じじょうくみこ

東京でフリーライターとして活動後、ハードボイルドな四十路婚活を経て離島の民ズジョウ・ザビエル氏(日本人)と結婚。半世紀の独女生活に終止符を打ち、ただいま離島生活9年目。ここではウェブマガジンで執筆したコラムから島暮らし編を転載しつつ、キラキラしていない離島の現実をお伝えします。

じじょうくみこ

東京でフリーライターとして活動後、ハードボイルドな四十路婚活を経て離島の民ズジョウ・ザビエル氏(日本人)と結婚。半世紀の独女生活に終止符を打ち、ただいま離島生活9年目。ここではウェブマガジンで執筆したコラムから島暮らし編を転載しつつ、キラキラしていない離島の現実をお伝えします。

マガジン

  • 晩婚・五十路の島ぐらし

    50手前で外洋の離島に嫁いだオバチャンライターが、人生の楽園ではないリアルな島ぐらしの日々をお伝えします。

  • バアチャンとオッチャンの島食堂

    90代のバアと50代のオッチャンが競ってごはんをつくる、わがやの食卓。ヨメのわたしは出る幕がないので、写真を撮ることにしました。

  • プレイバック・四十路独女じじょうくみこの崖っぷちほどいい天気

    金なし家なし家族なし子・じじょうくみこが、哀切あふれる四十路ライフを綴る独女エッセイ。コンカツ、シューカツ、社会での立ち位置など、号泣する20代と闊歩する70代のはざまでもだえながら、世間の荒波を乗り越えるサバイブ術を探ります! 2013年にスタートしたウェブマガジン「どうする?Over40」での連載を、今の思いとともに再掲載します。

  • じじょうくみこのオバサマー

    48にして大都会トーキョーから離れ小島に嫁いだ、おばちゃん新妻のひと夏の経験。2015年にウェブマガジン「どうする?Over40」http://dosuru40.comに連載した内容を一部アレンジしてお送りします。

最近の記事

  • 固定された記事

わたくし、じじょうくみこと申します。

みなさま、はじめまして。 わたくし、じじょうくみこと申す者でございます。ただいま齢50ウン歳。嵐の五十路を遠く離れた島で過ごしております。 長らく東京でモノを書いたりつくったり派遣で働いたりして糊口を凌いでおりましたが、思うところあって40代で婚活に着手。ハードボイルドな婚活体験を経て、縁あって離島の民ズジョウ・ザビエル(ゴリゴリのネイティブ島民)と結婚することになり、8年ほど前に外洋の島へ引っ越してまいりました。(2023年現在) もともと僻地で生まれ育った身ですので

    • 伝説のザビ姉ドキコ降臨、そしてザビママ涙の告白。

      えー 直前ではありますが、今週末に参加予定だったOver40会。欠席することになりました。 週末の出張はベリーベリーハードな案件で、月曜の朝にヘロヘロで帰ってきたわけなのです。あーやっと家の布団で寝れる・・・その瞬間を待ちわびながら洗濯機に洗濯物をつっこみ、熱めのシャワーを浴びてさあ出勤するかというタイミング。 入れ違いで里帰りしていたザビ男の姉、ドキコさんが目の前に立っていました。ピャッと変な声を上げてしまったことを詫びようとしたときにドキ姉様がひとこと、 「かあちゃ

      • 変容する世界を生きる島暮らし。いつまで続けられるのか、アンタンタル。

        出張で本土に来ています。 今日は夜明け前からひどい土砂降り。注意報が発令され、シマ島を出られないかもなとヒヤヒヤしながら朝を迎えました。 こういうとき島民は天気図とにらめっこしながら、天気がどう動くかを予測します。シマ島を出入りするにあたり、雨の激しさはあまり関係がありません。重要なのは視界の悪さと、不規則な風の強さ。霧や厚い雲が出ると飛行機は厳しいし、いつもと違う風が吹くと船が欠航します。 それに加えて、最近は船も飛行機も守りの体制。知床のカズワン事故以来、以前なら就航

        • 修羅場終えていま無になってる。そして来週はオフ会です。

          note再開します~~~ と書いたとたんに修羅場に突入しました。 受験勉強って、ある意味それだけに集中できる環境なんですよね。つまりは勉強以外ぜんぶ、後回し。 なので、わー終わったわーって背伸びしたとたんに天から積み残していたものがどどーッと……。試験の後で、後でとスケジュールも見ず受け流した結果、予定と〆切が折り重なって、とんでもないことになりました。 そんなわけで毎日が〆切という状態が半月続いて・ 無。 いま、無。 ようやく〆切地獄が終わって、シャバに出てきた

