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<子育て考察>『こども六法』が売れる時代背景の闇

2020年の児童書で20万部売れた児童書ヒット書籍

 複雑な辛い思いに揺さぶられました。こういった書籍がニーズ、シーズとしてあることは大人社会の責任放棄が温床として存在し続けている証拠でもあります。大人の一人として痛みを伴う情報です。

目次

『こども六法』(弘文堂) 山崎 聡一郎(著)/ 伊藤 ハムスター(絵)

* 第1章 刑法
* 「これをやったら犯罪」のリスト 安全な生活を守るためのルールだよ!
* 第2章 刑事訴訟法
* 犯罪の捜査と裁判のためのルール 罪を犯したと疑われている人の権利も守るよ!
* 第3章 少年法
* 子どもが犯罪行為をしたときのルール 社会で生きていけるように教育を与えるよ!
* 第4章 民法
* みんなの「あたりまえ」を支えるルール 人と人の争いを解決する基準だよ!
* 第5章 民事訴訟法
* 民事裁判で争うためのルール こじれたケンカを解決する最終手段だよ!
* 第6章 日本国憲法
* すべての法律の生みの親 国のしくみと理想が書いてあるよ!
* 第7章 いじめ防止対策推進法
* 大人にはいじめから子どもを救い いじめをなくす義務がある!

昭和・平成・令和の時代、いじめや虐待は加速度的に増えているという事実に、一人一人の大人が何を行動に移すのか?が問われている!

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 大人にとって仕事はとても大切なことですが、子供達にとって、健康で、多くの選択肢を選択できる環境を整えてあげられることは最も大切なことであって、大人たちの義務であり、機会あるごとにそのための時間を割くべきです。それ以前に子供達に安心感がなければ、プラスのスパイラルを構築することはできません。筆者の私も幼稚園、小学校、中学校時代にいじめられた記憶があります。ある日を境に突然マイナスのスパイラルに引きずり込まれてしまう、そういった意味不明で理不尽で非論理的ことは現実に発生します。仲間外れ、すれちがい時の無意味なぶつかり、悪口、カバンの持ち手に押しピンなどの埋め込み、などなど。大人社会だけでなく、子供社会の陰湿さもかなりの沼闇です。誰かに相談したかといえば誰にも相談しませんでした。そういう性質の人もいる、関わり合わないようにする、と一線を引きつつ、自己力を自らで蓄えていった経緯があります。今思えば、先生も親もそういった子供社会の沼闇には気づいていなかっと思います。

自己力(体技力・学知力・思考力)向上のシナリオデザインサポートの必要性と一考例

 この目的は、体力、学知力、思考力のレベルアップの中で必然的に育まれていく、自己肯定マインド、その自信となる根拠基盤づくり、他者への思いやりと協調性、あらゆる可能性へのトライアルマインドの芽吹きです。

<幼稚園時代>:お絵かきの創造力、動物や植物とのふれあいによる想像力、縄跳び、かけっこ、水泳、空手など、体を動かす楽しさを体感します。挑戦する面白さや失敗する悔しさを体験して、プラス思考のスパイラルを生み出せるようにします。

<小学校低学年時代>:算盤を体得して、暗算で足し算、引き算、掛け算、割り算ができることで、算数問題をゲーム感覚で解けるようにします。正確な暗算ができるようになれば、小学校時代の算数テストは満点があたりまえになります。

PCで絵を描き、簡単なプログラミングを習得します。読書と習字で日本語を体得します。将棋を覚えつつ、負ける悔しさと、勝つための工夫、論理的な思考を体得します。

今日楽しかったことを家族で話し合ってシェアします。

<小学校高学年時代>:暗記力と興味力を鍛えます。理科、社会の知識を強化しつつ、漢字検定、英語検定、算盤検定、習字検定などの資格取得に挑戦します。勉強が苦ではないスパイラルを構築します。

料理、ものづくり、空間デザインを遊びの中で創意工夫する楽しさと、レベルアップしていく自己成長を体験します。

今日面白かったこと、くやしかったことを家族で話し合ってシェアします。

<中学校時代>:月間計画を立てます。英検3級取得〜2級取得へ挑戦します。

1年生の前期に教科書を修了し、後期に2年生の教科書範囲を理解。2年生の前期に2年生の教科書を修了し、2年生の後期に3年生の教科書を終了。3年生の前期に高校1年生レベルの思考能力を習得し、3年生後期に高校2年生レベルの思考能力を習得。

 中学時代の読書は年間50冊を最低限クリアし、興味ある部活動に参加。部活はチームワーク系のマネジメントを体得します。プライベートでは、夏休み時に登山や旅行を計画し実践します。もし音大を目指すのであれば、年少時からのお稽古は必須ですが、そうでなければ、中学校時代になんらかの楽器演奏(鍵盤楽器か弦楽器)、PC楽曲制作にトライする経験も自己力の可能性を広げられます。

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 体技力・学知力・思考力のうち、体技力と学知力を数値化できるので、自己成長を確認しやすい要素です。思考力には論理的思考と創造的思考を両翼とするため、数値化しずらいものです。高校・大学、そして社会生活においては、この思考力が最も重要な要素になります。

 幼稚園・小学校時代は「まねる(真似る)」技術習得、中学校時代は「まねまなぶ(真似学ぶ)」技術習得、高校・大学時代は「はねる(跳ねる)」技術習得に分類すすることができます。親にとっては、幼稚園・小学校時代の習慣を体得させてあげられたなら、中学、高校においては日常生活のバランスを見守ることに比重を置いていれば、子供は自らの自力で継続的に習得していきます。

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 『こども六法』が何かを解決してくれるわけではありません。自己防衛のための知識にはなりますが、幼稚園や小学校ではその効果は希薄でしょう。必然的に自動的に自己力を向上していける子供達の学ぶ楽しさの習慣づくりが必要になります。
しかしながら、この書籍が発刊され、支持されたことの意味は大きな波紋を引き起こすことでしょう。より良い、よりプラス思考の起因となっていくことを願っています。

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