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【ロマサガ2R感想】リメイクのお手本として教科書に載せろ

メタファーとDQ3リメイクという超ビッグタイトルに発売日を挟まれており、僕自身もまあ落ち着いたらでいいか…と思っていた本作。しかし個人的なGame of the Yearは間違いなくこれです。プレイしている数週間、ずっとロマサガ2のことを考えていたため普通に寝不足になりました。実績コンプまでプレイしましたが、まだやりたいとすら思える。間違いなく今年一ハマったタイトルです。


サガシリーズの経験

まずは僕のサガシリーズ経験から。
WiiのVCでロマサガ3をクリア、ロマサガ2のクリアを断念。以上です。超にわかです。
閃きだけで最小戦闘回数クリアなどで知られるおやつ氏の動画はよく見ていたので、そういう知識だけはちょっとあるみたいな、厄介なタイプのにわかです。あと、BGMは大好きだったので色々聴いていました。

評価したいところ

・原作愛を感じる作り

10000000億回は言われてそうですが、何度でも言いたいのがここ。何といっても七英雄との戦闘ムービーでしょう。全員、しかも全形態にドット絵再現を入れる凝りよう、たまらん

ロックブーケの謎ポーズ いいよね

特徴的な(変な)選択肢や台詞がしっかり残っているのもいいですね。フルボイスの「こ う て い  ?」や「殺らせていただきます」が聞けたのがうれしい。「はい、はい」もボイスが付くと破壊力ばつ牛ン。いや、本当にちゃんと残してくれてありがとう

ほんとだよ

・迷わないが、強制はしない目的表示

僕はかつて「何をしたらいいかわからなくなる」という理由でロマサガ2を投げました。どこで何が発生するのか、何に影響するのかがわかりにくく、どうにも上手く進められなかったのです。
リメイクではマップから発生イベントを確認できるようになっており、「どこで何ができるか」がわかりやすいのです。かつ、ほとんど強制はされない。年代などの影響によってイベントが発生することもありますが、たいていは現地に赴かなければ進行しない。ここが良い。
フリーシナリオシステムの良さを壊さず、わかりやすくなっている訳です。

・戦闘の面白さ

上手いことテコ入れしたな、と思えました。サガシリーズの経験については冒頭で言った通りなので詳しくはわからないのですが、同シリーズのノウハウも活かされてたりするんでしょうか。
弱点システムによって編成、装備を考える面白さが増しています。武器種が豊富なゲームですし、色んな武器使いたいですよね。これ全然使ってないな…みたいな武器はありませんでした。すごいぜ
閃きシステムはやっぱり良い。こんなの毎回ガチャ引いてるみたいなものですからね。楽しいに決まってます。動画でしか見たことのなかった技を自分のプレイで閃くことができて嬉しかったな。

千手観音 かっけえ~

・BGM

最高。普段はどんなアレンジに対しても「ま、結局原曲の方がいいわけよ…」的スタンスを取ってしまう厄介なオタクなのですが、今回ばかりはこのアレンジを称えたい。原曲のイメージを全く壊さずスケールアップされていて、音源にもかなりこだわりを感じます。バトル1や七英雄バトルには追加パートが用意されているのですが、これがまた最高…特に七英雄バトルの追加パート、こんなのおっ!?ってならない訳がないでしょう。

・グラフィック

決して最先端のグラフィックという訳ではない。が、良い
男はかっこいいし女はかわいい。これでいいんだよ。フリーメイジ男の話は今はやめてください。マップも綺麗だし、屋内の内装も雰囲気に合わせたものになっていて手抜き感がないのが素晴らしいですね。
マジで女の子がみんなかわいいのでビビります。オタクホイホイです。アバロンのダニことシティシーフや忍者などはイラストもよく見かけるようになりましたよね。すげえな。

この二人のイラストをよく見る気がする

モデリングの細部にも執念を感じます。乳揺れもあります。個人的なお気に入りは最終皇帝男とイーリスちゃんです。

こんなPTじゃスケベ皇帝だと思われてしまう

ある意味で言えばまだ良くなる余地はあるということなので、次はもっと予算をかけてあげて欲しいところ。

・七英雄の過去

これもいいですね。バックボーン自体は設定として昔から存在していたようで、僕も自分で調べて知っていました。が、やっぱりゲーム内で描かれるのは重要ですね。昔の姿を見ることで今の七英雄が完全に堕ちてしまっていることがわかります。かなしいね…じゃあ(この世から)消すね
大神官をアリの餌にするDLCだけ欲しいです。

・大学試験

シンプルに面白かったです。ゲーム理解度も上がるので一石二鳥。
制限時間があるのが絶妙なんですよね。サウザーとサグザーは普通に間違えました。
ただ、ゲーム進行をミスると1周のプレイで全試験を受けられなくなるのだけは何とかしてほしいです。

・せんせい探し

収集要素ですね。DQで言う小さなメダルみたいなものです。
全部で50人と適度な数、かつ集めていけば「どこに何人いるのか」がわかるようになるのでストレスも少ないです。
せんせいがかわいいし、マップに応じたポーズを取ったりしているので面白いのも良いです。コンプしてしまうと2周目以降会えなくなるのが寂しい。
Sa・Ga2秘宝伝説のキャラクターらしいですね。未プレイで恐縮です。

・エンディング

普通に泣きました。ストーリー的には多くを語るゲームではない。にもかかわらずこんなに来るものがあるんだなと。原作の時点で素晴らしい演出でしたが、強化されて最高のエンディングになっています。帝国史の振り返りももちろん健在。でもサラマンダーと陰陽師を共演させられないのが悲しいので何とかしてくれ!!!
スタッフロールのワンショット集もめちゃくちゃ良いです。泣いちゃうぜ、こんなの…