        • 固定された記事

        わたくし、じじょうくみこと申します。

        マガジン

        • 晩婚・五十路の島ぐらし
          27本
        • バアチャンとオッチャンの島食堂
          44本
        • プレイバック・四十路独女じじょうくみこの崖っぷちほどいい天気
          26本
        • じじょうくみこのオバサマー
          23本

        記事

          30年ぶりの受験、その結果と卵の関係について

          思えば30年ぶりの受験生活でした。 60手前の記憶力と集中力、観光ハイシーズンでの勉強、おそろしいほどの猛暑と睡眠不足。最悪の条件がそろった中でしたが、5か月間どうにか走り抜けまして。 こらあダメだろうと思いながら受験して、案の定ヤマがはずれまして、そもそもヤマはること自体ダメだろうがと思いながら、万万万が一にも奇跡が起きてどうにかいけたりなんかしちゃって、いやいやそんな人生甘くないだろと思ったり、希望と不安がゆらゆらしながら日々落ち着かない気持ちで過ごして 発表の日を

          30年ぶりの受験、その結果と卵の関係について

          祝・解放!とりあえずビールください

          みなさま、こんにちは。 気づけば4か月近いブランクになってしまいました。わたしのこと覚えてますか、じじょうくみこです。 6月に「じじょうくみこは全部やる」宣言をしてみましたが、いやはや想像を絶するハードさでした。noteもできるだけ続けるつもりでしたが、そんな時間なかったですね。いや甘い甘いトゥースイートでした。 1年で最も忙しい夏の観光シーズンにお店でフルタイムで働き、イベントを企画したり参加したりして、通常業務をこなし、改修を予定している建物の片づけをして、そのうえ受

          祝・解放!とりあえずビールください

          つめたくなっていく社会で、ごはんだけはほかほかと熱い。

          気づけば6月も半ばですね。膝の痛みで天気の下り坂を感じ、片頭痛で気圧の変化を知り、その日の天気で気分が乱高下する人間天気予報じじょうくみこです。 さて、「じじょうくみこはぜんぶやる」宣言を前回しましたが、いよいよ本格的な過密スケジュールになってきました。 でも、ちょっとでもスキマがあると「このトシになって資格とってどうするんだろう…」「そもそもこの資格求められているんだろうか…」「なんでこんな必死に生きてるんだ…」「てかなんで痩せないの…」「てかマジで痩せないんだけど」「

          つめたくなっていく社会で、ごはんだけはほかほかと熱い。

          ラーメン屋のない島で、おいしいラーメンに出会えたときの喜びをなんと呼ぼうか。

          5月も終わろうというのに、なんだろう、いっこうに忙しさが抜けません。 まあそもそもの話、平日にやる仕事と週末にやる仕事、その両方をやっているのでヒマになりようがないのでありますが、毎日疲れた疲れたと言いすぎて自分がイヤになりますね。 そんな最中に我ながらどうかとも思ったのですが、この秋に資格試験を受けることにしたのです。 今の自分があまりにもいろいろなことを抱えていて、このままでいいんだろか?体力もたなくない?と人生とか健康とかいろいろいろいろ見直して、何をやるべきで何を

          ラーメン屋のない島で、おいしいラーメンに出会えたときの喜びをなんと呼ぼうか。

          今さらだけど春樹の気持ちがわかった。いいからイカ。

          みなさま、ゴールデンウイークいかがお過ごしでございましょうか。後半戦は天気もよく、行楽を満喫しておられる方も多いかと思います。 かくいうわたくしは、ゴールデンウイーク連勤中。本日9連勤目でございます。シマ島に来て初めて旅行に行く側から旅行者を受け入れる側になったわけですが、観光業というものがこんなにカラダに悪いのかということを思い知りました。 インバウンドとやらがわんさか訪れる有名観光地のようなブームは、シマ島のような外洋の小さな島では起きません。観光シーズンといえば昔も

          今さらだけど春樹の気持ちがわかった。いいからイカ。

          ありあまる時、ふくらむ夢、ひとりきりのマグロ。

          うちのザビ男が、3月にぶじ定年退職いたしました。 ぶじ、と言っていいのか、はなはだ怪しいところなのですが、4月1日からプータローになりかけていた数日前に、古巣の職場からまさかのアルバイト話が舞い込みまして、現在ザビ男は週の半分をせっせと働きに出ております。 よかった。本当によかった。なにがよかったって、家にいてくれなくてよかった。 いや別にいいんですよ。他にやりたいことがあるとか、他で働きたいところがあるとか、そういうことなら何も言いませんよ。問題はザビ男が非常に厄介な

