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ジェーン・スー氏の名言から見る、不倫女たち……でしょ? 玉木議員
ラジオパーソナリティでコラムニストのジェーン・スー氏がおっしゃった名言をご紹介します。
「女の方が男よりも嘘が上手。ただし不倫している男を除く」
スー氏は、上記の名言を述べられた別の日にこんなこともおっしゃってます。
「男って必ず浮気するよね」
私の記憶違いで、「どうして男って浮気するんだろう?」だったかも知れませんが、似たようなものなのでお気になさらずに。ちなみにこれは間違っていると確信しています、ええ、絶対に!
くだんの名言を元に、私の見てきた「不倫していた女」や「不倫している女」の、ハタから見れば痛い痛い痛すぎる真っ黒クロ歴史を刻んだ、あるいは刻んでいる真っ最中の事例を見てみましょう。
四人いるので、四回に分けてもいいのですが、共感性羞恥を四回も刺激させるのは申し訳ないので、一気に書きます。便宜上、パートナーではなく妻/夫と書かせて頂きます。女性/男性ではなく女/男と書かせて頂きます。
長いので、お手隙のとき、各事例ごとに分けて読んでみてください。
事例1 女アルバイトと男店長
十九歳、二十歳ぐらいの女は三十歳前後の男に憧れるらしく、彼女もアルバイト先の店長を好きになってしまいました。既婚者と知りながら。
強くて聡明できっぷのいい彼女ですら、好きという気持ちを抑えきれなかったんです。唯一の心の支えは、店長に子供がいないことでした。
彼女は店長に告白しました。
とんでもない地雷女が相手か、男の精神がとでもなく逞しくない限り、女から誘われれば男はNOと言いません。絶対に言いません。既婚者に告白している時点で地雷女なんですがね……とにかく、店長はOKしました。
二人は付き合い始めます。付き合い始めて間もなく、女は冷静になり、店長が妻帯者だという事実を思い出し、将来を心配し始めます。
女と別れたくない店長は、優しく伝えます。
「もう、妻とは冷え切ってるから」
この店長のズルいところは、離婚を口にしなかったことです。ひとたび離婚を口にすれば、それすなわち彼女との結婚、つまり責任を果たさなければならなくなるからです。
男というのは責任を取りたくない生物です。ですから、独身男×既婚女の不倫の場合は、あまり「離婚してくれ」とはならないんです。そのことについては事例4で書きます。
話を元に戻しましょう。
結果、女は二人に将来があるものだと思わされ、関係を続けます。めくるめく性愛が続きます。
ほどなく彼女は妊娠……ではなく、店長の妻が妊娠します。おめでとうございます!
妻と冷え切っている、という話が嘘だったのか本当だったのかは分かりませんが、既婚だろうと未婚だろうと男は不倫(浮気)すると、妻(彼女)を抱きます。なぜか妻(彼女)が愛おしくなるのです。風俗に行った後でさえ。
ほどなく不倫がバレます。なぜバレたか?
「店長に子供ができた」という情報をバイト仲間から聞いた女が、嫉妬に狂って妻に電話してしまったんです。
女は電話口で言います。
「その子は私が育てる! 店長の子なら愛せる! 私の子だから!」
怖い、怖すぎる! 痛い、痛すぎる!
しかし、何がすごいって、この女は略奪婚に成功し、その子供を育てることになりました。ただし、店長の「不倫女に対する愛」が「妻に対する愛」を上回ったわけではありませんでした。妻が店長の不貞を許さなかっただけです。
ところが……彼女との結婚後、店長は別の女と不倫しました。と言うか、彼女と不倫している間、別の女と同時進行で不倫してたんです。妻を合わせると三股です。モテますなあ、店長! やるじゃん!
