バイツァ・ダストはヒゲ後となり、それがわかるためか、年代が明記されている。

キラー・クイーンのdrop of a hatは、帽子の落下で、at the ~ が歌詞カードにないし、いつでも準備完了、対応可能、というイディオムが隠されている気がする。


サビ前のプリ・コーラスは1/3で解説済みだが、

補足としては、

サウンドがまた出て、ビートも入る。音楽やノリの重視がわかる。ピー音もあるような。


次のコーラスは同じく前述だ。


一人一人が次々と撃たれてやられ、お前もやってやる、と途中に挟みつつ、史実通り7人がやられる。


詩の2番

How do you think I'm going to get along,
without you, when you're gone
You took me for everything that I had,
and kicked me out on my own

あなたがいなくなったとき、あなたなしで私がどうやってやっていけると思いますか?
あなたは私が持っていたすべてのものをうばい、私を蹴って追い出し、一人にしました

このセリフは、まるで、相棒に語りかけるようだ。そしてこの相手の裏切りを疑うような。


しかし、マフィア系でなくでも、恋人や配偶者、友人、家族間など、いくらでもこういった状況になりうるセリフである。


愛情や依存などの障害を思わせる。


続きは、

Are you happy, are you satisfied
How long can you stand the heat

これで満足なのかよ、ご満悦なんだろうな
どのくらいこの熱気に耐えられる(と思っている)つもりだ?


この「熱」は、続くセリフ、戸口の外の銃弾戦の熱気、または殺気のことだろうか。

standとは、「立つ」以外に、「~に耐える」という意味がある。


これも感情的なセリフで、自分を見捨てて蒸発した(orしようとしている)相棒に怒りを表している。


このあとはプリ・コーラス(「戸口の外では・・・」)。



その後は、サビ(コーラス:「また一人やられる・・・」)。


そして三番。


三番から最後

There are plenty of ways you can hurt a man
And bring him to the ground
You can beat him
You can cheat him
You can treat him bad and leave him
When he's down

あなたが一人の人間(男)を傷つけることができる方法がたくさんあります。そして彼を地面にダウンさせられる方法が。

あなたはその人を打ち負かすことができます、
あなたはその人をだますことができます、
あなたはその人をひどく扱うことができ、そして、その人がダウンしたときに、その人を置き去りにできます


かなり手ひどいことを想像しています。

やつけるだの、だますだの、ひどく扱った末に、倒れたまま置き去りにする


ボラプ(楽曲「ボヘミアン・ラプソディ」)のロック・パートの歌詞を少し想起させます(「愛しておいて見殺しにしうるというのか?love me and leave me to die」)。


まだ(蒸発した?)相棒への(心の中での?)詰問(きつもん)が続いている模様。


つまり自分が「あなたにこんな風にされた」ということか。

信じていた相棒に裏切られて、または裏切られたと(勝手に)感じて、怒っている、疑心暗鬼になっている心の状態を示します。


しかし、主人公は言い返します。

But I'm ready, yes I'm ready for you
I'm standing on my own two feet

でも私は準備万端です、はい、私はあなたへの準備ができています
私は自分の両足で立っています


自分はもうあなたに依存していないと。

「あなたなしでやっていけると思うのか?」という1番の歌詞に対して、もう心の準備ができました。


ボラプでいうと、ロック・パートの前述部分の続きの

「出ていかなくちゃ、ここからすぐに出ていかなくっちゃ」

です。


どこか共感性のあるセリフです。


このあともプリ・コーラス→サビで終了。


まとめ

以上で、長い妄想バージョンを終わります。

少しまとめると、

ここにはQUEENや音楽業界を変える何か分岐点のようなものがあったかもしれない。これは歴史の一部かもしれない。

と感じた。


リクエストがあって分析したものの、毎度のことながら大変苦労してしまった。しかし思ってもみない結果が得られて大変満足しています。

機会を下さり、ありがとうございます。

リクエスト、大歓迎です(ただし2,3か月かかるかも・・・)。


もうこれ以上はさらに長くなるので、くわしくは、本編(3/3)を見てください。

長くて読みづらいと思いますが、ここまでお読みくださりありがとうございました。

次回もよろしくお願いします!


参考和訳

Another One Bites The Dust
Written by John Deacon

Steve walks warily down the street
With the brim pulled way down low
Ain't no sound but the sound of his feet
machine guns ready to go

Are you ready , are you ready for this
Are you hanging’ on the edge of your seat
Out of the doorway the bullets rip
To the sound of the beat

[Chorus]
Another one bites the dust
Another one bites the dust
And another one gone, and another one gone
Another one bites the dust
Hey, I'm gonna’ get you too
Another one bites the dust

How do you think I'm going to get along,
without you, when you're gone
You took me for everything that I had,
and kicked me out on my own
Are you happy, are you satisfied
How long can you stand the heat
Out of the doorway the bullets rip
To the sound of the beat

[Chorus]
Another one bites the dust
Another one bites the dust
And another one gone, and another one gone
Another one bites the dust
Hey, I'm gonna’ get you, too
Another one bites the dust

There are plenty of ways you can hurt a man
And bring him to the ground
You can beat him
You can cheat him
You can treat him bad and leave him
When he's down
But I'm ready, yes I'm ready for you
I'm standing on my own two feet
Out of the doorway the bullets rip
Repeating to the sound of the beat

[Chorus]

和訳


スティーブは慎重に通り(ストリート)を歩きます

(帽子の)つばを深々と引き下げた(ロ)状態で

(周りに)音はなく、彼の足(フィート)音のみです

(彼を狙う)機関銃の準備(ゴ)ができています


準備はできたか?ねえ、あなたはその準備ができていますか?

恐怖と興奮でソワソワ(スィート)しているのか?

戸口の外にでれば弾丸が炸裂し、ビートの音へと化す(ドラムの連射)


[コーラス]

また一人倒れる

また一人倒れる

そしてもう一人消え、もう一人消え、

また一人倒れる

おい、お前も奪ってやる

また一人死んでいく


あなたは私がどうやってやっていけると思いますか あなたなしで、あなたがいなくなったとき (ゴーン

あなたは私が持っていたすべてのものを私から奪い

そして私を蹴って追い出して、ひとりにした(オゥン

あなたは幸せですか、あなたは満足していますか? どれくらいその暑さ(ヒート)に耐えられますか?

戸口の外に出ると弾丸が裂ける ビートの音へと


[コーラス]

また一人倒れる

また一人倒れる

そしてもう一人消え、もう一人消え、

また一人倒れる

おい、お前も奪ってやる

また一人死んでいく


あなたが一人の人間(男)を傷つけることができる方法がたくさんあります

そして彼を地面(グラウンド)にダウンさせられる方法が。

あなたは彼を打ち負かす(ビート・ィン)ことができます、

あなたは彼をだます(チート・ィン)ことができます、

あなたは彼をひどく扱う(トリート・ィン)ことができ、そして、彼がダウンしたときに彼を置き去り(リーブ・ィン)にできます、


しかし、私は準備ができています、はい私はあなたへの準備ができています

私は自分の両足(フィート)で立っています

戸口の外では弾丸が炸裂、ビートの音を繰り返す


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