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漁師がむんずと握って差し出した白いやつ。あとバアチャンのたけのこ攻撃。

なんだかしばらく見ないうちにnote書く人減ってませんか。フォローしていた人、ほとんど更新されてません。まあ人のこと言えないんですけども。

シマ島で暮らし始めて、もうすぐ7年になるのですが、年々自分の文章を書く時間が減っています。あれだけ好きだった本もほとんど読まなくなってますし、これも年齢のせいかしらと思うのですが、それを差し引いても影響が大きいのが島のサイクルです。

シマ島に来るお客さんのほとんどが海水浴目当てなので、GWと夏休みに旅行者が集中します。逆にいえば、冬は皆無といっていいほど人がいません。なので島の飲食店も商店も、夏の間に1年分稼ごうと休み返上で働きます。たとえ観光関係の仕事をしていなくても、多かれ少なかれ影響を受けるので、夏の間は島全体がせわしなくピリピリとしています。

シルバーウイークを境にオフシーズンに入ると、あのにぎやかさは幻だったのかと目をこすってしまうほど、島じゅうがしーーんとなり、島民は冬眠期に入ります。あれだけテキパキと現場を仕切っていた同じ人とは思えないほど動きが緩慢になり、何を話してもぼんやりと夢の中にいるよう。

観光業の人ならメリハリがついてよいのかもしれませんが、制作の仕事はオフシーズンが本番です。チラシ、パンフ、広報誌、報告書、いろんな依頼が舞い込みます。しかもほとんどが同じ納期です。年末にひと波、年度末に大波、ありとあらゆる制作物が同時進行で動きます。

しかも働き方改革とやらで、担当者がやたら休みます。でも納期が延びるわけでもありません。しかもリモート勤務が増えて手間も増えたというケースもあって、以前より手離れが悪くなったのは気のせいでしょうか。

とにかくそんなわけで、1年じゅうずっと忙しくなってしまい、ゆっくりものを考えたり、思うことをしたためたりといった「余白」の時間が年々減っているように思うのです。

これはゆゆしき問題だ。今年は抜本的な見直しを検討したい。

そんなことを台所考えていると(家では台所のテーブルで仕事しているので)、ザビ男が両手にどでかいイカを握りしめて帰ってきました。でかい。1mくらいあるんじゃないかと思うくらいでかい。どうやら職場に漁師さんが「食えよ」と持ってきたらしい。職場最高。

イカの柔らかさを駆使して、冷凍庫に折り曲げて無理やり押し込み、あとは刺身に。ゲソは、こちらも島のバアチャンが「食えよ」と持ってきた姫竹とサッと煮に。最近バアチャンたちから日々タケノコが届くのだけど、どこで採ってくるかは絶対に教えてくれません。

白いイカを白い皿にぶつけるザビ男
細切りとそぎ切りで食感を変える


1年じゅうだらだらと忙しくて、スローライフってなんでしたっけと思う日々ですが、こういうことがあると島はいいなと思います(現金な奴)。


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じじょうくみこ
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