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離島では使えないサービスが多いのだけれど

離島に暮らしていると、本土では当たり前に使えるものが使えない、ということがわりとあります。島暮らしを始めたころは「使えないことの不便さ」に悩まされることが多かったのですが、5年たった今では「使えないことが使えるありがたさ」とか「使えることが当たり前という異常さ」のようなものを実感することが多くなりました。

コンビニもファストフードもファミレスもない島なので、だいたいのことには慣れましたけど、そうはいっても便利になるならそっちのほうがいいに決まってる、というのが本音であります。

で。最近、シマ島にもクール宅急便が来るようになったんですよ。

クールが使えないって、どういうことかわかりますかね。つまりは肉も魚も野菜も乳製品も、常温で保存できない食べものはほとんどお取り寄せできないってことです。

たとえば、おいしそうなカニや和牛をネットで見つけたとしましょう。こちらがポチッとしても、相手から注文を断られます。これは悲しい。

旅先でそのお店でしか買えない、当日賞味期限のお菓子にめぐりあえたとしましょう。たとえ傷んで届いてもいいから、常温で自宅まで送ってほしいと粘ってみても、100%断られます。これも相当悲しい。

ときどき、状況がよくわかっていない店員さんがすんなり注文を受けてくれることもあるのですが、先日小樽の洋菓子店でチーズスフレを頼んだときには後日「実は送れませんでしたゴメンナサイ」という連絡が来て、「申し訳ないのでスタッフが直接お宅までお持ちします!」と提案してくれました。

「嬉しいですが、ここ離島ですけど大丈夫ですか?」

「大丈夫です!お詫びとして私が責任を持ってお持ちします!」

とおっしゃってくれた結果

「やっぱりムリでした…ゴメンナサイ」

と連絡来ました。

離島をなめちゃいけません。

それだけに、クールが使えるようになったのは革命以外のなにものでもありません。ビバ流通。しばらくは会う人会う人と「ねっねっ何頼んだ?何頼む?」というのが日常会話となりましたが、

そんなわけで肉。取り寄せました。

ザビ男がYouTubeで夜な夜なすき焼き動画を眺めてよだれをたらしていたので、ネットで安かった宮崎牛のすきやき肉をクールで注文し、

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バアの畑からネギや小松菜や玉ねぎや、と一緒に関西風のすき焼きに。

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革命の味。

ビバ、流通。




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