ウォールストリートベッツって

こんにちはあぷるです。
 先日、NASDAQリリースの翻訳と拙い解説を投稿しました。結構なPVだったので少しびっくりしてます。
 びっくりの理由は2つ、一つは1万字を超える投稿を書き上げた自分。もう一つは、PVです。あんな記事に需要があったこと。
 調子にのってゲームストップ(ティッカーGME)を焚き付けた
「ウォールストリートベッツ(r/wallstreetbets)」
についてに投稿することにしました。

 色々意見があるかと思う。現状も市場を荒らしているのは事実。何のことか訳がわからない人も、その一端を知って欲しい。

まずロビンフッド

 アメリカで大人気になっている「手数料無料」の投資アプリです。そして、 このアプリ「ロビンフッド」を利用する人たちをロビンフッダーと言います。
 ロビンフッダーは、Z又はミレニアム世代と言われる10〜20才代の若者が中心と言われています。コロナの影響もあり、利用者数を急激にのばしアクティブユーザー数1000万人を超えて、徐々に影響力を。
また、それら世代は「YOLO(You only live once)」をモットーとする。
 加えて、主たる特徴はSNSを通じ交流すること。Reddit、Discordといったソーシャル型のコミュニケーションアプリSNSを通じ、常に情報交換を行い、投資に関して頻繁に行っている。

何者だ

 コミュニケーションアプリReddit内には、様々な分野のフォーラムがある。政治、文化、スポーツなど多種です。ちなみに、日本で言う2ちゃんねる(5ちゃんねる)やYahoo掲示板に相当します。
 そのRedditのフーラムの一つに「r/wallstreetbets」がある。。そのフォーラム参加者一つのチームとなり、倒産前の米株銘柄 例えばゲームストップやブラックベリーなど、ある基準を満たす銘柄を狙い撃ち株高を演出するということをやってのけた。
 その基準とは下記です。

・時価総額が低い
・出来高の少ない企業
・ペニーストック
・空売り比率が高

 この基準で、SNSにおける情報交換を結託、大量の買いを誘い、ガンマ(ショート)スクイーズを起こしたのです。

*ガンマ(ショート)スクイーズ、マーケット(市場)が売り持ち(ショートポジション)に傾いている時に、大きく買いを仕掛けることで、相場を高めに誘導すること。これは、ショート筋のポジションを損切らせようと買い上げる、短期のトレーディングスタイルを指し、意図的に買いをぶつけて、売り方を締め上げて収益を狙う手法。

機関投資家には巻かれる

 長いものにも当然巻かれる。理由は、投資資金力が圧倒的に違うので、こういった考え方が通説とされる。従って、少ない資金量のロビンフッダーが、市場に影響を与える力はそもそもない、そう思っている人がほとんど。しかし少額の投資資金をもつ個人投資家が結集すれば、空売りファンドという悪をぶっ飛ばせるなど、急激な勢いで盛り上がった。そうして、ゲームストップ等の急騰により、ガンマスクイーズを発生させ、ゲームストップが一時70%のストップ高まで高騰。ショートポジションの機関投資家は大量の損失をした。

SNSを侮っていけない

 政治の世界でも実は似たようなことがあった。去年の大統領選挙です。選挙後「不正選挙」「ドミニオンシステム」「中国からの不正資金」など、色々と騒ぎになった。全て、SNSが元になっている。少し前、オバマ大統領誕生の裏にSNS戦略があったと言われる。
 SNS流行は、オンライン上のコミュニティで情報交換する等、ネットが影響力を持つそんな時代なのです。マーケティングも、SEO対策などの同様の現象が生起している。日本でも、オンラインサロン、YouTubeなど経由したマーケティング手法が広まった。ロブンフッドのような株アプリなども、フィンテックと呼ぶイノベーションが起こった。

ボーダレスな時代

 日本でも既にイノベーションが起こっている。が世界はその速度はさらに加速度的に速い。株アプリの力は予想したより大きかったのを実感。
 私も、ウォールストリートベッツのフォーラムを閲覧している。しかし、その目的はロビンフッダーの仲間になるためではない。トレンドを把握するための情報収集である。そして驚くべきは、その参加者には日本人、韓国人、中国人など、国籍など関係ない。書き込み内容からの推測であるが。
 そんな中でありえないことが現実となった。

 個人投資家 vs  ヘッジファンド

 この構図を作ったのはロビンフッダー。そしてロビンフッダーは自らをも煽り、それを火種に他投資家を飛び込み、倒産寸前の銘柄に空売りしたファンドへ挑戦するとの構図を作った。
 それらヘッジファンドは、日本円で1兆円を超える損失を抱える事態になった。そして、ロビンフッターはSNSにて、ウォールストリートベッツで勝利の雄叫びをあげていた。しかし、それは大きな間違いである。

最後に

 2/2現在、ゲームストップなど銘柄は下落し、ロビンフッダーが挑んだ空売りファンド潰し、実が彼らロビンフッダーを含めそれに乗じた個人投資家などが大損する結果となりつつある。既に、狂気は終わったと見るのが正解。
 そして、そのロビンフッダーの中には必ず「一抜けた」と自分だけ利益を出した奴らがいる。売られてる現状から、そう考えるのが自然。
 じつは、空売りファンドを潰すこと目的したわけではなく、扇動行為により自分だけ利益をあげる行為が疑われる。
 SNSの恐ろしさはもとより、常識を考えれさせられる。

取り止めのない文章を読んで頂き、ありがとうございます。