彼女は三桁万円の慰謝料を払ってまで略奪婚をしたにもかかわらず、不倫されたんです。そしてその不倫が許せず、彼女もまた離婚しました。
因果応報と言うんでしょうか……笑っちゃいますね。ぷぷぷ。
周囲からの再三の注意にも関わらず不倫し、そして不倫され、何とも憐れじゃないですか。聡明な女だと思っていたんですが、本当にがっかりです。
そうそう、彼女はこう言っていました。
「不倫は心を擦り減らす」
いやいや、不倫に限らず、中高生ですらドロドロした人間関係はだいたい心をすり減らしますよ。自分だけが特別だという気になっちゃって、酔っちゃって、悲劇のヒロイン気取っちゃって、もぉ、恥ずかしい黒歴史ですぞ。
事例2 日本女と韓国系アメリカ人男
二十代半ばの日本女は、三十代半ばの韓国系アメリカ人男と、日本で出会いました。女は独身、男は既婚で子なし。たまたま入ったレストランで声をかけられた日本女は「あたしぃ、これからアメリカに留学する予定なんだ(英語です)」だと話したことで意気投合、日本での短い逢瀬は、ついにアメリカまで持ち越されます。
恋はぁUSAへ飛んだぁ……サザンオールスターズです。
話を元に戻します。
渡米した女は男との逢瀬を重ねます。男の本心は知りませんが、とにかく女は男を愛します。同時に、妻への嫉妬心を深めてゆくのです。
その頃にはもう、男を愛しているのか妻に嫉妬しているのかわけが分からなくなっています。わけが分からな過ぎて、常に怒っている状態に陥ります。常に周囲に当たり散らかしています。オールタイムPMS状態です。周囲の友達も呆れ返っていました。迷惑がっていました。
嫉妬に狂った女を、男はこうなだめます。
「妻とは冷え切っていて夜の営みもない。離婚まであとわずか(くれぐれも英語ですからね)」
女はその言葉を信じます。
しかし男はいつになっても離婚しません。離婚しないどころか妊娠したんです、女ではなく妻が! あなめでたや、あなめでたや! 事例1と同じですなあ。
妊娠したという情報は、男の友達から仕入れたのです。口が軽い奴ってどこにでもいますねえ。注意、注意。
さあ、ここでもう一度書きましょう。
既婚だろうと未婚だろうと男は不倫(浮気)すると、妻(彼女)を抱きます。なぜか妻(彼女)が愛おしくなるのです。風俗に行った後でさえ。
女は嫉妬で狂い死にそうになったのでしょう、頭がパッカーンして、「私のおかげでセックスレスが解消した! 子供ができた! 感謝しろ!」とぶっ飛んだ思考を披露します。
怖い、怖すぎる! 痛い、痛すぎる! 不倫真っ最中の男が妻を抱くのは、オスとしてのサガというだけなのに。そもそも妻と冷え切っていることすら嘘かも知れないというのに。
しかしま、ぶっ飛んだ思考を見せたものの、次第に落ち着き、ふつふつと腹を煮えたぎらせて、とうとう許せなくなってしまいます。頭で分かっていてもハートで分からないってヤツでしょうか?
「I cannot understand you!」アイキャンナッアンダスタンジュー! ネイティブではない彼女にとってはcanとcan'tの使い分けが難しいので、必ずcannotキャンナッを使うんですねえ。
おっと、また話がそれてしまいました。元に戻しましょう。
とにかく女ばブチギレ。男は一方的に責められて、そしてヘラヘラしているだけ。
はっきり言って、女はいいように扱われただけなんです。岡目八目と言いますが、いいように扱われているなんてことはハタから見れば丸分かりなんです。本当、かわいそうですよね。そして痛いですよね、黒歴史ですよね。
男は、スリルと女体と瞬間的トキメキだけが目当てなんです。そして、家庭にそのトキメキだけを持ち帰って妻を抱くんです。ようするに、妻の方が好きなんです。
ほどなく、二人はどこにでもいる恋人のようにあっさり別れました。ちゃんちゃん、と。
事例3 三十路女と四十路男
三十代半ばの独身女と、四十代半ばの既婚で子なし。この二人の不倫と聞いただけで、もう痛いと感じる人は多いでしょう。同じ職場の社内不倫です。
「男として素敵です」
エレベーターの中で、女から誘いました。事例1に書いたように、とんでもない地雷女が相手か、男の精神がとんでもなく逞しくない限り、女から誘われれば男はNOと言いません。絶対に言いません。
さあみなさん、不倫の始まりです! レッツゴー!
