一人じゃなくて、みんなで一緒に休めばいい。休む人のための畑プロジェクトを始めます。
「仕事が辛いなら休めばいい、逃げたらいい」
そう言うのは簡単だけれど、逃げた先にどうすればいいのかわからない。どうなるか怖い。
それに何もしないで休むのって案外難しい。一人でいると、休んでいていいのかと、焦りばかりが湧いてくる。
そんな気持ちで過ごしている人が多いのではないかなと思った。
だから、休みたい人が心地よく休めるようにするために、あわひの畑を使って、畑作業を通しながら、同じ境遇の方々と繋がれる、そんな場を創るプロジェクトを始めることにしました。
休学・休職・離職、何らかの理由で今、「休んでいる人」とともに、月に1度ほどの畑活動を行います。
「休んでいる人」であれば、往復で1000円までの交通費をサポートさせていただきます。
場所は、大阪府交野市にある、あわひの家のすぐ近くの畑。
最寄駅はJR:河内磐船駅、徒歩8分 京阪:河内森駅、徒歩5分。
興味がある方は、あわひのホームページの問い合わせより、ご連絡ください。
一人で休むことは思ったよりも難しい。
「休む人のための畑プロジェクト」を始めようと思った理由は、あわひの代表である僕(西村)の鬱の時の経験からだ。
僕は2019年の3月に鬱になり、しばらくの間、鬱とともに生きていた。周りからは「ゆっくり休んだらいいよ」と言ってもらえていたし、自分自身にも「今は休む時」と言い聞かせていたけれど、何もしていない自分が社会から取り残されたように感じて、焦る気持ちでいっぱいだった。
けれど、焦って何か行動してもうまくいかず、鬱はより悪化するばかり。焦って行動してはしんどくなり、しんどくなっては焦って行動するということを繰り返していた。
「しんどい時は焦らず休んだらいいよ」
これは間違いない。焦らず休むことが本当に大切だと思う。けれど、それは一人では思っている以上に難しいことなんだというのが、僕の実体験を通して感じたことだった。
「何かやることがある」と、上手に休める。
そんな僕が鬱からの回復を感じ始めたのはいつからだったか?
それは、「やること」ができた時だった。
鬱になってから1年ほどがたったとき、友人が、「空き家のリフォームの事業をするから手伝ってくれないか?」と声をかけてくれた。
それから、週に1、2回ほど、壁紙を貼ったりするなどのリフォームの手伝いをしていた。
それまで、長い時間、ほとんど人と接することもなく過ごしていたので、誰かと一緒に何かをやるだけで、心がとても回復してきたのを今でも覚えている。
もちろん、何もせずに休息をとることが必要な時期もある。けど、何もせずに休むことは、長くは続けられないのだと思う。上手に休むためにも、負担にならずに、自分のペースで安心して出来る何かが必要だと思う。
畑活動は、「何かやること」として最適だった。
そんな「何かやること」を創るために2021年7月に、あわひの家の近くに畑を借りた。土に触れながら、自然の中で、集まった人たちと繋がれる場を創れたらと思って。
「しんどくなったら一度休んでみてもいいんだよ。休んで何をしたらいいのかってなったら、うちの畑においでよ。人手が足らなくて困ってるしさ」
そんなふうに言いたかった。
実際に仕事を辞めた友人や、働いているけど息抜きしたいと言っている人たちと畑活動をしてみると、本当にとてもいいなと思った。汗もかくし、疲れるけど、自然の中で色々と話しながらやっていたら、何でも楽しい。土に触れているだけでもこんなに心が安らぐんだなと思った。
だからこそ、今回「休む人のための畑プロジェクト」を始めてみることにした。どんな感じで進めていけばいいのかもまだわからないけど、一緒にやってみたいと言ってくれる人たちと一緒に創り上げたいなという気持ちでいる。
改めて、興味がある方は、あわひのホームページの問い合わせより、ご連絡ください。一度見学してみたい、まずはお話を聞いてから決めたい。そんなところからでも嬉しいので、遠慮なくご連絡ください。
活動を応援してくださるマンスリーサポーター(月額寄付)を募集しています。
今回の「休む人のための畑プロジェクト」では、畑に来るための負担を少しでも減らしたいという思いから、交通費を往復1000円までサポートさせていただきます。
これらの活動、またこれからあわひの活動を広げるにあたって、あわひのマンスリーサポーターを募集しています。
月額1000円のマンスリーサポーターが10人いらっしゃれば、
往復1000円までのサポートを5人の方に、そして畑の維持費、タネ・苗の購入など、畑運営に関わるすべての費用を賄うことができます。
下記のサイト、もしくは、ホームページからも寄付をすることが可能なので、よろしければあわひの活動を広げる仲間になっていただけると嬉しいです。