自己紹介 文芸のアマチュア
文芸のアマチュア
私は直接的な形態より寧ろ此処の様な媒体の方に価値を置く。形態は経済に呼び求められるものであって、個人のさもしい要求に応じるものではない。故に私の様な文学的戦略を採用する者にとっては此処は来るべきと言っては大袈裟だが、それなりに新しいやり方で文学を提示する事を許す然るべき形式なのである(形態を公開性の一契機と見做すのならば寧ろ此方の方に利がある。それは常に未完成であるのだが…)。
重要なのは私が手に持っている端末や古い形態の骨子などではなく、それが一契機に過ぎない事を人々に伝えるのを助けてくれる新しさを認め、受け入れ、活用することなのである。経済の伝統に拘束されている者は軽業に専念するばかりで風化してゆくし、その様な伝統と手を切らない者は一節たりとも書かないのである。
私の文芸にどれだけの忍耐が働いているか、或いは働かせないという事に対して忍び堪えているのかはわからない。だが此処で確かに言える事は、諸兄は今ひとつの(それが仮にいまひとつなものであったとしても)明晰であろうとする文学的営為を発見した―作られたのだ。もし仮に現代において文化が文学に価値を置く様な事が起きるとするならば、それは諸兄が使いに走ってくれた末の成果なのだと、私は未来の為に何者でもない諸兄との友情を予め此処に―例え謙虚さを停止させる事になったとしても―断言しておく。