既婚男だと分かって付き合ったのに、女は嫉妬します。ここはもう不倫女あるあるなので、二文字で片付けて構いません。
バカ
嫉妬した女に対して、男は咄嗟に嘘か本当か分からないことを言います。ここもお決まりのパターンです。
「妻がガンで……だから夜の営みはない」
それを聞いた女は妻の死を待ちます。
クズ女なんて思わないであげてください。嘘であろうと本当であろうと、病気を持ち出す男の方がよっぽどクズなんですから。
男は嘘をつき続けているものだからドツボにハマり、女の両親に「妻との離婚を前提に、娘さんとの結婚」の挨拶にまで行ってしまいます。どうかしてます。結婚の挨拶に来させる女もどうかしてますが。
しかし男は「マンションのローンがあって」とか何とか理由をつけて、なかなか離婚しません。妻もなかなか死にません。て言うか、結婚の挨拶してるのに、マンションのローンも何もないでしょうに。
この頃には経緯こそ知りませんが、妻にも不倫がバレています。が、妻は離婚しようとしません。それは妻の余裕か、あるいは「自分は病気だから外で好きにしてちょうだい」と許しを与えているのか、はたまた不倫女の嫉妬心を煽っているのか……この心理を理解できる既婚女性がいたら教えてください!
男が離婚しない心理としては、不倫相手よりも妻が好きか、あるいは好き以上の何かがあるのか……分かりません。そもそも妻公認なら、それはお妾さんです。二号さん、あるいは三号さん、四号さんなんです。
女の嫉妬は絶頂に達し、別れ、復縁、別れ、復縁……と長期間に渡って繰り返します。時間と気持ちの浪費ですね。でも、不倫男は嘘が上手なので優しいんです。とっても優しいんです。だから離れられないんです。
ある晩、男が、一人で暮らす女の家にご飯を買って来てくれました。それが嬉しかったんです。その食事が幸せだったんです……妻とは毎晩こうしているんですけど。とにかくご飯でお腹いっぱい、ユーフォリア(多幸感)で胸いっぱいになったんです。この幸せが続けばいいなと思い、女は自殺未遂します。時間と気持ちのみならず、命をも浪費しようとしました。
こんなことになってしまったらもう、男からも職場からも離れればいいのに、離れません。離れられません。cannotキャナッです。
そんなある日、女は男とデートをする約束をしました。女は楽しみにしていたんです。その日を待ち望んでいたんです。ところが、急遽外せない予定ができたとのことでドタキャンされてしまいます。女は納得できず、思わず妻のブログを見ました。
すると、ドタキャンされた日に、男と妻が仲睦まじくバーベキューだか何かをしているではないですか。仲がいいって素敵なことですよね!
さあ、また書きますよ。
既婚だろうと未婚だろうと男は不倫(浮気)すると、妻(彼女)を抱きます。なぜか妻(彼女)が愛おしくなるのです。風俗に行った後でさえ。
女はブチギレます。そしてFacebookに超絶痛くて長いお気持ち表明文を載せました。
「それほど愛した!」
なんて書いちゃって。相手の男からは、
「もうこれ以上誰も傷つけないでくれ」
なんて返信が来てて。たぶん妻を念頭に置いた返信でしょう。
怖い、怖い! 痛い、痛い! 三十半ばの女と、四十半ばの男が Facebookに載せ合っちゃうなんて! いったーい!
しかもその女は、自分には二面性があるとか何とかで『グレムリン』を愛するようになります。誰だって二面性どころか、三面性、四面性……はあるのに。
そして写真を撮るとき、手の甲を向けたピースをするようになります。このポーズはマナー違反とされています。おそらく男に見せつけているのでしょう。見てるかどうか分からないのに。
とにかく痛いです! 三十半ばになってFacebookでお気持ち表明からの裏ピースは痛いです!
