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あたし。(28)欠落していた感情を埋めていく

昔から、自分には怒りの感情が欠落している自覚があった。特に高校生のころはイラっとすることがほとんどなく、他人からはいい人だと思われたかもしれないけれど、短大へ進学したころにはちょっと困った。社会人になると、もっと困った。適切な時にきちんと怒りを表現しないと、いいカモだと思われるのか、いたずらに圧をかけてくる人がいるのだ。

たまに「これは自分が怒っていることを相手に伝えなければ」と思っても、普段怒り慣れてないから、「これは他人から見たらただの八つ当たりにしか見えないだろうな」とか、自分でわかってしまう。自分の怒りの感情をコントロールする訓練を普通なら小さいころからするんだけれど、それをやっと19、20くらいから始めた感じ。短大で、苦い思い出に終わった怒りをコントロールできなかった場面は、いまだに忘れられない。

社長に負けず嫌いと言われたことはちょっと前に書いたけれど、本当に日々自分がいろいろな感情を抱いていることに気づく。

今日は、「かわいそう」だと思って自分がへこんでいるんだということに自覚した。

「かわいそう」とか、何その感情。他人に同情するなんてありえない。

今までの自分が感想を言うならそんな感じ。

でも、今日はっきりと自覚した。不思議。

今までは、心の中のいろいろな感情に名前を付けずにいただけなのかもしれない。その証拠に、もやもやしていた気持ちがびっくりするくらいすっきりはれた。


自分の輪郭がはっきりしていく。

それは心の中が、いろいろな感情でパンパンになってきたからだ。

ぬいぐるみもクッションも、中身がなければ押したら押しただけ形が変わってしまうけれど、中身がパンパンなら、形は変わらない。そういうことなのだと思う。

転職して、本当にいろいろな変化が起こる。びっくりだ。そして、その変化を自分が受け入れていることにもびっくりだ。転職って、本当に人生のターニングポイントだよな。転職してよかったと本当に思う。


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