偉人もアホやった。
東野圭吾さんのエッセイを読んだ。もう中学生の時だ。めちゃくちゃ昔のことだ。実家の本棚にあったこの本を見つけた。エッセイなんてあの頃に読んだことが無かったからなんだこの日記みたいな本は!すげえ人は日記までも本になってしまうのかと感心しつつこんなアホでいいんかと良い意味で失望もした気がする。でも、ちゃんと人間が書いてんだなって思えた作品でもありますね。
当時は国語の先生と笑いながら読んでいた。特に仲良くは無かった気がするので今思い返すとなんで一緒に読んでいたんだろうと不思議に思っている。そういう記憶を思い出すとなんかあの頃も楽しかったなって思う。一冊の本でここまで記憶を呼び起こすことになるとは。しかもエッセイ。それほどまで強烈なんだったんだなとしみじみとしちゃう。
この本の一番好きなところは「ワルもふつうもそれなりに」とか「僕のことではない」とか目を引く見出しだ。なんなんだこれは、え、どんな内容なんだよっていう見出し大好き。一瞬で気を引けるのすごいなあって思いながら今読み返して思う。「僕のことではない」はほとんど内容を覚えていた。これが本当のことならこれからの人生すごいことになるなと僕の人生にキラキラしたものを感じていたところまでも覚えている。そんな人生にキラキラしたものを感じるような話ではないけれどね。
僕からしたらもう十分偉人の部類である東野圭吾さんそれがアホだった話。
「あの頃ぼくらはアホでした」 東野圭吾
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