その後、二人がどうなったかは知りません。まだ関係を続けてたら指差して嗤うところでしょう。みなさんも嗤ってやってください。
事例4 子持ち既婚女と独身超絶バカ男
これは既婚女と独身男の話です。事例1、2、3とは逆になります。この話はぶっ飛びすぎていて嘘のようですが、紛れもない真実です。本当にあったぶっ飛んだ話です。
独身男が、子持ちの既婚女と小学校以来の再会を果たしました。二人とも四十手前です。その晩、二人は男女の関係になります。
ちなみに男は、三人の女に人工妊娠中絶をさせたことのあるほどのバカです。しかも三人とも一発必中。これはもう、バカの精子ほど膣内で長生きするとしか考えられません。
そんなことを繰り返している男とも知らずに、女は抱かれてしまったのです。でも安心して読み続けてください、彼女は妊娠しません。
事例1、2、3と同様、この男も女をいいように扱おうとしていたのです。もちのろん、女の恋心は膨らむばかり。
そして女は、夫に対してお気持ち表明します。
「好きな人がいる」
夫は困惑しました……ま、これだけは見ても聞いてもないので、私の想像ですけどね。
もっと困惑したのは、独身男です。そんなこと白状された日にゃ「いいように扱おうとしていた女」と別れなきゃならないからです。でも別れたくない。でも結婚したくない。責任なんてまっぴらごめん。でもって、ずっといいように扱っていたい。事例1の店長と同じですな。
にっちもさっちもどうにもブルドッグ、わん! になった男は、勝負に出ます。女の両親に会いに、2LDKの小さなマンションに赴きます。そして事例3と同様、相手の両親に結婚したい旨を申し出たのです。断られることを前提に。
もう一度書きます、「断られることを前提に」です。
断られたら責任を取る必要がありませんから。そして、あわよくば今の関係を続けられますから。女をずっとずっといいように扱えますから。
何がおかしいって、女の夫はマスオさんなんです。女と夫は、彼女の両親と同居しているんです。
男は、両親のみならず夫の面前で結婚したいと申し出たんです。本当は結婚なんてしたくないのに。
バカ
しかしもっとバカなことに、女の両親は結婚を許します。許したんですよ! 義理の息子の前で許したんです! そのときの彼はなんともしょっぱい顔をしていたそうです。
しかし、男は何だかんだ理由をつけて、
「もうちょっと待ってくれ。まだ離婚しないでくれ」
を繰り返します。独身女×既婚男とは真逆の現象ですね。
その頃、待ちきれなくなった女はDVを理由に離婚してしまいました。夫は、何もかも諦めました。なので男は慰謝料を支払う必要はなくなったんです。
それにしたってマスオさんなのにDV……イカれた家族ですよ、本当……
さて、男は離婚した女を目の上のたんこぶと思うようになります。そりゃだって、結婚したくないんですもん。女は幼子を連れて男に会おうとしますが連絡が取れません。男はばっくれたんです。
憐れ、女はシングルマザーに様変わりして、貧困家庭と相成りました。
それにしても痛すぎます。黒歴史です。
夫の前で、相手の両親に「娘さんと結婚させてください」って、そんな状況、誰が信じられますか? 痛すぎて、脳内麻薬が出て、笑っちゃいます。
最後に
たった四つの事例を見て、ジェーン・スー氏の名言「女の方が男よりも嘘が上手。ただし不倫している男を除く」が正しいとは言い切れませんが、「不倫する男は嘘をつく」のは確実でしょう。そもそも不倫スタート時点で妻に隠しごとをしているわけで、それは嘘をついているということですからね。妻だけでなく不倫相手に対しても嘘をつきます。おそらく、誰にでも平然と嘘をついているのではないでしょうか?
結果としては、不倫男は嘘が上手いとも言えるし、不倫女が嘘を嘘と見抜けないほど、あるいは嘘を本当だと信じようとするほどのめり込んでしまっているとも言えるでしょう。
自分の気持ちが一番大切、それが不倫男なんです。自分のことしか考えてませんよ。思いやりなんて毛の先ほどもありませんよ。思いやりのポーズです、ポーズ。ChatGPTやSiriやAlexaを相手にしているようなもので、感情があるように見えてるだけです。サイコパスかも知れません。
さてさて、書きながら思い出しました。ジェーン・スー氏のラジオ番組にこんなメールが来たんです。
「不倫相手がいて、奥さんが病気で、それゆえ離婚が滞っていて……」
確か、このメールでスー氏は前述の名言をおっしゃったのだと思います。スー氏はメールにこう応えました。
「病気というのすら嘘かもよ」
慰謝料に離婚、奥さんの出産に頭パッカーン、自殺未遂にFacebookでのお気持ち表明、離婚に貧困シングルマザー……憐れだと思いますよ。
最後に念を押します。
既婚だろうと未婚だろうと男は不倫(浮気)すると、妻(彼女)を抱きます。なぜか妻(彼女)が愛おしくなるのです。風俗に行った後でさえ。
ちなみに、両夫婦合意の元に行われるスワッピングでは、スワッピング後、夫と妻はめちゃくちゃ愛し合うらしいです。妊娠率が高まるとのデータすらあるとかないとか……
そこそこ読まれたら、他の事例も書くつもりです。
※フィジカル面での体調不良によりAUskeえいゆうすけは休みです。AUskeが下書きしたものを志井永子が誤字脱字を修正した上で、さらにあれやこれやしました。修正できてるかな?