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母親の呪縛③

電話ですることのできる連絡手段を全て遮断してから、1年と4ヶ月。郵便だけは遮断できてきない。そんな時、見た事のない筆跡のハガキが来ていた。それは利き手を傷めた母からのものであった。

その事がきっかけとなって、私は電話でできる連絡手段を遮断した1年4ヶ月前、教会の牧師から借りて、読む気になれなかった本を手に取った。文庫本のような本なのだが、昨日はか午後の時間を使って、半分くらいまで読み進めていた。

ある海外のカウンセラーの人が書いた本で、実にいろいろな形態が項目別に語られているのだが、私の母にどれが当てはまるかというと、アルコール依存症を除いては、ほとんど全ての項目が当てはまると思ってしまった。

肉体的虐待に精神的虐待などがこれにあたる。これを子供時代に受けた人が大人になると、自分に自信を持つということが困難になってしまうという。実際、そうだ。私は、郵便で来るハガキでさえ、実のところ読みたくはない。子供時代の事が虐待というのか、よく分からないが、精神的に傷つける行為は現在も続いている。

実際のところ、私の祖母の代も同じようなことが行われていたようで、母は祖母の二の舞を踏んでいるのだということを知っても、私の心の中のフラストレーションが軽くなるということはなかった。

私の主観が入るが、母は意図的に人を小馬鹿にしたり、マウントを取るような発言をしたり、私のしていることに口を挟んでいるという風には見えず、それらは、本当にタチが悪いと思うのだが、なんの罪悪感もなく、「私のことを思って言っている」のだと思うのだが、私からしたら、とても迷惑に思っているのだ。

過去にその事で揉めたことが何度もあったが、話はすれ違うばかりで私はうんざりしてしまった。この人に何を言っても通じる事はないと諦めた私は、この連絡手段を遮断するという選択をしたのだった。

昔から、母は病的な部分があるのではないかと思っている。というのも、私がワキガであると決めつけ、事ある事に「ワキガに効く薬」を送ってくるのだった。しかし、私は他の交友関係や、父などから、そのような指摘をされたことはない。

また母は、今はハガキだけだが、以前はLINEやメールで、毎回のように私がいつもオドオド、ビクビクしていると、そして、それがいけないことだという旨の文章を書いてくる。仮にそういう時期があったのは事実で、まだ家族と一緒に暮らしていた時のことで、もう遠い昔に過ぎ去った話である。

また私がまだ親から独立していないかのような書き方もしてくるのだ。私は親からの連絡を遮断しているし、お金の工面であったり、物資の援助などを一切受けていない。そんなことが、母は私をコントロールしようとしていると感じて、余計に距離をとりたくなってしまうのだ。郵便も遮断したいくらいである。

電話がまだ使えていた頃、毎回のように困ったことがあったらいつでも言ってこいという主旨の言葉を最後に付け加えるのが常であったのだが、私が母に言うべき困ったことというのは何も無く、この「母が私に連絡をしてくる事」が困ったことなので、もう連絡してこないでくれと何度も言ったのだが、聞き入れられることはなかった。

愛情とは何なのか、人を愛するとは…私ははっきり言って、これらが分からない。今はその本を読んで、思った事をここに書いていくことに留めたいと思っている。

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