【分析】介護銘柄(1/22 現在)
今週までのニュース
今週1月18日、社会保障審議会・介護給付費分科会で、2021年度の介護報酬改定に向けた「単位数」等の見直し案が了承されました。
この改正案は、近日パブリックコメントを1か月ほどかけて募集、その後に交付・通知等発出がなされ、詳細が明らかになります。なお、介護報酬の改定など主要各紙が報道しており、その報道に呼応し介護銘柄が軒並み大きく上昇したと思われます。なお、審議会で報告された主な内容は、昨年12月23日に既に審議内容は公開されてます。
1 感染症や災害への対応力強化
2 地域包括ケアシステムの推進
3 自立支援・重度化防止の取組の推進
4 介護人材の確保・介護現場の革新
5 制度の安定性・持続可能性の確保
以上の5項目が了承された内容です。ここで注目すべきは、5 制度の安定性・持続可能性の確保に関することです。報道では介護報酬にことのみ話題になってましたが、評価の適正化・重点化及び報酬体系の簡素化が審議されてます。
次年度介護報酬等改定等の概要(厚生労働省HPより)
評価に関しては区分支給限度基準額の計算方法(一部のみ)、訪問看護や長期間利用介護の予防リハ評価、ケアプランの検証など、サービスの質を落とすことなく現在の雇用環境などに配慮した見直しとなってます。また、報酬体系も見直しされ、現在日額報酬となっていたものが月額報酬化(療養通所介護)など事業者への負担が減る内容となってました。このようなことから、報酬改定に加え、事業所の事務負担が軽減し、管理費削減など将来の介護銘柄の業績向上期待が膨らんだものと思われます。
細部は、リンクを参照してください。
監視銘柄の動態
表の通りです。上述のとおり次年度以降の介護銘柄の業績期待から、セントケアが大きく躍進し、他銘柄も躍進です。ただ、主要な銘柄は決算を控えており、上述を手掛かり上昇したのですが、また例年2月は下落相場になることこら、注意が必要です。
また、Nフィールドは、先週までの機関投資家による空売りポジションが解消され、上昇のきっかけが出来、さらに上述を手掛かりに伸びました。決算次第だと思います。
ところで、今週は4銘柄(太枠)のほかに3銘柄を追加しました。介護報酬などを手がかりに続伸したことを補足するためです。
なかでも、ケアサービスは、営業利益が前期比331.6%増と増益を確保できる見通しをリリースし、大きく続伸したようです。2連続S高でした。ケア21も、剰余金の配当に関するリリースを手掛かりに延びたと思われます。
今後の予定
繰り返しになりますが、例年2月は株価が低迷します。また決算も控えていることもあり、事前のリリースを含めまめに確認をして、身構える必要はあると思ってます。決算予定が発表されている銘柄をおさらいします。
2月5日 ケアサービス、N・フィールド
2月8日 セントケア、ツクイ
2月12日 ヒューマン
以上です。