Inverted Angel 遊びました 紹介編
ご購入、ダウンロードはこちらから。(初手販促)
steamにて800円で販売中。
steamのストアページに20秒程度のPVがあるのでそちらも合わせてどうぞ。
【前書】
「Inverted Angel」(以下いんばね)という推理ノベルゲームを遊びました。
steamで2024年7月5日にリリースされた最近のゲームで、実況や配信等でタイトルを耳にした方もいるかもしれません。
僕自身はきっかけがあるまでタイトルすら知らない状態だったのですが、このゲームに出会ってからとんでもない沼にハマってしまった次第。
少しでも本作に触れる人が増えるように何かしたかったのでこの記事を書いてます。
そんな気持ちになってしまうぐらい自分の手でプレイして、自分の頭で様々なことを考えてほしいゲームです。
というわけで、当記事は当たり障りのないスクショを添えて本作の紹介をさせてもらいます。
ネタバレを含む感想等々は「感想編」という形にして別記事で語ります。既プレイの方は目次の一番下からどうぞ。(現在執筆中。随時更新)
【あらすじ】
自分は眠っていたところを鳴り響くインターフォンの音で起こされる。
届け物が来たのかと思いモニターを見たところ、そこには1人の女性が。
彼女は「恋人」だと名乗る。しかし自分は彼女のことなど憶えがない。
恋人同士であることを前提とした一方的な語り掛けや、感情の起伏が激しい様子から彼女は俗に言うヤンデレストーカーのようにも見える。
しかし彼女の口から語られる内容はあまりにも鮮明で、ストーカーにしては自分のことを"知りすぎている"。
自分の恋人を自称する彼女は果たして何者なのか。
ストーカー?知り合い?本当に恋人?
扉を隔てた先にいる彼女との長い夜が始まる。
【自らの手で選択肢を"創る"システム】
「表示されている選択肢の中に選びたいものがない」
「自身の気持ちと選んだ選択肢の内容が噛み合ってない」
選択肢を選ぶという行為は自身の意志をゲーム内に反映させる行為の1つだが、このような気持ちを抱いた経験をした方は少なくないだろう。
そんな中、本作はなんと自身が抱いている気持ちなどを入力することで選択肢を自らの手で"創る"ことができる。
選択肢が記述式とも言えるのが本作の一番の特徴であり、ゲームシステムの根幹となる。
実際に文字を打ち込むとこのように自身の意志を汲み取った選択肢が提示され、その後その選択肢を選ぶかどうかを決める流れとなる。
これらは本作に搭載されているAIが打ち込まれた内容を読み取り、ニュアンスの近い選択肢を提示してくれている。最初に知った時は驚いたものだ。
いんばねはこの"選択肢を選ぶ"という行為の前に"選択肢を創る"という過程が存在するため、選択できる選択肢が自然と自身の意志に近いものになる。
この流れが没入感を上げ、ゲーム体験を底上げする。斬新かつ魅力的な要素。
敢えて少し補足をすると
『自身の意志で表示させた選択肢』と『自身が選びたい選択肢』が必ずしも同じになるとは限らない。
この言葉をどう解釈するかは各々のご想像にお任せする。
事前に知っておいてほしいこととして、選択肢はAIによって自動生成されるものではなく無限にあるわけでもない。
選択肢を含め全てのテキストは製作者が製作したもの。
AIが用いられているのは打ち込んだ文章や単語等の読み取り・判定をする部分であり、自動生成によってAIと会話をするようなゲーム内容だと勘違いしてしまわないよう注意。
また、これらの行為はメタ視点で見ると予めいくつか決まっている選択肢を推理する行為でもある。
本作が推理ゲームでもある要因の1つで
「この場面ではどのような選択肢があるだろう?」
といった風に、目に見えない選択肢を探る楽しみ方もできるように作られているのも特徴。
隠されたものを暴くことができた時の気持ちよさや鳥肌も兼ね備えている秀逸なシステム。
【真相を暴く推理パート】
ストーリーが進行していくと本格的な推理パートに突入する。
こちらもまた記述式なものの、選択肢を選ぶ会話パートとは打って変わってここからは彼女からの問いかけなどに正しい返答をすることが求められる。
中には「NGワード」が設定されていて、誤ってその単語を入力してしまうと左上のハート(所謂HP)が減少してしまう。
推理パートでは打ち込んだ内容がどの程度正解に近いかをAIが判定してくれる。
公式文章にもある通り"だいたいのニュアンス"で判定してくれるのでざっくりした文章でもよく、解答が一言一句同じである必要はない。
上記の画像のように正しい内容を一部含んでいるだけでも今打ち込んだ内容が"どの程度正しいのか"を判定して目に見える形にしてもらえる。(正しい解答であれば右にバーが進む)
「バーが少し動く=一部は正解」というところから更なる気づきを得られたり、バーの進み具合で解答内容を絞っていくことも。
時にはおかしな文章でも通ってしまい「あれ?」と首を傾げることも起こりますがそこはご愛嬌。
どうしても解答がわからない時はハートを1つ砕くことでヒントを得られる。
ヒントの形としては匂わせを含んだ彼女との軽い雑談。聞けばわかりやすいものが多く困った時の助け舟として優秀。
しかしヒントはあくまでもヒント。こういった推理が苦手な人はヒントを聞いてもわからない状況に陥るかも。
そんな時はいっそ調べちゃうのも手です。先に進めないのがストレスになって楽しめなかったり、それでプレイを止めてしまっては本末転倒ですからね。