かわいいキャッツ

気になったところ

ここまでベタ褒めしてきました。じゃあ気になるところが何もなかったのか?と言われるとNOなので、ちょっと書きます。

・ソフトリセット

レアドロを粘っている時はやっぱり欲しくなりました。特にデストロイヤー。毎回タスクマネージャーから叩き消していたので、ゲーム内でいつでもポーズ→タイトルに戻るができたら良かったですね。

・ジャンプ

ジャンプでアスレチックさせるのやめろ!!!!!
そこまで難しいものではなかったですが、シンボルエンカウントの仕様的にもめんどくさ…となるところが多かったです。

・マップ移動

「マップ上でカーソルを動かして移動する」しかないのがちょっと面倒に感じる時がありました。カーソル移動が微妙に遅いのも気になる。まあ原作通りといえばそうなんですけど。
他ゲーのファストトラベルのように行き先リストをテキストで表示、選択させてくれてもよかったかなという感じ。

・おまかせ装備で出しゃばってくるワンダーバングル

全部売って解決しました。

・連携ゲー

後半になればなるほど連携ゲーが加速します。連携が強すぎるので戦闘の主軸にせざるを得ないといったところです。まあ、それでもつまらなくなる訳では全くないので大丈夫です。無計画に連携ぶっぱしていると壊滅したりしますしね。これは正直言って連携ダメージ2倍のアビリティのせいかも。ワグナスが悪いよワグナスが。

プレイ感想

以下、ただのプレイ感想です。難易度オリジナル→オリジナル→ベリーハードと3周しています。ロマンシングも来月くらいに挑戦したいよな。
まずはプレイ前に僕が持っていたSFC版、リマスター版の偏った知識を紹介します。1周目はこれらを頼りにクリアを目指すことになります。主におやつ氏の動画と布団ちゃん氏のレアドロ耐久配信から得た知識です。

・ギャラクシィが強い
・体術の千手観音が強い
・無明剣はイーストガードが閃く
・ダンターグはデストロイヤーをドロップする(ラストダンジョン送りにすると駄目)
・守護者はオートクレールをドロップする
・ラストの七英雄はロックブーケ→スービエ→ノエル以降ランダムで出現し、6000ダメージ毎に形態変化、最終形態のHPは65535
・テンプテーションはラスボス前に必ず見切っておく
・コウメイ、ハンニバルは強キャラ

割と役に立ちました

1周目(ニューゲーム/難易度: オリジナル)

前述の事前知識だけでほぼ調べずにエンディングまで完走。踊り子、冥術、サラマンダー、レアドロップを全て取り逃している最高のデータです。せんせい探しも適当だったので連携ゲージが1本しかありませんでした。ラスボスの七英雄で3時間くらい悩みながらギリギリで倒しました。7連携前に倒すのは無理だと悟りリヴァイヴァ全掛け+光の壁で何とか耐えていました。間違いなく一番アツかったデータでもあります。

笑いすら出る7連携 技名がいい

2周目(ニューゲーム/難易度: オリジナル)

ネット検索を解禁。1周目の経験と併せて最強のデータを作り、ベリーハードを目指します。ソーモンで敵避けまくってたらクジンシーに全く勝てず泣いていました。撃破後は速攻でドロップリングを回収するムーブを決め、この周ではデストロイヤー、オートクレール等一品物のレアドロも粘りました。また、ぶっ壊れと名高い冥術を習得、前周のノウハウと併せてドレッドクーンまで難なく撃破。ほう、経験が生きたな。普通に冥術が強すぎました。次周に備えてウィルガード改、ジルコンの斧等も量産しました。

人生初デストロイヤー 嬉しかったです

3周目(強くてニューゲーム/難易度: ベリーハード)

この周で実績コンプを達成。
全周で冥術を選択していたので今回はサラマンダーを仲間に。冥術と等価交換とするにはあまりにも…という感じではありましたが、ちょっとかわいくていいですね。ベリーハードということでラストバトルはかなり身構えていましたが、始まってみるとスービエ出現あたりで倒してしまいました。僕ちょっと強いかも。ピトーのような気分でエンディングへ。
実はこのデータではドレッドクーンをまだ倒していません。ロマンシング行く前に倒さないといけませんね。

この台詞が好き

おわりに

もしかしてロマサガ2、原作の完成度がめちゃくちゃ高くねえか
しかしその完成度を保ちながら、現代に適応するブラッシュアップが施されているこのリメイク、本当に見事。全てに拍手。
ロマサガ3は勿論、スクウェアの名作RPGは全部ここの開発さんにリメイクして欲しいんですけど、なんとかなりませんか?

このリメイクの発売にあたって、「かつてロマサガ2を途中で諦めたあなたへ」という広告があったそうです。僕じゃん。クリアできたよ。しかも3周もやってるよ。
原作のロマサガ2を知る方は勿論、知らない方でも、ターン性コマンド式戦闘が嫌いでないなら絶対にプレイしてみてほしい。そんな気持ちになった作品でした。

以下、余談です。
結局、現代における「ターン性コマンド式RPG」というジャンルは掘り尽くされた鉱山みたいなものだと思います。やり尽くされているんですよね。だからどの会社も、どのシリーズもどうにか個性を出そうと工夫を凝らして現代を戦い抜いてきている。古き良き~だけでは戦いにくいジャンルになっている気がします。
ロマサガ2に関しては今見ても斬新なシステムだと思うので、割と「時代が追いついた」感もあるなぁ、と思ったりしました。先取りしすぎだろ。

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