          ありあまる時、ふくらむ夢、ひとりきりのマグロ。

          知らないうちに知らない人が応援してくれてた話

          毎日書こう、毎週書こう、まさか10日にいっぺんぐらいは書けるよね、1カ月とかそんな馬鹿な、 と言い聞かせて、気づけば4月も終わろうとしてて、ご無沙汰すぎて自分が嫌いになりそうです、じじょうくみこです。 年度末のラッシュは結局年度末までに終わらず、積み残した仕事をこなしながら新年度のあれやこれやが積みあがってきて、しょってる荷物重すぎて膝が壊れそう。あまりに疲れがたまってしまったので、辛抱たまらず先週はシマ島を抜け出して温泉入ってきました。 あーやっぱ温泉さいこう。温泉の

          知らないうちに知らない人が応援してくれてた話

          年度末の嵐、なんだかとても悲しいのである。

          いやはや、間があいてしまいました。 毎年この時期は同時進行でいろんな案件が動くので、毎日〆切に追われて心の余裕がなくなっていけません。前もって準備していても、気づけばいつもキリモミ状態。わかっていても、慣れないものですね。 ようやく峠を越えたので、noteも再開しようと思います。書きたいことがいっぱいあるのですが、何から書けばよいのやら。 この冬はいろいろありました。個人的には大きな変化はないのですが、まわりの変化が大きすぎて心がついてきていない感じ。 ひとつは、シマ島

          年度末の嵐、なんだかとても悲しいのである。

          <36>バレンタイン戒厳令、そのとき珍獣男子の小鼻はふくらんだ。

          じじょうくみこが誕生して丸10年と半年。というわけで勝手に生誕記念⁉でウェブマガジン「どうする?Over40」に連載していた処女作の「崖っぷちほどいい天気」をこちらに転載しております。もはや10年より丸11年のほうが近くなってまいりましたが、気にせず続けてまいります。 四十路ハケンOL編が、ちょうど旬なバレンタインの話題でした。今って企業のバレンタイン事情どうなっているのでしょうか。義理チョコとかなさそう。廃止されてそう。むしろ女子が食べてそう。どうなんですか世の中のOLさ

          <36>バレンタイン戒厳令、そのとき珍獣男子の小鼻はふくらんだ。

          定年前夜、自家製炙りチャーシューと味付け卵が沁みわたる。

          ダンナのザビ男が、この春に定年を迎えることになりました。 いまどきのご時世で、本当は定年が1年伸びたのですが、「どうしても辞めたい」と言ってきかず、延長しないままリタイヤすることになりました。 ややこしい仕事をしていることはわかっていたので、仕事をやめることについては全く異論はありません。ただ、週末の1日すら家でじっとできず、外出を禁じられたコロナ禍は廃人のようになっていたザビ男です。どこかに働きに行ったほうが、心もカラダもラクだということはわかりきっているのですが、「と

          定年前夜、自家製炙りチャーシューと味付け卵が沁みわたる。

          風の強い夜、ガレージで石焼き芋ができるのを待つ。

          おさむうございます。 シマ島は南国パラダイス的な島ではないので、冬はふつうに寒いです。雪が降るほど冷えないし、東京のような底冷えするような冷たさもないけど、ジャケットが必要な程度には寒いし、すきま風で通気がよすぎる古い家は芯まであたたまるのがむずかしい。そんな冬です。 この冬はいつもより天気の悪い日が多く、船がひんぱんに欠航しています。本土からの船は、2本に1本は欠航というペース。近隣の島への連絡船は、1週間のうち2日出るかなという感じです。 船が止まると人もモノも動か

          風の強い夜、ガレージで石焼き芋ができるのを待つ。

          <35>ディープフォレスト、そして気のない男子と食事に行くかどうか問題。

          じじょうくみこが誕生して丸10年。というわけで勝手に生誕記念⁉でウェブマガジン「どうする?Over40」に連載していた処女作の「崖っぷちほどいい天気」をこちらに転載しております。もはや10年より丸11年のほうが近くなってまいりましたが、気にせず続けてまいります。 まだまだ四十路ハケンOL編が続いておりますが、今回は珍獣でなく女子のお話。 あれから10年。もはや気があるとかないとか関係なく、外食に行く体力がなくなってきた五十路でございます。 それでは、どうぞ~。 ***

          <35>ディープフォレスト、そして気のない男子と食事に行くかどうか問題。