【詩】疎鐘





不問
のたま
反故ほご
至る
こぼち 来る
とこの 喪たる
す も架す
帆 が唸る
賭 場の女巫じょぶ
が浸る 日の
たわむのは
淪歇りんけつ
期待 綰結 かんけつ
丹闕たんけつの底
言わねば
ならぬ
何処どこの懐
叱言こごと
囚われ
仕事を
死と はせ
隔絶の戸
まば
矍鑠かくしゃく また
赫灼かくしゃく
泳ぐ
護衛も
無しに
幽姿 ゆうし
その 玉肌ぎょっき
游溶ゆうよう
言うよう
讃え
降る
禍機かき
今に


ぎ 穿つ
空隙 まで
解送する
望断し
薇帳びちょうが揺れ
くゆる  
嫣香えんこうなり
夢なり
骨子
を拒絶し
玉玦ぎょっけつ
あの
未だの時へ
迎える 言を
入れ
されど
すこぶ
欠いた 薄明
鵶翎あれいを  渡し
依微いび 錯落と
浸透して
行く
附言ふげんせぬ
誣言ふげん は裸形
気儘きままに 来たる
舞う 香汗こうかん
散らす
合歓ごうかんの畝
横波おうは
寄せる
誰の足元?


抛擲ほうてき
され
他所よそ
挿され
ものから
数葉
錐揉きりも
落莫らくばくたる
法の空園くうえん
すがれ目
から
離岸し
途絶 を流れ
撒く 断梗だんこう
もがけ と
霜根そうこん 交々こもごも
渡過とか
退か され
語らう
羅帷らい
端から
双環そうかん
把持する
繊手せんしゅ
開く
崩れた
水陌すいはく
跌舞てつぶする
裾は 襞
為すは
空白


訴え しょう
隠れ
凍えたのち
他の地 で
損ね 其処に
束の間
扇状に
疲れ
鞆音ともね
沓楓とうさつ 共に
遅れ
牋上船上
ほどけ を
届け
孤独な
あの 波濤
在ろう
蟄居ちっきょ とも
漆炬しっきょ 友に
未だ 不在
籏踞ききょ 脚に
蘆煙ろえんの渦
雲珠うず
揺れ 打ち
先刻 もう
剪刻せんこくされた
宣告
それも
高鳴り
の裡
浄らかな
無言しじま


相催あいうなが
臍帯さいたい
断口
際涯さいがい
再会する
迄と 果て
は災禍の
臍窩さいか
対する と
肌膚で
身 限り
見切り
披払ひふつされ
宿を
追われ
終われ
の厳命が
途絶えの
応えに
祝杯の
打つ 思慕
虚ろの
揮発する
時々の音
翩々へんぺんと腹
移し身
ほぞを軸に
細い
火陰ほと
陰火いんか
歌の
引火
砕蟻 さいぎ
猜疑
彼方の

高まり


層道そうどう
逸れた
吹く
洞を
外れた
また
肩 剥く
掠れ 身の
実り 否
裂帛れっぱくの拍
鉛白えんぱく
靨朱ようしゅ
と営為
回雪かいせつ
掃断そうだん
あと
跡無し
にも 死
粧鏡しょうきょう
洞門どうもん
狭間
飛燼ひじん
皮脂が
煌めく
飛蓬ひほう
飛光ひこう
互いに
違いが
嬌気きょうき
狂気が
散る
去ぬ
廣漠こうばくたる
間隔
を経て
錯鏤さくろう
柘榴ざくろ
蹭蹬そうとう


伝え
説もない
いぶり 来る
日に
半牀はんしょう
往還する
滞骨たいこつ
反照
移り 往く
琅玕ろうかん
へ冠する
周縁
攢蹙さんしゅくの場

廃絶され
願い にえ
の震動
攀折はんせつ
された
津頭しんとう
数多の
頭から
発す
癒える放る
塞いで
負債を
為に 返し
呼び 賭けた
不在


寄絃よつらは  
死なり
巡礼
お許し
宿すは
夜 為り
連なり
渡すと
うつ
氷柱つらら
突き立て
震い
暗がり
は姿
仮の身
翳すと
伝わり
清め
奏でる
喉をと
様相
片割れ
彼誰 かはたれ
離すと
へつら
自身を
解き
放つ 夢
うららかなると
かこつ 無限


ふる
孤絶に
憑かれた
途絶が
環指かんし
離れ
隙月げきげつ
断ち
為る
空隙に
一つを
連れ もつ
ほつ
白蓋はくがい
住まう
漂白
迫害が
送られる
みぞ
流れぬ
瓊芳けいほう
散乱する
燦爛さんらん
ただされ
戻る
在るべき
千尋せんじん
雪渓せつけい
乱落する

双涙痕そうるいこん
木霊する
嬌魂きょうこん


迢逓ちょうてい
あと
惑い纏う
調停する
者の
歩行は
への架構
花崗への
下降
とこしえのとこ
悶え
陂陀はた汰沙たさ
梓棺しかん
安らぐ
時間の
危冠きかん
依稀いきたる
息の
引き際
での
傾葢けいがい
招かれ
まぬか
幽壙ゆうこうでの
友交
摧頽さいたいした
最奥での
排引はいいん
外因
によって
隔てられ
惨めに
された
一つが



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