推理部分を差し引いても純粋に物語の作りや掛け合いが面白いゲームでもあるので進め方や楽しみ方はそれぞれでいいと思います。
「ヒントに頼らずに自分で解き明かしたい!」という想いがある人も、自分で解いた後にヒントを聞くとどういった会話が交わされるのかを聞きに行ってみるのも良い。
【哲学的ながら読みやすいテキスト】
自分と彼女の会話の中には哲学的な内容が多い。
上記の画像はその内の1つ。比較的ポピュラーな「ストックホルム症候群」を通しての会話。
全く聞いたことのない方もいるかもしれないがここでは割愛。気になった方は調べてみよう。
現実にある哲学や心理学などを用いた会話が様々な場面に散りばめられており、どこか考えさせられるような内容も多い。
その会話内容をどう受け取るか、どう解釈するか、何をどう信じるか。
僕は某透き通っているゲームの影響もあって「楽園の存在証明」が頻繁に頭にチラつきました。
読み応えがあり考えがいもある反面、正直なところ会話内容は難しいものが多め。
おそらく聞いたところでピンとこない話題は1つじゃ収まらない。
ただし会話自体は小気味いいもので全体的に読みやすく書かれている。個人的に本作を大きく評価している要素の1つ。
今話しているものはどういうものなのかはやんわり説明してくれて、所々漫才のようなやり取りもあるおかげでだいたいの雰囲気でも楽しめる。
また、どこか西尾維新を思わせるような雰囲気、言葉遊びが随所にあるのもポイント。
こういった掛け合いや文章が好きな人にとっては読んでいて気持ちのいい会話がいくつも目に入るはず。
【Kawaii Future Bassの魅力的な音楽】
本作は「Kawaii Future Mystery」と銘打っている。
文字通り「Kawaii Future Bass」の音楽を採用した「Mystery Game」である。
ポップで軽快な音楽は様々な場面を彩り、どれも心地良い音楽ばかり。
そんな明るい曲調とは裏腹に中には緊迫感あふれるものも。
BGMの良さだけでなく使い方や刺し込み方も見事だったのでこれもまたゲーム体験の良さに繋がっていた一要素。
僕のことを知っている方寄りの話になってしまうけれど、ブルーアーカイブの音楽が好きな先生方にはきっと耳に馴染みやすい雰囲気を纏っていると思います。オススメです。
【総括 オススメポイント】
・ゲームプレイ体験に重きを置いている
・キャラの豹変や、物語が激変するギャップに魅力を感じる
・他では味わえないような新鮮さを求めている
・小難しい哲学的な会話や言葉遊びを使った文章を見るのが好き
・純粋に推理ゲームが好き/推理を通しての物語が好き
・可愛いヤンデレ女が好き・暑い夏を過ごすために涼しくなりたい
総括として、この辺りに当てはまる人には強くオススメできるゲームです。
兎にも角にも一番の魅力は独特なゲームプレイ体験。
システムの斬新さも相まって肌に合う人はあっという間にあの世界に引き込まれるはずです。
一方でゲームプレイ体験に特化したゲームというわけでもなく、自分と彼女とのやり取りの面白さ、各ENDの内容、過去の発言の回収などのストーリーやキャラクター性も魅力に溢れていて本当に面白いゲームでした。
特にルート分岐に至るための疑問点探しや、分岐後の話への繋げ方は思わずゾクッとしてしまうものが多く話の作り方がよくできてて、上でも触れた通り文章も読みやすく1ノベルゲームとしても満足度が高かったです。
それでいてゲームのボリューム自体もかなりのもので、はっきり言って「これ800円でよかったのか……?」と今でも思っているほど。
ちなみに僕は全ENDクリア、全実績回収に41時間かけました。実質フルプライス。
全て手探りで1人で考えながらじっくりやりすぎたんで多分普通の人は半分、いや2/5ぐらいの時間……のはず、恐らく。個人差あり。
彼女のビジュアルや雰囲気にビビッと来た人がプレイしてみるのもまた一興。多種多様な姿を見せてくれるのできっと飽きることなく楽しめると思います。
言葉にできることなんて考えていることのほんのひとかけらですが、少しでも参考になれば幸い。
最後に、感謝の意味も込めて本作を知るきっかけになった名取の配信を。
ここまで書いといてなんですが、ぶっちゃけどんな雰囲気の作品なのかを知りたいのなら文字や文章を見るよりも配信等で冒頭を軽く見た方が手っ取り早いです。
数あるルートの中の1つをプレイしてるので一通り見た後に内容を気に入ったのなら他のルートを自分でプレイしてみるのもヨシ。
自分でプレイして欲しい!!!とは言っているものの、ボリューム的にも内容的にもプレイ前に1つのルートを知っている程度では本作で味わえる体験や面白さは大きく損なわれないと思ってます。
ちなみに僕はこれが初見でしたが40分ぐらい見たところで「これは自分でプレイすべきゲームだ」と悟り急いでsteamに駆け込みました。(諸々終わった後に見返した)
本作配信開始翌日の配信だったおかげで予期せぬネタバレを踏むような環境にもなってなくてよかった。
紹介、販促は以上です。
改めてになりますが現在steamにて800円で販売中です。お手頃価格。
少しでも気になった方はよければ是非プレイしてみてください。
【感想編置場】
!warning! 未プレイの方は閲覧厳禁
一応うっかり開いても平気なよう多少のネタバレ防止ラインは作ってます。
感想を聞きたい既プレイの方はネタバレ全開で語りたいだけ語るこちらの感想編へどうぞ。
※現在執筆中 随時更新
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