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就活は縁とタイミングだなと思う

#就活体験記
※今回も 常体 で思いつくままに書きました※


私は、とある田舎でうまれた。
高校卒業後すぐに地元で就職し…たことはこちらで書いた。

高校生の頃、私は結構ぶっ飛んだ夢を持っていて、そのために海外の大学へ進学しようとしていた。
(念のために書いておくと、今は声をかけられただけで逃げるレベル)

親には頼れないし、奨学金という選択肢も(確か)ない。
資金を貯めてから受験しようと思い、バイト先の店長に事情を話して卒業後も働かせてもらえることになっていた。
割合としては進学組の方が多い学校だったせいか、進路指導の先生はとても気にかけてくれていた。
軽い気持ちで報告すると、その先生は難しい顔をした。

「そういう学校はドロップアウトする子が多い。ご両親に学費を出してもらえる子は『仕方ないね』で済むけど、自分で働いて学費を出すあなたの場合は取り返しがつかない。そんなことはやめなさい」

遠い昔のことなのに、先生の言葉は未だに覚えている。
(内容の正誤については、あえて触れない)

結局、私は進学を諦め、就職を選んだ。
先生の言葉は引きずったけど、それが直接的な理由ではない。
決定打は、最後の三者面談で語られた、経済的な事情によるものだった。

季節は既に冬で、方向転換するには遅い。
進路指導室にある求人票に応募できるようなものはなかった。
とはいえ、バイトを続ける道もあったので焦ってはいなかった。

数日後のある日、別のクラスの友人と一緒に帰る約束をしていた。
いつもなら廊下で待っているのに、なぜかその日は教室の中へ入った。
教卓に置いてあったプリントを見て、それが求人票だと気づいた。
事務職の指定校求人だった。
なぜ、自分のクラスには置いてなくて、そのクラスには置いてあったのか、今でも不思議だ。

事務職を希望していたわけではない。
営業以外ならなんでもよかった。
消去法で選ぶなら事務職かな、くらいの気持ちだった。
でも、その求人票を見て即応募した。

そして、方向転換した2か月後には、その企業で働いていた。
卒業式から1週間前後のことだったと思う。
前任者が急遽(といっても半年くらいかけて引継ぎしてもらった)退職することになり、卒業後すぐに来て欲しいと言われたからだ。
そのため、私の履歴書の職歴は「〇〇年3月」からとなっている。

就活らしい就活はしていない。
二者面談や三者面談などでの綿密な打ち合わせ、夏の企業訪問、入社試験対策、それらはなにもできなかった。

それでも就職難民にならず、今も大枠では一貫した職種を続けられているのだから、就活は縁とタイミングだなと思う。


これで就活から現在までの思い出話は終わりです。

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