箱の外に出る(枠を外そう・枠の外にはみ出す・外に向けての仕事)
箱の中で仕事をしない
会社や組織に入ると、どうしてもその中で仕事をすることに慣れてしまい、外に目を向けなくなりがちです。
組織編成で、あたらな組織ができると、その組織の中をうまく回すことが仕事と考え、その組織だけが必要な仕事をつくろうとします。
そもそもその組織だけが必要な仕事とは何でしょう。
ある組織内だけで完結する仕事もあるのでしょうが。
組織の外に価値を提供する仕事でしか、付加価値は生まれません。
先に外に対して何が提供できるかを考えたうえで、組織内の仕事を設計することです。
逆に、その組織・箱の中で仕事をしようとすると、おそらくいらない仕事を作っていこうとします。個別最適を追求しがちです、それが生産性を下げる要因です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
実は、もうすでに過去の組織でやっていたこと、同じことをまた一から新たに始めようとします。
毎回、同じことを繰り返している。
過去の経験から学んだことを、一からやり直していないでしょうか。
毎日積みあがる経験、これをDATA化して、そこからの学びを翌日からの外へのアウトプットにつなげる。DXと言われますが、その目的は外への付加価値を創り出すためです。
内部の仕事も必ず外を向いています。
外を向くことから、何をDATA化して何を取り出すかもわかります。
「現場」現場は外を向いている
箱の中で仕事をしないとは、社内外から見て「ほう!こんなことをこういうふうにやっているのか」という関心をもたれることからです。
外から見てというのは、お客さんであり、社内から見てもその組織外、違う部門から見てです。
「現場」は外を向いている。
モノづくりの工場の「現場」は、いいモノをつくりそれが使われて、使った人がよかった、よろこんでくれることを願いつくっています。
少しでも良い品質で、より安くつくろうとおもっています。
研究開発の「現場」は、自分たちがつくった製品をなんとかして世に出したい、世の役にたつ製品をつくろうとします。マーケティングしてニーズとズレていたら、改良してニーズに合わせようとします。
プロダクトアウトといってもニーズがあるものです。そのギャップを埋めてはじめて世に出る商品になります。
営業の「現場」は、皆売り上げをあげたいと思っています。案件をたくさん出す仕事をしたいと思っています。案件はつくっていかなければ、待っていても案件など出ません。
その案件が、かりにうまくいかなかったとしても、そこでの顧客とのやり取りを通じて、課題をもっと聞き出し、新たにさらに確度の高い案件をつくろうとします。
「現場」は外を向いています。「現場」を大事にしようというのは、内の仕事をすることではありません。箱の中で仕事をするのではなく、外に対して価値を生み出すための仕事をするのです。
外に向いて仕事をするとは、そこに不正や悪事がはたらくことはありません。
「現場」は、世に出して社会的に問題になるようなモノを開発しつくり売ろうとはしません。
内を向くとは、「プレッシャー・圧力・支持・命令・私欲・・・」仮にそういったことで粗悪なモノを開発してしまう、つくってしまう、売ってしまうことがあれば、どこかで破綻します。
プレッシャーが外から(顧客など)であったとして、その外は、本当に外でしょうか。実際は内なのではないかと思います。
何のために仕事をする
「何のための仕事」を突き詰めると、それは外に対してしかないのではないでしょうか。外(他者)に影響を与える、外(人)に働きかける、そのために自分が動く、人に悪影響を最初から与えようと思う人はいないはずです。いればそれは犯罪です。
仕事を純粋に突き詰めれば、そこに悪事や不正など入り込む余地はないはずです。