守るために心に剣を掲げろ。
最近、僕の好きなアプリゲームが2周年を迎えた。
僕にとってそれはとても祭りのように感じれて、まだ僕にもこういったゲームを純粋に楽しめる余裕があるのだなって関心もしていた。
そのトレーラーが僕好みで本当にこのゲームが好きなんだ。
アクションゲームだと自分のゲームセンスに絶望するだけだからストレスが溜まってしょうがなかった。
このゲームは完全無課金を謳えるほど裏BOSSの難易度は低くないが、でも課金をしなくても普通に進めることができる良いレベルのゲームだと思う。
初見で勝てないBOSSの難易度は本当にアツくてやってやるって思えるし、周りを見ることなく進めるのは僕にとって精神的に良かった。
進んでる人を見ると、あーまだこんなこともやらなきゃいけないのかと萎えてしまうめんどくさい性格だったから。
最近の合成レベリングのソシャゲになれてしまって、いつもなら飽きてしまうダンジョンの周回、武器の素材集め、レベリングも何もストレスを感じることなくできた。
特に素材集めに関しては僕のすべてのゲームの頂点のモンスターハンターでも発揮しているのにこのゲームでは発揮していないのがとても不思議。
このゲームと2年間走り続けてこれて良かったと心の底から思う。
その僕の相棒だった「マリエル」というキャラクターが最新のスタイルを手に入れた。
早速それを手に入れた僕はそのキャラクター特有のストーリーを読むことにした。
このゲームの良いところはキャラクターそれぞれの背景などを書いた物語を用意していることである。
毎度毎度、力作ばかりが飛んできて1つ1つに感動してしまう。
この会社のゲームシナリオライターはどうなってるんだと賞賛の言葉を送りたい。
ここから少しネタバレがあるので読んでくれている方がいたら注意してほしいです。
肝心のマリエルの話なのだが、修行中で家出中という何とも不思議な状態。
そんな彼女に依頼の手紙が届く。
「結婚をするからぜひあなたに司祭をお願いしたい、修行中であり、難しいことは知っているが私たちの司祭をと思える人はあなたしか考えられない。」と。
この言葉に気を良くしたのではなく、この手紙の差出人を見て笑顔を見せたゲーム内で2年間の相棒の彼女は本当に良い奴なのだと僕は感じた。
主人公と僕にはすべて秘密にした状態で行った港町には以前助けた親子の姿があった。
なるほど、そうか、結婚相手が見つかったのかよかった。
だからその格好なのかマリエルと画面越しに呟いていた僕はもはや変態だっただろう。
その幸せな家庭には猫がいた。
良かった、お前も一緒か。
そわそわしているその猫の後を追いかけるといつもその子の彼氏と待ち合わせしているという場所に着く。
しかし、そこに来たのは魔獣に改造されたその猫だ。
おぞましい姿に変えられていた。
かろうじてその猫の自我を保っていた恋猫を襲うことなかった。
でも、行動を止めるために仕方なく魔獣に変えられた猫を戦闘不能までに弱らせた。
魔獣の姿を維持できなくなって猫の姿に戻った彼は、もう生きる力さえも失っていた。
最後に恋猫にお別れを告げるとその猫は静かに息を引き取った。
残酷すぎる最期の別れに一同立ち尽くすしかなかったが、マリエルだけはこの結末はあり得ないと最後まで杖を振るった。
ありったけの魔力をつめた回復魔法は奇跡を呼ぶことはなかった。
マリエルの力が及ばなかったわけではない、傷と死には圧倒的壁があるのだと感じさせられた。
普通は諦める。
もう静かに逝かせてやってくれと誰かが言うようなタイミングだ。
でも、マリエルは諦めなかった。
諦めないことがすべて良いことに繋がるとは限らないが、諦めたら試合終了だとあの安西先生も言っているから良いことでもある。
極限の中、命に関わる状態で、マリエルに新たな力が発現した。
一瞬、翼のようなものが見え、その瞬間猫が戻ってきたのだ。
ここで物語は結婚式の場面になりハッピーエンドを迎える。
誰も傷を付けさせないマリエルの物語に相応しい物語の結末だったと感じる。
この物語に出てくる結婚した夫婦の様に末永くアナザーエデンも続いてほしいと思う。
「アナザーエデン 時空を超える猫」